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ヘッドレスに強くなる【麻雀】★★

雀頭の起源

なんで麻雀って4面子1雀頭なのだろう。
頭1つに手足が2本ずつで、人間を表している、という説がある。

信憑性はともかく、教えるときにはそうやって教えたほうが覚えやすくはあるよね。

「4面子1雀頭 起源」でググると、羽を広げた鳥を模しているという説もあった。

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なるほど。
いや、なるほどじゃねぇw

これでOKなら、どうとだって言える。
もう星座の世界だ。

ここで1つみなさんに「こいぬ座」を見てもらいたい。

こいぬ座

ただの直線やないかい!
星座って1つとしてそれっぽく見えるやつないよね。

「4面子1雀頭」=「鳥」説も、雀頭→雀の頭という発想から、後から考えたこじつけじゃないの?と思ってしまう。

え?当店は後付けアリですからって?そりゃさーせん。


起源はさておき、麻雀において「頭が重要である」という事実は揺るがない。
そこで今回は不安定な手牌「ヘッドレス」について細かく書いていきたい。特に、イーシャンテンに絞って解説してある。

この記事に書いてあることを理解すれば、ヘッドレスイーシャンテンでの迷いが激減するだろう。

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基本

まずは基本をおさらいしよう。

牌図①

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現状、ヘッドレスのイーシャンテン。
この頭(2m)を固定するか、ヘッドレスにするかは永遠のテーマである。

何より重要なのは、双方のメリットデメリットを理解し、手牌・場面によって使い分けること。

ヘッドレス(打2m)のメリットは受け入れが最大になる点だ。

打2m→8種24枚
打3m4m→4種16枚

実に8枚も差がある。
だから、ケーテンが重要な終盤とか、とにかくリーチを打ちたい状況では打2mとしてヘッドレスに受けるべきだ。

ただ、平場の1段目にこの手を持ったら、私は4m3mと切ってヘッド固定を選ぶ。

ヘッド固定(4m3m)のメリットは、テンパイが全て好形になること。

好形に限って言えば

打2m→4種12枚
打3m4m→4種16枚

と枚数は逆転する。

ヘッドレス(打2m)は単騎テンパイになってしまう可能性を秘めているが、そのままリーチにいくか、他の良さげな単騎や亜リャンメンになるまで待つという選択ができる。

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しかし、二度と純粋リャンメン待ちになることはないのだ。
これは、アガリ率・ツモ率で考えると大きいと思う。

好形を作れば、追っかけられてもめくり合いに優位に立てる。
後手に回っても押し返すことができる。

単騎待ちでテンパイすると、そこからまた難しいリーチの判断に迫られる。
また先制されたとしても、押し引きが難しい。

ようはヘッド固定の方が、未来に難しい判断を残さないで済む、と言える。

また、ヘッド固定は1牌余裕がある点も見逃せない。
3m4mと切っていく間に、安全牌(もしくはフォロー牌)と入れ替えられるのも大きなメリットだろう。

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ここまで解説を聞くと、ヘッド固定が有利なように思えてくる。
しかし、実は牌図①のような手牌はなかなかこないのだ。
牌図①はヘッド固定有利だったが、ちょっとのことでヘッドレスが有利になる。

ちょっとのことというのは、例えば
・複合形がある

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ソウズが複合形なのでヘッドレスで打1mとする。
ツモ36pでも単騎にならない上、36s47sなどリャンメンになる受け入れが大きく増えている。

・暗刻がある

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打1m。9sの暗刻のおかげで何が入っても両面待ち。

・打点の上がる変化がある

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ドラを内蔵するだけで、ヘッドレス寄りになる。

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ドラをツモった時に7s→9sと切ることで打点上昇が見込めるからだ。
ただこれは1種類のツモという限定的な話なので、要素としては小さめ。

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これはどうだろう。
ツモ7p8pでタンヤオになる。2種類あるので先ほどよりヘッドレス寄りになる。ドラが内蔵(たとえばまた8s)されていたら合計で3種類になるので、さらにヘッドレス寄り。

・連続形がある

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ソウズが繋がっている。この6連形は単騎待ちになった時に強い。
258sをツモったら258s待ちに、369sをツモったら369s待ちになるからだ。

単騎待ちになる前でも…

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8sをツモって三色目を残す6p7p外しかタンヤオ確定の2p3p外しかを選べる。
複合形と似ている。ようは繋がっている部分は強いですよってことだ。

・ドラ受けを意識する。

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同じ手牌でも、ドラが3pなのか4pなのかで変わってくる。
ドラが3pなら、ドラ受けが大事になってくるので、ヘッド固定(打3m4m)が有利。

ドラが4pならドラ重なりを意識して2mを切る。
…と言いたいところだが、ツモ5pでドラが出ていってしまうので差し引き同じことだ。打3m4mで良い。

ドラ受けは要素としては大きいが、ターツにドラが内蔵されている時は他の要素で考えよう。

以上が、ヘッドレスの基本だ。
ここからこの基本を抑えた上で、実戦例などを見て深堀りしていくわけだが、もう1つ大事なことを言い忘れていた。

第三の選択

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この手牌から、打2mでも打3m4mでもない、しかもその2つを超えうる「第三の選択」があると言ったら驚くだろうか。

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