生への回帰

口から逃げていく煙が魂のようだ
味気のない魂とボロボロの本の山を煙で埋めていく
鬱々とした文字を日記に書きなぐりほとぼり冷めて火をつける
それの繰り返し、繰り返すことしか出来ないのだ
ダメな自分を正そうと壁に頭を打ち続ける
そんな自分を愛してしまっている
いつでも自殺できるという圧政者の強権、それでも生にしがみつく
いや、自殺できるからこそ生に帰ってくるのだろう
いつだって憎悪や嫌悪は生に帰り、人の姿に戻す
生きている、生きてしまっている、生きることしかできない
悩みは茨のように降り注ぐ

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