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今年も『暑苦しい夏』を過ごすために

「急に何を言い出すのか?」と思われても仕方がないのだが、「夏休みの思い出」で過ぎ去った映像を回想すると高校最後の夏で、毎晩のように仲間と朝まで遊んでいたことだ。

北海道民は冬休みが圧倒的に長いのだが、あの夏に過ごした記憶は今も走馬灯のように蘇る。

ちょうど、多くの若者が「ゆず」の「夏色」を、こぞって鼻歌で歌っていた1998年だったと記憶する。

「ゆっくり〜、ゆっくり〜、下っていく〜」のフレーズで、一世を風靡したあの夏だ。

個人的には「夏休み」ではないものの、去年の夏は初のインターハイに足を踏み入れ、お手伝いしている都城商業女子バレーボール部が3位に輝いた。

気がつけば、最終日まで金沢に滞在することになり、選手のおかげで熱い夏を過ごさせていただき、ちょっと幸せを感じた。

その主力となった選手も卒業を迎え、プロの世界に進む選手もいれば、大学でプレーする選手もおり、コレからもバレーの世界に没頭することにうれしく思うところだ。

そんな、人生でも最も熱かった夏に浸っていたときに、ふと頭に浮かんできた歌はRADWIMPSの「なんでもないや」だ。

君のいない 世界など 夏休みのない 八月のよう

この歌詞に「納得」と全力で首を縦に振りながら、なぜかジーンときた、まだ夏まで遠い3月8日の深夜。

きっと、あの荒くれモノたちがいなければ、石川にとっては「夏休みのない 八月のよう」だったのだと思うところだ。

そして、今年も『暑苦しい夏』を過ごすために、明日もトレーニングの指導を精一杯頑張ろうと心に誓う。

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