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深夜にMリーガーと同卓!?実戦的なイーシャンテンの構え方【麻雀】

【注・この記事は、先日「VS JKしろまる」というタイトルでアップした記事のタイトルを、試験的に変えただけの記事です】

さきほど、買ったウェブカメラが機能するかのテストも兼ねてライブ配信をしました。そこで自分の牌譜検討をしたのですが、かなり面白い上、とても勉強になる局面が多かったので、ここでも紹介します。

ほぼ全局、何かしらの見どころがありました。全部紹介していては日が暮れてしまうので、ここではその中でも厳選した5局をお届けしていこうと思います。

俺の生きがい

最後の十段から、もうすぐ2年の時が経つ。

最初の十段坂は2259戦維持できた。
月に200回近く打った上での丸1年だ。

十段になることですら難しい天鳳において、この数字は前人未到であり、おそらく今後も破られることはない気がする。
普通はすぐ落ちるか天鳳位になってしまうw

何はともあれ、この数字は自分の自信になった。
降段したあともすぐに十段に復帰し、短い期間で都合5回十段に昇段している。このときの安定段位は十段近くあったと思う。

あれから2年、今は八段にしがみつくのに必死だ。
あのときよりも知識と経験は増えたし、情熱の炎は未だ消えていない。

それでも引き出しが増えすぎると弱くなる、と言うし、いろんなことを知りすぎると過度に恐れてしまう、とも言う。
動かぬ数字を直視すると、俺は弱くなったのかもしれない、という疑念が頭をかすめる。

もうすぐで鳳南も9000戦に到達する。
1戦30分として…と計算するのが恐ろしくなるくらいの時間だ。
10あった安定段位は、いつのまにか9を切っていた。
いつの間にか鳳南で活躍するメンツも一部の古参を除いては、ガラッと顔ぶれが変わってしまった。

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最初の5000戦が確変(上振れ)だったのか、直近の4000戦が下振れなのか。
老いで思考スピードが落ちてしまっているのか。
周りのレベルが高くなったのか。自分が下手になったのか。
あらゆる要素が複合的に影響しているのか。

それすらもわからない、麻雀の闇。
しかし、それでも打ち手にできることは、1つしかない。
打つことだ。
打たなくてはスランプは脱出できないし、課題も見つからない。

次に見る十段からの景色はどんなものだろうか。
俺は進んでるのか、後退しているのか。
ベースキャンプ(十段原点)に足を踏み入れる時が楽しみで仕方ない。
そしてあと少し届かなかった頂を含め、天鳳位が今の自分の生きがいであることは変わっていない。

俺は静かに予約ボタンを押した。

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JKしろまる…か。
対戦は初めてかな。深夜だけど、見ている人も多いのかもしれない。
なんか気合入るかも。

自粛中、よほど暇だったのかしらないけど、鳳凰卓にくるまで打ってくれて、嬉しいよな。Mリーグのファイナルが始まったら、打ってくれずにアカウント自体消えてしまってもおかしくない。

一期一会、次にいつ同卓できるかわからない。
こんな深夜にMリーガーと打てることを感謝しつつ、自分のすべてをぶつけてやるぜ。

東1局1本場 いらないブロックを見極めよ


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配牌何切る。
123の三色がくっきりと見えている。
役牌から切り出すのが自然だが、俺は

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打8sとしゃれこんだ。
この配牌、門前で先制できる可能性は低い。ということは役を残したい。
5ブロックに絞って、価値のある浮き牌(発・中)を残すということだ。

例えば役牌を切ってカン7sを引いたとする。

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するとこんな手になるわけだが、これはあまり手が進んでいるとは言い難い。三色になりづらく、それでいてネックが多い。
すなわちツモ7sの裏目はそこまで痛くない。

そして大事なのがここ。

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2mツモって何切る。

私は1mを切った。
この手は三色よりもタンヤオ。

先月の近代麻雀の中のキリンジゲートで、

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うしろの独歩さんにバイブを突っ込まれた女の子が(どんなマンガだよw)この7mを678mでチーしてタンヤオに向かった場面があった。

このように、123や789の三色よりも、タンヤオを目指したほうが有効牌が倍以上に大きく、柔軟であることは多い。

先ほどの私の手牌もそうだ。
あの手は役牌(発)かタンヤオを目指す一手だと思う。


東1局2本場 愚形含みのイーシャンテンはどうする


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ペン7pをズバッと引いた場面で何を切る。
一応決めてから、スクロールしてもらいたい。






まず、牌効率的な観念で言うと、打8sが正解となる。
ウザク本を読んだ方ならわかるはず。

(初~中級者にオススメの本です)

こういう愚形含みのイーシャンテンは2ヘッドに受けたほうが良い。

ツモ2・3m、ツモ1・2・4・5sと、完全イーシャンテンになる牌が多いからだ。

この変化を含めた受け入れの差は、ツモ7sのピンフ付加を大きく覆す。

しかし、今回はジュンチャンが絡むから難しい。
もう一度見てみよう。

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場況的にカン7sがそこそこ良さそうだし、ツモ9sでのジュンチャンはシカマン(仕掛けてもマンガン)だ。
打3sと浮かせて、ソウズの上下のジュンチャン変化を残すのも一周回ってアリな気がする。

