鳴き手愚形上等の法則【麻雀】★★
繰り返し語るべき法則
「鳴き手愚形上等の法則」はブログ「MAXBET」で何度か紹介した法則なのだが、とても大切な考え方なので、ここゼロマガでも改編しつつ紹介するとしよう。
この概念は絶対に身につけておいた方がいいよ!
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門前と鳴き手の違い
牌図①
西は安全牌として何を切る?
巡目やドラなどにもよるけど西を切るケースが大半だよね。
カン7pが愚形なので、6mにリャンメン変化を求める…と。
では次の牌姿は?
牌図②
鳴いているだけで、主要部分は全く同じ。
これなら6mを切る場面も増えてくるんじゃないかな。
というか私は最序盤でない限り、ほとんど6mを切っている。
これが「鳴き手愚形上等の法則」の根幹。
牌図①と牌図②は、受け入れ枚数も変化の枚数も同じなのに、この差って一体なんなのだろう?
・鳴くと手牌が短くなるから、安全度重視になるからでは?
・牌図①は6mがリャンメン変化するとピンフが確定するのも大きいですかね
いいね。麻雀の選択はありとあらゆる要素(メリット・デメリット)が絡み合っており、基本を抑えた上で、要素を挙げれば挙げるほど、選択の精度は高まっていくと言える。
上に挙げた要素以外にも大きな要素が複数ある。
変化の質
まずは変化の質から。
68pというカンチャンターツは、ツモ4568pという4種類のツモで、強い3枚セット(もしくはリャンメンターツ)にランクアップする。
この4種類のツモと比較すると、6mという孤立牌は5mと7mしか嬉しいツモがない。
それどころか、4mや8mをツモるとカンチャンができてしまい、お荷物になってしまう。
↑西を切って4mをツモった図。
ここからまた、いずれかのカンチャンターツを払わないといけない。
(後からより良いカンチャンを選べるというメリットがあるが、ここからターツを払っていくというロスの方が大きい)
こう考えると6mは嬉しいツモが2種類と狭くて、お荷物になってしまうツモも2種類あるといえる。
で、ここからが大事。
鳴き手の長所
さっき挙げた68pの変化、特にツモ6p8pの縦引きの場合は鳴き手としてはとても大きな変化なわけ。
リャンメンができるより(テンパイまでの)速度は上昇しているかもしれない。
理由はもちろん1mと8pがポンできるからなんだけど、鳴き手の場合はメンゼンのときと比較して、縦引きの際の速度上昇が飛躍的にアップする。
つまり、たとえ同じ形だったとしても鳴き手の愚形ターツは、門前の愚形ターツよりも遥かに価値が高いと言えるのだ。
他にも
ソウズの縦引きでも6mは出ていくよね。
これがメンゼンだったら
3sをツモ切ってピンフを狙う打ち方も有力になってくる。
このように鳴き手における6mは嬉しいツモ2種類に対して、お荷物になるツモが2種類、さらに不要になって出ていくツモが(1m45678p2345s)10種類ある。
「お荷物になりうる&大体出ていく」6mをずっと抱えている価値は思っている以上に低い。
派生ケースを検証する
では1部分だけ牌姿をいじってみよう。
68pのカンチャンを89pとペンチャンにした。
これだと、リャンメン変化とリャンカンになる変化が消えてしまうので、変化量が落ちてしまうものの、重なった時の鳴きやすさ(9p)はアップしている。
総合すると、カンチャンのときと比較して、少し6m残し寄り(打西)に傾くものの、やはり1段目後半(5巡目前後)には切っておきたい。ドラ3なら6mをずっと引っ張りそうだけど、ドラ2以下はやっぱり早めに処理しておきたい。
ではもう1つ。
真ん中寄りのカンチャン(46s)になったらどうだろう。
この場合は、重なった時のポンしやすさは劣るものの、3枚ワンセットになる牌が増え、リャンメン変化も1種類増える。
ツモ234678sで嬉しい。
相対的に、孤立6mの価値が下がるというわけ。
これなら最序盤でも打6mとした方が良さそう。
一段目なのに弱気な…
と思う人もいるかもしれないけど、例えば4巡目に抱えた危険牌を安全牌と入れ替えようとしても、都合よく安全牌をツモってくるとは限らず、なかなか処理できず二段目に先制リーチを受けてしまった、なんてことはしょっちゅうある。
suphxも、456牌の危険度を高く見積もって早めにスリム化をしている。
まとめると、愚形に関しては端っこだと重なった時に鳴きやすく、真ん中だと変化が豊富、なので総じて鳴き手における愚形は強い、ということができる。
まとめ
孤立牌の価値は意外と高くはなく、特に鳴き手における孤立牌は、愚形ターツの価値が高まる分、相対的にますます低くなると言える。
門前と鳴き手によって、愚形ターツの価値の認識を変えていくべし!
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