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効率の良い麻雀の勉強会とは

【連続note 11日目】

10月10日より11月1日までの20日間、麻雀に関わる無料noteを毎日書きます。1つでも面白いと思ったり応援してやろうとなったら、11月1日・11月29日に発売される近代麻雀のアンケートページより私「沖中祐也」に投票してください。

もし選ばれたら、決戦の日までの準備やアツい自戦記をここで書きたいと思っています。
どうしてももう一度最強戦の舞台で戦いたいんです。
よろしくおねがいします。

「麻雀最強戦2025男子プロ読者アンケートのお知らせ」
https://note.com/kinma/n/n9df27768bdd7
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浮かれない

無事、昇級しました!

いちいち喜びすぎるのも良くないと思っています。
喜びすぎると負けた時のダメージがでかくなるからですね。
負けるのが怖くなったり、感情が入り込んできては本末転倒。

結局、強くなるしか道はないんです。
その道を望んでプロになったわけですし。

というわけで報告もそこそこにさっさと本編です!(常体に戻ります)

BEN KYOU KAI!

今日では様々な形の勉強会が催されている。
雀力の向上という目的であれば、どの勉強会に参加してもプラスにはなるだろう。だが、みなさんの時間やお金が有限であるかぎり、効率というものがあるわけで。

そこで今回はいろんな種類の勉強会のメリット・デメリットを列挙していく。私個人としては、あらゆる勉強会に参加してみたけども、最後に挙げる方法が一番いいと思っていて、だからこそこの記事を書こうと思ったくらいだ。
人によって合う合わないあると思うので、みなさんにフィットするものがみつかれば幸いだ。

まずはオフラインから攻めていこう。

1対多の講義

なんというわかりやすい画像でしょう。
このように一人ないし何人かの講師がいて、ホワイトボードなりテキストなりで講義していくタイプ。

麻雀プロやレッスンプロが講師になり、アマチュアが受講するケースが一番多い。団体によってはプロがプロに教えるケースもある。

これは正直あまりオススメできない。
なぜならば、受講者のレベルにバラつきがあるからである。
レベルが高すぎてついていけなかったり、逆に当たり前すぎて時間の無駄と感じる人が必ず発生してしまうのだ。

初級、中級、上級、、、と分けていたとしても、人によって何に迷っているか、何を学びたいのか、ウィークポイントはどこか、が違うのでやはり効率的とは言えない。

実技

講義とセットになっていることが多い。
最初の一時間は講義で、残りの一時間は実技、というように。


この明瞭すぎる図のように、受講者が卓につき、手を開けて麻雀を打って、その都度うしろから講師が教えていく、というタイプ。

講師も一緒になって打つこともあれば、余った受講者も講師と一緒に卓を取り囲んで話を聞くケースもある。

これは受講者の選択に対し、直接アドバイスできるのが良い。ウィークポイントが明確になったり、有意義な質疑応答ができたりする。

それでも講師がAさんに教えている間、Bさんがレベルに合わないとしたら、その時間を待っていないといけないので、効率的かというとそうでもない。

勉強会

4人ないし5人集まって、半荘を打つ。
一局ごとに倒牌して振り返るケース。倒牌後、スマホで撮影だけして半荘後にまとめて振り返るケース。はじめから手を開けて打つケース…など、いろんなやり方がある。

プロ同士がよくやってるイメージ。

近しいレベルの人が揃っていることが多く、実戦的である。
強いて問題点を挙げるのであれば、時間がかかることか。
半荘1時間、検討1時間として、昼から3半荘も打てばもう外は真っ暗だ。
頭はヘトヘトで4半荘目には力尽きていることが多い。

リーグ戦を模している場合もある。

私も参加した鎧リーグ

さてオフラインの勉強会を3つ取り上げたが、どれも参加費だったり場代でお金がかかるのもマイナスポイントである。

続いてオンラインを見ていこう。

家庭教師

パソコンを使い、1対1で教えてもらう。
他の業界ではコーチングとも言われている。

直近ではこれ。

https://jongsta.com/  麻雀STUDY

違う媒体で、私もかつて講師側として教えていたことがある。


https://www.takumiru.com/  タクミル

天鳳や 雀魂などのネット麻雀の牌譜機能を使い、画面を共有して、講師と対話していく。
例えば
「この配牌からどんな構想を描きますか?」
「もしすぐに中が出たら鳴きますか?」
と、その瞬間から派生して、深い部分まで掘り下げることができる。

麻雀の内容だけではない。
「普段は、どこでどれくらいの頻度で打っていますか?」
「目標は友達とのセットでいい勝負ができることですか?それとも天鳳七段ですか?」
その人の環境や目標を聞くことにより、より適切なアドバイスを送ることができる。

1対多の勉強会では得ることのできない体験である。

デメリットとしてはやはり高めの費用となるが、講師が全てのリソースを自分に割いてくれることを思えば、オフラインで紹介した3つよりも費用対効果は高いと言えるかもしれない。

オンライン勉強会

教える側と学ぶ側の両方で、あらゆる勉強会を体験した私が一番コスパ良いと感じているのがこれだ。

現在、私は「てふリーグ」という雀力の向上を目的としたオンラインのリーグ戦に参加している。

主催は最高位戦関西の本長浩斗プロ

彼は関西で数多の私設リーグや勉強会に参加しており、自身が主催の私設リーグを作りたいと考えて3年前にてふリーグを作った。

3年前というとコロナ禍真っ只中ということもありネット麻雀の私設リーグというのは時代が産んだ思わぬ副産物でもある。

通算成績で開始前の期首順位もつくのだが天鳳位2人がトップ2というのも実力を見せつけられているようで少し悔しい。

私も通算5期目で名古屋からの参加だが、関東、名古屋、関西、九州と離れた地域でもスケジュールさえ合わせれば勉強会が出来るのは最大のメリットであろう。

流れとしては夜の20時に天鳳の個室に集まり、2半荘を打ち、その後はDiscordに移動して画面共有しながら手を進め、あーでもないこーでもないと語り合うのだ。これが月に1~2回の頻度。

