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AI革命が麻雀界に及ぼす影響

【連続note 4日目】

10月10日より11月1日までの20日間、麻雀に関わる無料noteを毎日書きます。1つでも面白いと思ったり応援してやろうとなったら、11月1日・11月29日に発売される近代麻雀のアンケートページより私「沖中祐也」に投票してください。
どうしてももう一度最強戦の舞台で戦いたいんです。

「麻雀最強戦2025男子プロ読者アンケートのお知らせ」
https://note.com/kinma/n/n9df27768bdd7


AIの進出が止まらない

現在、あらゆる業界でAI(人工知能)が普及している。

「AIなんて私には関係ない」などと思ってる方は、時代に取り残されてしまうかもしれない。

例えば、中国では無人タクシーがすでに稼働している。
スマホから予約して呼び出し、タッチパネルに予約番号を入力して車内に乗り込む。中には誰も乗っておらず、シートベルトを着用すると発車する。
運転するのはもちろんAIだ。

信号無視をする歩行者がいてもしっかり止まり、無人タクシー側が起こした事故はZEROだという。

法令を厳格に遵守するため一時停止が多く渋滞の原因になっているなど、いくつかの問題は抱えているが、今はキャンペーン中ということもあり、予約がとれないほどの大人気ぶりだという。

日本で稼働されるのも時間の問題だ。
そのうちマイカーも行き先を入力するだけの乗り物になり、人間は車中で寝てるかネット麻雀をやっているか、たまに最寄りのコンビニやガソリンスタンドに寄ることをタッチパネルで指示するだけの生き物になる。

先週ウィンブルドン(テニス)で線審を自動化するというニュースが飛び込んできたが、いずれどのスポーツでも審判は全てAIに委ねられるだろう。

運転も審判も、AIは間違いを犯さないし、疲れることもない。

独創性の世界まで

AIが音楽を作ってくれるソフトをご存知だろうか。

ジャンルや長さテンポなどを決め「秋」「運動」など、いくつかのキーワードを入れることで、AIが楽曲を作ってくれる。
何か違うと思ったらキーワードを足したり入れ替えたりして調整するのだ。

もちろん歌詞も作ってくれるし、その完成度は人間の作ったものと変わらない。
データベースとなっているのは、過去に作られたあらゆるジャンルの楽曲だからである。

動画も同様だ。
風景や動物はもちろん、過去にとった写真を動かすことだって可能である。

ディープフェイクを使って自分の分身に喋らせることだってできる。

搾乳動画がYoutube上を席巻したのは記憶に新しい。

完全実写に見えるが、これも顔だけアバターのようなものだ。いや、B地区ですら本物か怪しい。

ちなみに、席巻した大量の搾乳動画は削除されつつあるが、あれはPVを稼ぐための組織的な動きである。
尺や構成がどれも同じだからだ。
B地区を出すために、表向きは学習動画となっているので、PVを稼いでも収益は発生しない。
概要欄からX、Xからアダルトサイトに誘導し、そこで有料コンテンツを販売し、収益を上げている。
「ノーブラ散歩」なども同様である。

漫画も同様だ。
原作のアイデア出しも、キャラ制作も、コマ割りも、画像生成も、全てAIがやってくれる。

例を挙げだすとキリがないのでここらへんにしておくが、これらAI技術の進歩を受けて、麻雀界はどう変わっていくのだろうか。

麻雀界に与える影響

MリーグではすでにAIが導入されている。
AIが牌を読み取り、待ちや残り枚数を表示しているのだ。

待ちや枚数は表示できても、日吉さんの熱い実況だけはAIには真似できないぜ!と考えている方は間違いだ。

日吉さんのこれまでの実況を全て読み込ませることにより、この場面ならこう叫ぶだろうとAIが判断し、日吉さんの声を使って日吉さんのアバター(分身)に喋らせることが可能だからである。

「今朝、楽屋でこういう話をしていました」
という固有のエピソードトークだって、選手のアンケートを取ったり(それすら自動化されそう)Xのポストを網羅したりして、よりよいエピソードトークを繰り広げることができるだろう。

