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誰も教えてくれない「サッカー観戦の基礎」を日本一わかりやすく解説します③
テーマ2では「運ぶ」「防ぐ」「奪う」という3つのキーワードが出てきました。サッカーとは、ボールを前に運びたい!と思っているチーム同士がぶつかるバトルです。そのバトルの中で両チームがどんなアクションをしているのかというと、この「運ぶ」「防ぐ」「奪う」の3つということでした。
今回はコラムの中で先んじて紹介した攻撃・守備3STEPについて解説していきます。この内容は最後まで使う非常に重要な内容なので、しっかりと整理して覚えておいてください。
テーマ3 攻撃・守備の3STEP
1.【言葉】ゴール・シュート・クロス・ラストパス・ボール
まず最初にサッカーでよく使われる言葉について整理しておきます。普段耳にしたことのある言葉たちなので、「なんでいまさら?」と思われるかもしれませんが少しだけお付き合いください。意外と当たり前に使っている言葉に思わぬ意味を持っていることもあるのがサッカーの言葉です。
・ゴール
ゴールとはそのまま「得点」という意味で使われることが多い言葉です。しかし、それに加えて本書では「ボールを前に運んで相手のゴールラインを越えること」という意味を重視しています。
普通サッカーのゴールというと、シュートを決めることみたいなイメージですよね。蹴り込むことみたいな。それも間違いじゃないのですが、おすすめしたいイメージは、マラソンとかのゴール。あのゴールテープを切るようなやつ。実はこちらなんです。
サッカーの起源といわれるモブ・フットボールというのがあります。もともとサッカーは町を使ってみんなでやるお祭りだったようです。モブフットボールでは「ここがゴールね」と決めたところに、ボールみたいなのをタッチしたら勝ち!というルールだったようです。なので、ゴールという言葉にはそもそも到達点みたいな文字通りの意味あいも強いのです。
ちなみに、そのころは1点決まったらその時点で終了というルールだったみたいです。中にはゴールの近くで待ち伏せして勝とうとする人もいたようで、そうすると簡単にゴールにタッチできてしまうのであっけなく幕切れになってしまいます。
みんなが楽しみにしているお祭りが一瞬で終わっちゃったらつまらないので、待ち伏せして勝とうとするやつをルールで縛るためにできたのが「オフサイド」。という説もあるみたいです。なんか、おもしろいですよね。
・シュート
ではそのゴールを決めるにはどうするか?必要になるのがシュートです。シュートは、ゴールラインを通過させる最後の一手のこと。仕上げの作業のことです。なので、よくフィニッシュと呼ばれることがあります。
・クロス
サッカーはゴールが真ん中にあるので、サイドをまっすぐ進んでもシュートを打つことはあまりできません。シュートを打つためには、サイドから中央にボールを移す。そのアクションのことをクロス(センタリング)といいます。
・ラストパス
ラストパスは、そのパスが通ればシュートに持ち込める仕上げのパスのことです。実際にパスが通ってゴールになれば、アシストとして記録されるパスですね。中にはパスが味方に合わなかったりすることもあり、得点に至らないケースもあります。しかし、合えばチャンス!という仕上げのパスであることには変わりないのでそういったパスもラストパスに含みます。
・ボール
この中でも非常に重要な意味を持つのがボールです。普段あんまり考えたことないと思いますが、
ボールとは、チームにボールを前に運ぶ権利を与えるものと覚えておくと、サッカーを理解するのに非常に便利なのでおすすめです。サッカーは2つのチームに1つのボールしかないので、前に運べるのは1チームだけです。
ですから、ボールを前に運ぶ権利を取るために、両チーム必死になってボールを「奪う」というわけです。
少し余談になりますが、サッカーのことを知っていくうえで「やっておいてよかったな」と思うことがいくつかあります。その中でも「言葉の意味」をしっかりして把握しておくことは改めて振り返ってもとても有益だったなと思います。
サッカーはカタカナの聞きなれない用語が多いですし、しかもどんどん増える!(毎年のように!)なんだか意味がわかるようなわからないような感じでスルーしてしまうことも多いんじゃないでしょうか。
しっかり意味を押さえてない言葉って、自信もって使いにくいんですよね。言葉を自信もって使えないと、今度はあまり分かった気がしてこないという。
ですから、言葉の意味はできるだけはっきりさせておくことが大事です。
本書では日常生活であまり使わない言葉はなるべく避けていますし、説明が必要な場合はこうやって解説を入れるようにしてますので、そのあたりはご安心を。
2.攻撃=「運ぶ」+「奪われない」
サッカーチームは”ボールを前に運びたい!”という本能を持っています。それがピュアに表現されるのが攻撃です。テーマ2の野球の話ででてきましたよね。
攻撃とは何か?というと、2つ覚えておいてください。
攻撃=1.(相手のゴールラインの向こうまで)ボールを前に運ぶこと
2.ボールを奪われないこと
1つ目は(相手のゴールラインの向こうまで)ボールを前に運ぶことです。
これは言葉通りというか、イメージはしやすいのではないか?と思います。本書では、長いので短縮して「ボールを前に運ぶこと」と表現することとします。
2つ目は案外見落とされがちな要素なのですが、ボールを奪われないことです。つまり、相手に「奪う」をやらせないこと。これも攻撃を構成する非常に重要な要素です。