打っていて迷った局面を、すぐに他の打ち手に聞けるのが良い。
お金も一切かからず、時間も0時くらいで終わるので、夕方まで仕事をしてから参戦する選手も多い。

一度この勉強会を体験したら、もう元に戻ってこれなくなる。
てふりーぐは今回で8期になるが、7期から8期に移行するにあたり、辞めたのはMリーグが開幕してどうしても忙しくなった鈴木優プロだけ。

他の13名はノータイムで続行を希望。
誰も辞めたがらず、立派なてふリーグゾンビになってしまったのだ。

実際に参加者に話を聞いてみよう。

ぴっぴこと梶田琴理プロ
「私は序盤の手牌を聞かれても、思い出すのが苦手なんです。天鳳だと当然そこらへんが正確で、とても助かっています」

わかるぜぴっぴ…。
私も「3巡目はどんな形だったの?」と言われた瞬間にフリーズするタイプの打ち手だからな。

続いて高橋晃広プロ。

「相手の打牌どう見えていたのかの共有だったり、逆に自分の仕掛けがどう見えていたのかを聞いたりできるのが良いですね」

人それぞれの感覚って違うからね。

最後は九州の雄、三坂宏太朗プロ。

「てふリーグのおかげでトップトップの大嵐!公私ともに絶好調で、最近彼女ができました!」

お、おう…私と似たような波動を感じるな。

「,,,というのは冗談で、はじめは正直違和感があったんですよ。ネット麻雀に慣れてなくて場が見れないというか。最近ようやく慣れてきて、もうてふリーグなしでは生きていけません!」

三坂さんは九州ですもんね。

「そうなんですよ。本部で対局があるたびに勉強会を開いてもらっていたのですが、滞在費などを考えるとキツくて…」

雀力向上とコスパのジレンマですよね。

ぴっぴに叱咤される快感

私としては、最高位戦ルールの感覚に修正できるのがとても大きいと思ってる。
自身ではわりと器用にいろんなルールを打ち分けているつもりなのだが、人間なのでどうしても普段のルールに引っ張られてしまうのはある。

例えばこないだのてふリーグで遭遇したのはこちらの手牌。

私の普段のフィールドはサンマと天鳳だ。
そしてそのサンマのお店のルールは三暗刻が3翻と結構偉い。
またサンマは手が変化しやすいこともあり、その感覚を引きずったまま7sを切ってダマテンに構えてしまった。

しかしこれはどうみたってリーチだろう。
なんてたって親だ。現状の出アガリでは打点的にも不満で、手変わりも限定的。最高位戦ルールに三暗刻なんぞ存在しない。(します)

ぴっぴに三暗刻じゃなくて裏ドラ乗せたほうがてっとりばやいですYO!と言われてしまった。

結果、案の定好き放題打たれて他家にアガられてしまう。

ちなみにこれは一昨日行われたもので、最終節の前日だった。
何週間ぶりかに最高位戦ルールを打つのと、前日にみっちり最高位戦ルールに触れておくのとで、一半荘目からのエンジンが変わってくる。

自信を持って臨めるのだ。
そして私はリーグ戦当日、ぴっぴに叱咤されたことを思い出しながらしっかりリーチで攻めて昇級できたというわけなのだ!

「ミスるならてふリーグで」
が最近の私のモットーである。

ラッキーなハゲさんも絶賛している。

特に赤なしルールを打っておきたいプロの方に対してオンライン勉強会をオススメする。

注意点

既存のオンライン勉強会に参加してもいいし、それが億劫なら同じくらいのレベルの仲間を誘って自分で立ち上げてもいい。

ただ運営していくにあたり、注意点がある。
有志でやる以上、運営者・参加者共に責任持って最後までやり遂げる必要がある。

まず運営者。
ルールやシステムの徹底、スケジュールの管理、リマインド、成績のまとめ、などの作業をしっかりこなす必要がある。

そして参加者。
主にスケジュールの調整になるが、円滑に進行できるようにレスポンスを最速にする必要がある。

遅刻も厳禁だ。遅れそうならあらかじめ言っておく。
複数人でやっている以上、1人の遅れが全員の進行を妨げてしまう。

無料でコスパが良い、と言ったけど、それも運営者と参加者の協力があってこそだ。モチベーションが高く、責任感のある人の選出が必須となる。

その点、てふリーグは新規の参加者を募る際に既存の参加者からの推薦制となっているので面子のクオリティも担保されているように感じる。

まとめ

当初、ぽてふくんに参加してくれと何度も頼まれたのだが、断り続けていた。どうしてもと言うので1期だけ参加してみたら、これはいいなと実感。以来、ずっと続けていて今回で5期目になる。

人によって合う合わないはあるかもしれないが、特にプロの方に対してオンライン勉強会をオススメする。
リーグ戦だけいきなり頑張る!なんてこと、なかなかできないのだ。

どっちもやっとくってことね!

ミスだと気づいてないミス!そのとおりだ!

おかもとさんはやっぱ強いです!

あそこまでハッキリ主張してたのは初めてじゃないかな?最高に嬉しいかったです!!

パンダさんの探究心すごいす。

波及してます。

一般の方は、仲間を探すの大変そうですね。

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沖中祐也・zeRo
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