牌譜検討名場面集【麻雀】★★~★★★
本日は、牌譜検討をしていて
「これは勉強になる!」
「これは面白い!」
と思った局を5つ取り上げていきます。
内容は濃いです。
レベルは様々です。
これは地味であまり売れないけど、内容がいいやつだと思います。
今日は前置きなしで本題にいってみましょう!
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ラス目でどう打つ?1
最初のテーマはラス目です。
読者さんの中にも、点棒的に劣勢になったときに迷っている人が多いですね。
自分が打っているつもりで考えてみましょう。
ラス前の3着目。
この読者さんはここから打3sとしました。
東が2枚切れなので、東でよいのではないでしょうか。
そうそう、この読者さんは序盤の選択に違和感がありました。
アットランダムというか。
皆さんにも心当たりがありませんか?
ツモ番が回ってくるまでに次に切る予定の牌にカーソルをあて、手拍子でその牌を切ってしまったことを。
スマホ版でも、次に切る牌をあらかじめ選択しておくことができますよね。
あらかじめ、何を切るかを考えておくことは大事です。
しかし、手拍子で切ってしまうのは話が別。
常に14枚から1番よい選択を考えるべきですよね。
ベタオリの時に私もやりがちです。
(あ、こっちの方が後々の他家のおっかけに備えられるな…)
とか
(あ、最終手番だから上家に合わせちゃったけど、下家に鳴かれてテンパイ取られたら大惨事じゃん…)
とか。
その一打で泥土を這うというのに何をやっているんだか。
多井プロの話をします。
多井プロはこの手で、2枚切れの西を切って、9sを残しました。
理由は単純で、9sは全員の安全牌だったからです。
2人の現物、1人はクイタンっぽい仕掛けを入れていました。
そして、そのクイタンっぽい仕掛けが本当にクイタンなのか、役牌の切れ具合をチェックして、しっかり9sを残したわけです。
多井プロは私に向かって、こう言いました。
「こういうの間違えちゃいけないよね」
私はこう思いました。
(こんなんどっちでもよくね?w たしかに打9sはミスかもしれないけど、まだ1段目だし、西が放銃になることはほとんどない。私の中ではミスのうちに入らないんだけど…)
安全度が同じなら9sを残したほうがいいですね。
リーチした時に関連牌を匂わせることができるので。
さらに多井プロは、こともなげにこう言ったのです。
「プロは常に見られているからさ、一打たりとも気を抜けないのよ」
ほとんど結果に影響しないくらいの優劣を、情熱と責任を持って丁寧に選択する。
その小さい優劣が大きな結果となってあらわれるのが麻雀です。
余談が長くなりましたが、我々もプロではないものの、一打を丁寧に扱っていきたいところですよね。
牌譜に戻って。
みなさんはこの西を鳴きますか?
3着目とは6500点差です。
読者さんはポンして東を切りました。
で、この3mをツモ切り。
ホンイツかトイトイですかね。
赤5pを引いて4sもツモ切り。
5pをツモって6s切り。ホンイツに一直線ですね。
結局、流局してしまいました。
どこか良くないところがありましたか?
みなさんならどう打ちましたか?
まずこの西ポンどうでしょう。
ラス前でラス目なので、なんとかこの局で3着になっておきたいですよね。
そこで読者さんはホンイツとトイトイに狙いを定めて仕掛けたんだと思います。
ラス目だから高打点を狙う、という意識は良いのですが、ホンイツやトイトイだけが高打点とは限りません。
ライバルの上家にピンズは絞られてしまうという懸念もありますね。
1枚目の西はスルーして、チートイを含めた門前テンパイ狙い。
2枚目は渋々ポンしてツモ次第でホンイツやトイトイを狙う…というプランが良いのでないでしょうか?
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