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堀慎吾・Mリーグデビュー戦徹底分析【麻雀】

昨夜、30人目のMリーガーであるKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾プロがデビューした。
今季唯一の新規加入メンバーとあって、注目度はピカイチ。

本日はそんな堀慎吾プロの打牌を振り返ってみたいと思う。

堀慎吾プロとは

(ここから敬称略させていただきます)

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堀は日本プロ麻雀協会から、たろう・松本に続く3人目のMリーガー。
プロ入会から11年目だが、ここ最近の活躍が目覚ましい。
2017年に最高位戦Classicを獲り、昨年(2019年)は雀王に輝いた。最強戦ファイナルでの活躍も記憶に新しく、今最も勢いに乗る打ち手だと言えるだろう。

堀に関して、特筆すべき点が3つある。

① みんな強いと言っている
タイトルを取る前から、いやプロになる前から「あそこに強いメンバーがいる」とプロ間で囁かれていた。
成績が上下に振れる麻雀において、ここまで皆が口を揃えて強いと言われる打ち手も珍しい。

② 強いやつと打つことを心から楽しんでいる
「俺より強い奴に会いに行く」とはストⅡのキャッチコピーだが、堀はまさにそう思っていて、昨年の雀王を獲ったときも矢島・渋川・金という強いメンバーに囲まれて、心から楽しんでいる様子が伝わってきた。

今季もこれ。

プロを10年以上やると、麻雀に対する意欲やモチベーションが下がるんだよな。普通は。
しかし堀の場合は相手が強ければ強いほどおもしれぇ!ってなるタイプ。
多分サイヤ人の血が何%か混じっている。

③ 文章が面白い

サクラナイツは実力100%でとったって言われてるけど、エンタメ性も加味されているのではないか、と私は思う。
なぜなら、私は堀の文章が大好きだからだ。

内容も面白いし、ギャグが本当にバカバカしくて笑ってまう。
あまりに面白かったから、無条件で1000円のサポートを投げたことが何回かある。
このnoteも最近では引退気味らしいが、復活を心待ちにしている。

こんな感じの堀だが、デビュー戦はどうだったのか?
堀は本当に強いのか?Mリーグでどれくらい通用するのか?
私目線で解説していこうと思う。

一切の忖度も遠慮もなく書いているので、興味のある方は是非読んでもらいたい。


なお、記事内の牌譜は田中 航/北越せっぷさんのところから使わせていただきます。Mリーグの牌譜ビューアーが1週間後にしか使えず困っていたところ、本当に助かりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
使わせてもらう度に500円払うことをここに明記しておきます。

東1局 オリウチタカオ

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開局から堀は役牌を連打していった。ドラが1枚もないのに。
この半荘全体に言えることだが、堀はスリムにせずパンパンに構える場面が非常に多かった。
自分の手を曲げることが一番の罪、とする堀らしい打ち方だ。
赤なしに慣れ親しむと、つい字牌を残しがちになってしまうが、堀は赤ありでの経験の方が長い。
ある意味でMリーガーらしからぬ切り口で攻め続けてくれそう…というのが私の第一感になった。

ただ、パンパンの構えは当然リスクがつきまとう。

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朝倉のリーチに一発放銃。
オリウチタカオ、君の瞳は1万ボルトだ。

「このシーンはカットして欲しい」
と本人は言っているものの、しっかりと振り返っていこう。

インタビューで堀は「7→1の順だから4は通ると思った」と言っていた。しかしこれだけでは説明不足だろう。

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