滝沢の憂鬱ーー鳴き派・メンゼン派、どっちが得か【Mリーグ】
先日の記事、Mリーグのトレンドが変わりつつある件では、Mリーグにおいては「堅守・高打点型」が「フーロ・速攻型」を抑えて活躍していて、その流れが変わるかもしれない…という内容を書いた。
11月26日の1回戦はその特徴がよく出た半荘だった。
メンツはこちら↓
Mリーグ公式メンツハーモニー評論家の私は目を細めた。
(なかなかおもしろいメンツが揃ったじゃないか。どれ、今後のMリーグを占ってみるか)
堅守・高打点タイプから順に、まずは近藤。
近藤は黒沢と並んで「てこでも動かない2トップ」だ。
続いて滝沢も高打点タイプ。
松本はオールラウンダーだが、Mリーグの中ではフットワークが軽い方だ。
そして天鳳で頭角を表した瑞原が一番仕掛けるタイプである。
…というかPiratesは誰が出ても自動的に卓内で一番仕掛けるタイプになる。
「高打点:速攻」が2・2になった。
果たしてどちらのタイプが試合を優位に進めていくのか。
滝沢の憂鬱
よう、滝沢だ。
現在2ラス引いているから、神妙な面持ちするしかないんだよな。
今季はチームが負けたらメンバーを入れ替えるっていう方針らしい。
あぁ、俺も了承したよ。そりゃあ「嫌です!」とは言えないじゃん。
救いはチームメイトの2人が調子良く、風林火山が上位に位置していること。
レギュラーシーズン・セミファイナルシーズンは生き残ることが至上命題だから、これくらいが丁度いい。俺が今ツイていない分、ファイナルで活躍すればヒーローになれる。クックックッ…「出しどころ」が肝心ってやつよ。
とはいえあまりに負けすぎると心象が悪いから、ここらで軽く浮いておきたいところだぜ。
その滝沢の起家スタートで戦いは始まり、瑞原の早いリーチを受ける。
親だからドーンと勝負したいけど、なんか冴えないなぁ。
なんで俺は流し満貫やってるの。
こうして東1局は流局。
東2局。
滝沢はなんとこの赤3の手牌から1sを切った。↓
たしかに、北はドラでこの中盤過ぎに切りづらい牌である。
視聴者は(この手牌で押さないといつ押すの?)とやきもきしたかもしれない。
おいおい、近藤さんの捨て牌を見てくれよ。
いかにも怪しい。
仕掛けたのが園田やたろう、前原あたりならぐちゃぐちゃのところからの発進や、ブラフもあるかもしれないが、あの近藤である。
間違いなく本物だ。
そしてもう一度自分の手牌に目を落としてみる。
たしかに赤3の大チャンス手だが、中盤過ぎの2シャンテンであの近藤の捨て牌にドラの北と発を切っていかないといけない。
こうして滝沢は1sを抜いたのだ。
実際の近藤の手牌は…
カン8mの1000点のテンパイだった。
おいおいふざけんなよっ!
大きく打つ麻雀はどうした?
こういう大チャンスの時に限って、本当やめてほしいぜ…
この局の近藤の手順を見ていこう。
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