F-ZERO以外のRTA解説をやった話をする


この記事の概要

スーパーニンテンドーRTAマラソンでポケモンスタジアム金銀、Japanese Restreamで、メトロイドプライムリマスタードの飛び入り解説をしたので記事を書いてみた。いつもであれば、はてなブログに書き込むのだが今回はTwitchの動画ばかりなので埋め込みの出来るこちらに。

ポケモンスタジアム金銀

カテゴリーはチャレンジカップマスターボール表で、自身でも走行経験あり。手を出した理由は下準備が出来ているROMがあり操作技術が不要だから。タイムは34分52秒。

このカテゴリーの特徴として、プレイヤーも敵もパーティ(手持ち)に選ばれるポケモンが(一定の法則があるとはいえ)必ず決まっているわけではないという点。したがって乱数要素が非常に強く、プレイしていても似たようなパターンが発生しにくく、アドリブが求められる。

気を付けた点

  • プレイの意図を説明する

こちらのパーティがランダムとはいえ、対戦相手の傾向はある程度決まっている。単純な運ゲーではなく、どういったパーティなら勝ち抜きやすいかを説明し、戦略性がゼロではないことも魅力の一つとして説明したかった。
相手として出てくるパーティの大まかな傾向はもちろん、自軍に加わって欲しいポケモンを自分なりにまとめ、ありがたいことにDiscordでの打ち合わせ時にはykrinさんに多くの補足情報をいただいた。すべて話せたわけではないが、情報は持っておくに越したことはないだろう。

  • 単純にお祈りお祈り言わない

これはTwitterでも言ったのだが、思考停止に見えるし戦略性もへったくれもなく、何も考えていないようなRTAに思えてしまう。実際、タイムを決定するのに運要素が非常に重要というのは否めないが、勝ち抜けるパーティを素早く見抜く目は必要だし、的確な選択肢や勝ち筋を素早く選択していくプレイスピードも大事になってくる。そしてこれらはプレイ経験の蓄積が重要だ。試行回数を稼がなければよい乱数を持って帰って完走できないし、安易なワードに逃げるのは良くない。
例えばykrinさんがふなのり戦でニョロトノが地震を持っていて要のサンダースを倒されながら何とか粘りますが、お互い最後の1体であるプテラVSギャラドスという不利な面まで追い詰められました。しかしメロメロで行動を縛って見事逆転勝利します。これは果たして運が良かっただけで片付けて良いでしょうか?個人的にはNOだと思っていて、数少ない勝ち筋を追っていたからこそ勝利という結果が得られたのだと思います(ここ解説で強調すれば良かった)。

感想

初めてF-ZERO以外、しかもレース形式で再現性のないカテゴリーということもあり、非常に難しかった。先行側中心に進めることは打ち合わせ済みとはいえ状況が変わりやすかったり、想定していなかったこと(ニョロトノが地震を持っているなど)もあり、難易度は非常に高かったと思う、技術解説より実況のスキルが必要だと思った。

反省点

  • 「えーっと」「あのー」といった言葉を挟みすぎ(これは他の解説時もそうだったので回数重ねて無くしていくしかない)。

  • リアクションが味気なさすぎる

  • 全体的にもうちょっと走者と会話する形式の方が間が開かなかったと思うし視聴者も退屈しなかったと思う。

メトロイドプライム リマスタード

※0:00:00~2:12:00あたりまで。ダイジェストがあがったら差し替えます。
GCで2番目に好きなゲーム+GC版で少しシーケンスブレイクに挑戦した+リマスター版クリア経験ありということで僭越ながら飛び入りで参加。

経験がないなりに話そうと思ったこと

  • 通常ルートや通常プレイでの経験談

初見のためにもゲームの目的の説明、通常プレイとシーケンスブレイクやショートカットとの差異を際立たせたかった(例としてスペースジャンプを先に取ることで、本来後回しになるウェーブビームを先に取れるようになるなど)。

  • GC版でのシーケンスブレイクとの差異

話せるネタであること、GC版では可能でHD版では不可能になった部分の差異を解説すると興味を持ってもらえると思ったので。

感想

序盤タッキーさんの話の振り方にすごく助けられた。持っているけど話すのを忘れていたネタも話せるようになって良かった。コメント欄の有識者にも助けられながら、好きなゲームだけあってかなり楽しく話せた感じではあるが、視聴者はどう思っただろうか。

反省点

突発的ではあったが、プライムの有識者からシーケンスブレイクテクニック、ショートカット、ルートの資料を頂いて準備するべきだった。ウェーブビームだけでなく、パワーボムやビーム類を先に取ることでどれだけ攻略を優位に進められるかも説明すべきだった。JapaneseRestreamは飛び入りやRTA経験のない方の解説も少なくないが、予め持っておけば躓くことなくプレイの意図を説明できただろうと思う。
あとは自分が話しすぎな所があったと思う。mikequnさんにも私から話を振れば良かったと思う。

RTA経験の少ない・無いゲームの解説に当たり必須だと思うもの

  • 通常プレイの経験

何を目指すゲームか、通常プレイとRTAとの差異、RTAでの難しさを説明するにあたり必要だと感じた。グリッチを使わない類のゲームなら尚更。
また副次的なものであるが、ストーリーの流れなども組み込めるようになる。

  • グリッチ、シーケンスブレイク、スキップの知識

特に国内でのイベントで解説に付く際に必要だと思う。加えて使う狙いや意図を解説者が理解し説明すると、視聴者も楽しめると思う。自分で調べるのが限界であれば有識者に聞くのが良いと思う。狙いや意図も教えてくれると思う(私はF-ZERO XとGXのことなら聞かれれば教えます)。

RTA経験の少ない・無いゲームの解説に当たりあった方が良いと思うもの

  • そのゲームのRTA経験

難しいことなので必須とは言えないが、やっていることの凄さの理解が非常に早くなるし、原稿作りも楽だし見なくてもスラスラ話せるようになると思う。現に今までF-ZEROシリーズは原稿は作っても、メモ書き程度で本番にそれ見ながら話したことはなかった筈。

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