さらに
「意外にも、萩原が門前で三色をアガったのは2020年11月◯日以来のことです」
と、場面に合わせた正確な情報を瞬時に引き出すことが可能になる。

日吉さんを様々な場所で同時に実況させることが可能だ。縁起でもない話にはなるが、本人が喉を潰してしまっても、何十年後に亡くなってしまっても、日吉さんはデータとして稼働し続けることができるのだ。

観戦記も同様である。
局面を追うだけの記事ならすぐにできるだろうし、これまでに私の書いた100本以上の記事を読み込ませれば、私の書きそうな記事だってAIが書いてくれる。

ここで衝撃的な事実を発表しよう。
実はここまでの記事、

全て

AIが書いている。


なーんてね。
まだ実現していないが、これくらいの記事ならあらましを伝えるだけで充分AIは書いてくれるだろう。

私がすでに活用しているのは、サムネイルを作ったり、タイトル案を出してもらったり、文章の校正をしてもらうことだ。
概要を要約してまとめることもできる。

Mリーグ(配信対局)に話を戻すと、点棒移動を含めた画面表示全般にスイッチャー、実況解説、インタビュアー、審判、ハイライト、観戦記などもAIがこなすようになるだろう。

半荘中のトップ率だったり、リーチ時のツモ和了率を出すことなら今でもすぐに実装可能だ。いろんなデータやエピソードなどが瞬時に表示され、飽きずに見続けることができるようになるだろう。

では、我々が街で打つ麻雀にはどういう変化があるだろうか。

まず、メンバーが要らなくなるだろう。
牌を持って切ることさえできれば、AIがメンバーとして卓を繋いでくれる。
雀荘経営で一番お金のかかるのが人件費である。
多少高額になってもメンバーAIを導入する価値は大きいと言える。

牌に搭載されたICチップにより、点数計算も点棒移動も全て自動化され、和了率や副露率などの情報も即座にデータベースに送られる。
牌譜閲覧はもちろん、終わったあとにAIからのアドバイスを受け取ることも可能。
現状のネット麻雀でできることが、全てリアルでもできるようになるのだ。

もっと話を飛躍させると、VRと融合させることにより、有名プロ(アバター&AI)といつでも同卓できる雀荘が誕生するだろう。

格闘倶楽部やMJの実写版のようなイメージだ。

VRやARは数年前に大きく話題になって以降、技術が追いつかなかったのか思ったより普及していないイメージではあるが、遅いか早いかの問題であり、いずれ世に普及するのは確実である。

幸福感は奪えない

ここまで見てきて、わくわくする一方で人間が麻雀を打つ意味があるのかと一抹の不安に襲われてしまった人がいるかもしれない。

だが、安心してほしい。

麻雀の持つ心理戦や駆け引きといった要素。
リアルでしか味わえない、気の合った雀友との交流。

そして…
牌が織りなすドラマを面白いと思う気持ち。
強くなりたいと燃える気持ち。
眠れないほどに悔しい気持ち。
一心不乱になって打ち続けるほど夢中になる気持ち。

そうだ。
あらゆるものが自動化されたとしても、俺の脳が感じるほとばしる情熱だけは誰にも奪えない。

考えることが楽しい。
結果的に勝つことが楽しい。
楽しいと感じる心だけは、自分のものなのだ。

いくらAI技術が発達しても、麻雀の楽しさはそのままだと、確信に近い期待を持っている。

俺は時代に抗っていく。
俺にしか書けない文章を、こうして真っ白なnoteにぶつけていくんだ。

人間は最後まで自分の心しか理解できないし誰にもどこにも居場所なんてない。
連帯も共感も愛情も全てこっちの思い込みだ。
そして極めつけにみな絶対死ぬ。
そんな真理が人間を絶えず不安にさせる……不安にさせる、
が、そんな真理には俺らが本気でいる時の幸福感を1ミリも奪えない。

マンガ・ひゃくえむより










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沖中祐也・zeRo
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