麻雀打ちでありたい 天鳳実戦録【麻雀】★~★★★
「俺は麻雀打ちなんで…」
声を振り絞るように語った山越さんの一言が頭からこびりついて離れない。
自分に問う。
忙しい日々に流され、麻雀に対しての情熱を持ち続けているか。
強くなることを忘れちゃいないか。
今の俺は胸を張って「麻雀打ち」と名乗ることができるだろうか。
1285/1600pt
誰も見ていない八段坂での戦い。
私だけではない。みんなが孤独だ。
プロになったところで最上位リーグしか配信されない。
フリー雀荘の片隅で
最下層のEリーグで
そしてネット上に作られた仮想の卓で。
500マイルの道のりもこの一歩からと。
誰も見ていない、自分だけの、そして自分のための戦いが今日も各地で繰り広げられている。
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東1局 字牌カウント
対面の仕掛けに注目。
明らかなマンズ仕掛け。
この時に絶対に忘れてはいけないのが「字牌カウント」である。
字牌の見え具合によって、
・マンズ1牌あたりの放銃率
・平均放銃打点
が大きく変わってくる。
東・南・西・北…とチェックすると、全部2枚以上見えている。
つまりチンイツ濃厚であり、ハネマンであることがほぼ確定。
このとき25mが先に入ったら、ダマを選択しようと思っていた。
ピンフドラ1は勝負手だ。東1局からピンフドラ1をダマにしたら、某氏に怒られてしまうかもしれない。
しかしリーチを打つと打たれやすかった36sはしまいこまれ、対面との一騎打ちになる可能性が高い。
ハネマンが確定している対面とのめくり合いは、できるなら避けたいところ。
・相手が高打点確定
・危険牌も絞り込めている
・ダマると拾いやすい
3拍子揃ったら、ピンフドラ1もダマの選択が浮上してくる。
これがチンイツ確定じゃなかったらリーチで良いだろう。
字牌カウントが大事なことがお分かりいただけただろうか。
実戦では…
こんなテンパイをしたので渋々リーチを打った。
対面がテンパイしているとも限らないからね。
流局。
東4局 構想に沿う
地蔵のまま流れ、迎えた親番。
白を重ねて何を切る。
とりあえず良くないのは、手拍子で西を切ること。
考えた上で西を切るのはいいんだよ。
でも麻雀、序盤の構想が全てというような部分があるから、しっかり考えよう。
5ブロック揃っている。
5ブロック揃ったら価値ある余剰牌を残せ、だったね。
特に役牌が2つ重なったこの手牌は、打点を意識しよう。
まずはホンイツを考える。ソウズのホンイツを狙うならピンズのリャンカン外しがある。ドラが3pだから打8pか。
でもホンイツはちょっと強引すぎるなぁ。
できれば1mトイツも活かしたいし。とはいえトイトイ…も苦しいし。
そこで私が切ったのは…
6sだった。
468pが下に伸びればドラだし、上に伸びればチャンタになる。
6sは横にくっついてもホンイツにしない限り嬉しくないよね。
打6pも考えたけど、捻りすぎと思って却下。
9pをツモってきた。
打6p。
打点への構想を練ったからこそ、その構想に沿って自然に打つことができる。
打6pは早め5ブロック打法だね。
すぐに白が打たれる。↓
ポンして打4p。
ここで自分の捨て牌に注目!
怪しい!臭う!
じゃあその怪しさを利用することを考えるのだ。
この捨て牌、マンズのホンイツに見えなくもないじゃん。
そのことを意識しておくと…
このなんてことない8mの利用価値に気付くことができる!!
こういうのは、一歩間違えると「うまぶり」になってしまう。
効果はあるのか。その効果は危険に見合うのか。確認した上で私は…
全く不必要な8mを手元においた。
すぐに西を持ってきて、打8m。
これだけでだいぶ変わってくる。
すぐに中が出てポン。
このペン7pは芸術点が高いのではないか。
先に8mを切って西を重ねていると、89pと払っていきそう。
悪くないテンパイだけど、ちょっと警戒されやすい。
ペン7pの方がノーケアでアガリ率が高い。
実際に
ピンズはノーケアで連打され、すぐにアガれた。
役・役・チャンタで5800点也。
8mをおいた効果がどの程度あったかはわからないが、仕掛けた際には「相手からどう見えるか」を意識するとアガリ率アップに繋がる。
東4局1本場 タンキ構想
1本積んだ私は軽やかに役牌をポン。
7sをツモって何を切るか。
たまには問題形式にしてみよう。
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