テーマ2で「奪う」が成功するとスリーアウトチェンジで攻守交替になる、と説明しました。こちらがボールを前に運んでいく途中で相手にボールを奪われてしまったら、攻撃どころの話じゃありませんよね?それこそ、相手にボールを運ぶ権利が移ってしまうわけですから。
したがって、ボールを奪われないようにする。ボールを守る。この要素が攻撃には欠かせません。
3.攻撃の3STEP
テーマ2のコラムで紹介したように、攻撃は3つのSTEPに分けることができます。
攻撃のSTEP1:相手のコートに入る
攻撃のSTEP2:シュートチャンスを作る
(シュート・クロス・ラストパス)
攻撃のSTEP3:シュートを決める
この3つは必ず覚えておいてください。サッカー観戦をより楽しむうえで非常に重要です。
ちなみに、STEP2のカッコ内(シュート・クロス・ラストパス)このいずれかのアクションが起こせていたら攻撃のSTEP2:シュートチャンスを作るは達成しているとみなしてOKです。(詳細については後のテーマで解説します)
さきほどシュートは仕上げの作業と言ったように、STEP1、2でおぜん立てをして、STEP3で仕留める。こんなイメージを持っておくといいでしょう。
では、図を出して確認してみましょう。
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例として自分のチームがゴールキックから攻撃を組み立てるシーンを図にしてみました。いま、自分たちのチームのGKがボールを持っていますよね?
ボールは「自分たちのコートにある」状態です。ここからチームはボールを運んでいくために、パスやドリブルを駆使していきます。
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攻撃のSTEP1は「相手コートに入る」ですから、センターラインを越えたところまでボールを運べたらSTEP1は達成となります。水色の丸のエリアを見てください。いまFWの選手がボールを持って相手コートに入りました。これにて攻撃のSTEP1:相手コートに入るは達成!というわけです。
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では次に、STEP1をクリアした後、相手が守備を固めたので左サイドでボールをキープすることになったという図にしてみました。
水色の丸のところを見てください。いまだにボールを持って相手コートにいますので、STEP1はクリア済の状態です。
そうすると次の目標は、STEP2の「シュートチャンスを作る」になります。
しかし、シュートを打って得点を狙えるエリアはゴールに近いエリアに限られますよね?ロングシュートという例外もありますが、基本的にシュートを打つには、そもそもシュートが狙える位置までボールを前に運んでいく、というパートをクリアする必要が出てきます。
シーンをすすめます。
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サイドの選手からクロスがあがりました。攻撃のSTEP2はシュート・クロス・ラストパスのいずれかにたどりつけた時点でクリアとなります。
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ペナルティエリアにいたFWが上がったクロスをおさめ豪快なシュートを突き刺した、という図にしてみました。これにて攻撃のSTEP3:シュートを決めるまで達成!ということになります。
STEP3はまさに仕上げの作業。フィニッシュという言葉通りです。この一連のシーンはあくまで一例ですが、どのような形であれ攻撃のSTEP3をクリアすれば、「おめでとう!あなたのチームは相手の防御を突破して見事ゴールに到着することができました。その栄誉を讃えて、あなたのチームには1点さしあげましょう!」ということになると。これがおおまかなサッカーの攻撃のイメージです。
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では今度はミスショットとなった場合です。左からクロスが上がり、FWがフィニッシュしましたがシュートはゴールを大きく外してしまいました。「惜しい!」というシーンですが、こういうシーンよく見かけますよね?
この場合は、STEP1達成、STEP2達成、STEP3は未達成ということになります。
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では、こんなケースはどうでしょう?いま、相手のパスをインターセプト(パスカット)し「奪う」を成功させました。この時点でスリーアウトチェンジですから、こちらは「運ぶ」に移行していきます。では、攻撃のどのSTEPから開始することになるでしょうか?
ちょっと、簡単すぎましたかね?ボールはこちらのコートにあるので、まずは攻撃のSTEP1をクリアしていきましょう!ということになります。
では、ちょっと変化球な例題を。ボールを奪ったところまでは先ほどの図と同じです。
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ボールを奪った瞬間、こちらの快速FWが相手のDFを置き去りにして矢のように抜けていきます。ボールを奪った選手はそれを察知してオフサイドにならないようにパスを送ろうと試みる。そういうシーンにしてみました。では、このパスを出すことができた場合、攻撃のSTEPいくつをクリアできたことになるでしょうか?
