ゼロ高は、完全オンラインだから新型コロナウィルスの影響がなかったのか?余白をデザインするということについて
完全オンラインのゼロ高は、新型コロナウィルスの影響下はあるのか?
という質問を多く頂くので、ここに整理します。
影響がないのはオンラインだから?
ゼロ高は、生徒のオフラインの活動、アルバイト、ご家庭の影響はありますが、コミュニケーションは基本的にオンラインなので、運営の影響はほとんどはありません。
「オンラインであること」、それ自体が鍵であることは間違いないです。
しかし、それよりも重要なこととして、「教育というものに対しての考え方」と「学習の設計」が、実は本当の鍵なのです。
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📝 詰め込み型か、最適型か
ゼロ高の学習の設計についてお話します。
「興味関心のないものを一方的に教えても学びにはつながらない。
教えることと学ぶことはイコールではない。
興味関心、探索と探求、とりあえずやってみること。それが学び」
ゼロ高は「教えることと学ぶことはイコールではない」という考えを持っています。
私自身、学校で学んだことはあまり覚えておらず、5歳の息子と一緒にNetflixではたらく細胞を見ながら、人体の免疫システムについて学んでいます。
ですので、「教えること」で活動のすべての時間を埋めるのではなく、教えることよりも、余白をどうデザインするかを設計する上で大切にしてきました。
この余白の設計があったことが、このデザインが、影響を最小限にできた理由です。
例えばオンラインでも、カリキュラムを詰め込んでいた場合、大なり小なり影響は少なからず受けていたでしょう。
「オンライン x 余白のデザイン」
この2つの要素が組み合わされた結果でありました。
そして、この設計の背景には
「世界は決まりきったものなのか?それとも不確実なものなのか?」
という問いがあります。
余白とイノベーション。確実性と不確実性のスキマ
スティーブ・ジョブズとウォズニアックのBlue Boxをご存知でしょうか。
Appleの代表作、Apple IIがつくられる前の話であり、違法なものであるので、手放しで褒められるものではありませんが、イノベーションのルーツとしてBlue Boxは存在しました。
Blue Boxは、世界に革新を、人類の繁栄を、社会問題の抜本的解決を、という大それたものではなく、遊びの中に革新が、イノベーションが存在しました。
また、万有引力でおなじみのアイザック・ニュートンは、ペスト禍を逃れて故郷の田舎に戻っていた18か月間の休暇中に、「ニュートンの三大業績」と呼ばれる発明、証明が行われました。
イノベーションは、襟を正して姿勢良く、教科書の通りやって生まれるものではなく、遊びの中の確実性と不確実性のスキマから生まれやすいと私たちは考えています。
進学校の優等生から見た希望の場所
ゼロ高生の多様性は本当に美しいです。あらゆる(多少面倒な)生徒がいます。多様な仲間がいる中で、優等生と扱われてきた進学校から来た生徒たちがいます。彼彼女は、朝から晩まで受験勉強の為に時間を使うことが本当に正しいのか?と疑問を抱き、ゼロ高へ来ました。
そして、彼彼女たちが声を揃えてこう話してくれます。
「自分で考えて、決めて、やってみる時間があることが本当に楽しい」と。
余白のデザインは、生徒本人の主体性を育むために必要不可欠であると私たちは考えています。
「学習の遅れ」「学習を止めない」という議論について
「学習の遅れ」
「学習を止めるな」
この言葉の主語と、比較対象は何なのか?非常に違和感を感じます。
新型コロナウィルスが蔓延する以前の世界はもうありません。
今必要なのは、「現状に対する最適化」であり、「適応」です。
比較対象は過去ではなく、
未来にどう適応するかの議論が必要なのではないでしょうか。
世界は不確実性が高い。その世界にどう適応するのか?
「世界は不確実性が高い。その世界にどう適応するのか?」
新型コロナウィルスは、今後の国内の教育シーンに課せられた
学習、適応機会なのではないでしょうか。
適応し、学び続けるゼロ高生
オンラインの中のダイバーシティ
進学校、中高一貫校からの転校、進学組の生徒はゼロ高には少なくありません。
やりたいことは決まっていないけどやりたいことをやってみたいと意思を持って入学した生徒もいます。
すでに活動をしていて、ゼロ高という多様な人種がいる中に飛び込んだ生徒もいます。
社会人顔負けに堀江さんのオンラインサロン、HIUで活躍する生徒や、ひたすら興味関心の物事に静かに集中する生徒、オンラインでもウェイウェイしている生徒。
普通だったら絶対に出会わなかった高校生が出会うから面白い。
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