しかし私は打8sでも打3sでもない、第3の選択を取った。

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打6s!
これでもジュンチャンの変化は残せる。
5sが2枚飛んでいるのも大きい。あとは3sのモロヒを避ける効果も。

ここでの選択は難しく、3つのうちどれでもいいと思うが、覚えていてほしいのは、「愚形含みのイーシャンテンは2ヘッド」という基本だ。

違う半荘だが…

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私はこのリャンメン×リャンメンのイーシャンテンから7sを切った。切った瞬間も、あとから振り返ってみても、これは正着だったとめちゃくちゃしっくりきた。
69sが薄く、ここを愚形と捉えたらごく自然な選択だと思う。
マンズの変化とピンズの変化両方キャッチできて、その変化はかなり嬉しい。



東3局 さらなる高みを目指せ

親の配牌で何切る。

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いや、普通にオタ風の北を切るのもいい。
ただこの手、普通に進めてしまったら白のみの1500だ。

それならば…

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ホンイツとトイトイの高打点ルートを残してはいかがだろう。
北はホンイツにもトイトイにもキーになってくる牌だ。

強者に共通して言えるのは高打点を逃さないこと。

この配牌だったら、近藤誠一プロは高打点しか狙わないだろう。
小林剛プロも、結果的に1500に終わることはあるかもしれないが、それでも道中は高打点の目は残すはずだ。

強者はここから北を切らない。親番でこそ打点を見る。

なお、2sでも7sでも構わない。

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このツモ5pでほぼホンイツかトイトイやね。
高打点を逃すことは、失点と同じ、とも考えられる。

せっかくなんで、2s→7sと切っていって、ピンズのホンイツに見せかけますか。

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ピンズに見せかけたら4mも鳴きやすくなる。そして4000オール!

うおおおおおおおお!
これがトイトイダッシュだ!
これがzeRoだ!JKしろまるよぉおおおおお!(深夜4時)


東3局2本場 テンパイ取る?取らない?

気分良く迎えた2本場。

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これもトイトイを意識しながら発をポンし、テンパイした場面。
ドラの7mを切るか否か?


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私は外した。
基本、役ありテンパイは外さない方がいい。

出た瞬間にロンと言えないのが大きすぎるからだ。
しかし最序盤(3巡以内)だと、もともと3~7までの中張牌は場に打たれづらいとも言え、その分テンパイを取る価値も薄れると言っていい。

これはASAPINの選択だ。

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なんとASAPINはこのマンガンテンパイをとらずに5sを切った。

これは序盤だからもともと4sは打たれづらいことと、1pをポンしての58m待ちも悪くないことが大きい。
アタマが5pなど、鳴きにくい牌ならASAPINも迷ったはずだ。

あとは食い延ばしをしたときは、通常のリャンメンよりアガリ率がアップすることも見逃せない。

他家から見たら、ターツ落としに食い延ばしなし!の法則が裏切られてしまう格好になる。

念の為もう一度言っておくが、役アリテンパイは取るのが基本だ。
ただ条件が重なった時、特に最序盤のときはアガリやすさや打点を求めてもよいと思う。


東3局3本場 親番の終え方

最後の一局。

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さっきの手を1300オールで決め、さらに気分がよくなった3本場。
高打点のテンパイをしているところに、ラス目の対面がリーチ、そして下家もプッシュしている場面で掴んだこの4m。あなたはオリる?押す?
決めてからスクロールね。↓








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親番は放銃で終われ!

私は近代麻雀の戦術コラムにこう書いた。
しっかり有言実行しているなぁとこのときは思ったw

ともあれ、ここは勝負の一手だ。

まず対面。
たしかにラス目に放銃するのは寒い。

しかしターツ落としの入っていない、端牌切りリーチ。
私の経験則だと40%近く愚形リーチだ。
そしてマンガンあるとも限らない。
そして仮にマンガンあっても良い。競り合いになれば安手の応酬が増えて局消化率が高まるとも考えられる。

最後の要素はこじつけに近い。押す要素を生み出すのは得意だからだw

次に下家、テンパイとは限らない上、仮に4mで放銃していくらやねん…
で、自分がマンガンテンパイ。

これでオリてたらダメだ。止めを刺しに行く場面だ。
放銃して局消化だぜ!と強がる場面だ。

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対面はメンピンイーペーコー。
1mをツモられるよりよほどいい。
下家はカン7sの3900。

良かった、マンガンテンパイからこの程度の手に背を向けなくて。
天鳳でもこうだから、トップ取りの麻雀でこの決定機を逃していてはさらに良くないと思う。


さて、ここまで。
この半荘はもっともっと見どころがあったんだけど、全部解説していたら果てしなく長くなってしまう。

続きが気になる方はYou Tubeのアーカイブが残っているので、コチラをどうぞ↓

牌譜→http://tenhou.net/0/?log=2020052404gm-00a9-0000-10fbd47c&tw=2


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5月はMAXBETで10回、こっちで7回くらい記事を書いてきましたが、レベルや内容はあれくらいになります。

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