めくり合いにツモ番は損なの?【麻雀】★★★
穴場の本
この本が穴場的な感じで面白い。
最高位戦の若手である神尾亮プロが最強雀士を目指すために、1つ1つの局面を切り取って勉強するという本である。
この本は一貫して4つのサイクルから作られている。
(出版社に転載許可済み)
①問題局面
まずは神尾プロが迷った局面が問題形式ででてくる。
筋の7p切るか1sを切るかという問題。
次に、神尾プロの実際にとった選択。そしてその時の思考が書いてある。
②実際の選択・思考
これは本の構成上あえてそうしてるんだと思うけど、神尾プロの思考が一般的と言うかリアルと言うか、親近感持てちゃうんだよな。
今回のページでは真面目だけど、他のページだと
ポン!ポォン!!~中略~安全にトイトイドラドラで戦えるぜ!一発も消せるぜ!イェア!(下家が掴むドラの8m)ポン!ポォン!!跳満テンパイイェア!
敢えて素人っぽい感じを出しているんだと思うw
そして次。
③振り返り
神尾プロが後から冷静に振り返る。
その振り返りが合っているかどうかを…
④ 朝倉プロによるフィードバック
2ページに渡ってASAPIN(朝倉康心プロ)が解説するという。
朝倉プロのドヤ顔に心が若干ざわつくものの、トッププロによる理論的なフィードバックはとても勉強になる。
この
問題→実際の選択→振り返り→フィードバック2ページ
というページ構成を崩さず、淡々と勉強していく…という本だ。
私はとても勉強になったし面白いと感じたものの、編集長が言うに思ったほどは売れていないという。
おそらく、神尾プロが自分で言っているようにまだ無名であることと、最高位戦ルールという一般の赤あり麻雀とは離れたルールにおける麻雀ということで敬遠されているのではないか。
ただ取り上げる局面は赤の有無にあまり左右されない局面のほうが多いし、そうでなくとも朝倉プロの思考の組み立て方、経験・知識などは、必ず雀力アップに役立つと思う。
真面目すぎる、という部分もあると思うけど、強くなるためには結局真面目にコツコツと知識を増やしたり思考力を養ったりするしかないんだよな。
「ゼロ秒思考」を標榜する私が言うのもなんだけど、麻雀にすぐ強くなれるルートなんて存在しない。
めくり合いの常識
前置きが長くなった。
私がこの本で一番勉強になったのは、朝倉プロの
>めくり合いは極論、自分はツモらずに相手にツモらせ続けたほうがよいのです。
という部分だ。
朝倉プロによると
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