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答えはSTEP2です。なぜかというと「ラストパス」が出ているからですね。このようにボールを奪った位置、状況、選択するプレーによって、どのSTEPをクリアできるのか?は変ってきます。
ですから、自分たちのボールになって「運ぶ」のターンだ!となったとき、攻撃のどのパートからとりかかることになるのか?が大事です。このあたりは回数を重ねて慣れていくといいでしょう。
この攻撃の3つのSTEPを覚えておくと、自分たちのチームは「相手コートに入りたいんだな!」とか、「この場面だとシュートチャンス作りたいんだな!」とか「チームは今なにをしたいのか?」が推理しやすくなります。よりサッカーを楽しんで観るためのモノサシとなるわけです。
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4.守備=「防ぐ」+「奪う」
攻撃と同じように守備においても覚えておいてもらいたいポイントは2つです。
守備=1.ボールを前に運ばせないこと
2.ボールを奪うこと
相手は「運ぶ」をやってきますから、応戦するためには妨害をする。それが「防ぐ」というアクションです。
そして2つ目は「奪う」です。相手はボールを守りながら「運ぶ」をやってきます。こちらだって「運ぶ」をやりたいわけですから、「奪う」を成功させてボールを運ぶ権利を取りに行かなければなりません。
また、「奪う」を成功させると当然ながら相手の「運ぶ」権利が消滅するわけですから、失点する可能性が0になります。
ある意味これ以上の守備はありません。おまけにこちらに「運ぶ」権利が付与され、得点を奪う機会ももらえます。そう考えると、「奪う」がいかに重要なアクションなのか?おわかりいただけるかと思います。
5.守備の3STEP
サッカーの場合、攻撃と守備は表裏の関係になることがあります。攻撃に言えることの逆が守備に言える。そうしたケースが非常に多いんですね。したがって、本書ではいずれかについて解説した場合、片方は省略させていただこうと思います。
さて、守備においても3つのSTEPがあり、やはり攻撃の3つのSTEPと真逆になっています。
守備のSTEP1:自分たちのコートに入らせない
守備のSTEP2:シュートチャンスを作らせない
(シュート・クロス・ラストパス)
守備のSTEP3:シュートを防ぐ
ちなみに、攻撃の3STEPはこうでした。比べてみてください。
攻撃のSTEP1:相手のコートに入る
攻撃のSTEP2:シュートチャンスを作る
(シュート・クロス・ラストパス)
攻撃のSTEP3:シュートを決める
こうしてみると、きれいに表裏になっていますね。守備の3STEPも図で確認していきましょう。
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今、相手チームは右サイドにパスを送り、こちらのコートにボールを運ぼうとしています。守備のSTEP1:自分たちのコートに入らせないですから、左サイドの選手が相手選手に寄せていき「通せんぼ」しています。
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ところが相手はワンタッチでパスを送り水色のエリアにいた味方にパスを通してしまいました。この時点で、守備のSTEP1は突破され次の守備のSTEP2:シュートチャンスを作らせないに移行していきます。
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次にボールを受けた選手はFWと示し合わせ、このようにパスを通そうと狙います。これが通ればFWが抜け出してしまうので「ラストパス」となりそうな場面ですよね。こちらとしてはなんとか決定的なパスを出させないようにしないと、守備のSTEP2も突破されてしまいます。
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健闘及ばず、相手のラストパスが出てFWがペナルティエリアに差し掛かるところで完全に抜け出すビッグチャンスを作りました。この時点で守備のSTEP2は突破され、いよいよ残すは守備のSTEP3:シュートを防ぐです。
それを知っているので、こちらのGKが距離を詰めてなんとかシュートを防ごうと飛び出してきました。ここで力及ばずシュートを決められてしまえば失点となってしまい、相手は攻撃のSTEP3を達成してしまいます。
守備に関しても攻撃のときと同様に、相手ボールになっていざ「防ぐ」のターンだ!となったとき、守備のどのパートからとりかかることになるのか?そこを意識しておくことが大事です。
この守備の3つのSTEPを覚えておくと、自分たちのチームは「相手コートに入らせたくないんだな!」とか、「この場面だとシュートチャンス作らせたくないな!」とか、攻撃のときと同様に「チームは今なにをしたいのか?」が推理しやすくなります。
ちなみに、攻撃のときよりも守備のときの方が「いまどういうSTEPを目指すべきか?」がイメージしやすいと思います。なので、まず慣れるために守備時にこの3STEPを念頭に置いて観察する練習をするといいでしょう。
とにかく慣れが大事です。慣れればほとんど無意識的になってきますので、こつこつ数をこなしましょう。
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6.攻撃・守備の完成
サッカーに限りませんが、チームスポーツを見ていると「この攻撃はうまくやれてるの?」「この守備は守れてるの?」といった良し悪しが気になることありませんか?
私はラグビーの仕組みをさっぱり理解していないので、W杯で日本代表が活躍するたびに「これいいの?よくないの?わからん」となり、モヤモヤとした気持ちになることがあります(笑)
サッカーも得点が動きにくい特徴があるので、余計に「攻撃できてるのか?」「守備ができてるのか?」判断に苦しむ方が多いだろうと思います。
そこで、この時点で覚えておいてほしいことを紹介していきます。(この点については後々のテーマで詳しく解説します)
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まず、攻撃の方ですが、STEP2:チャンスを作るができたら攻撃は完成したと判断してOKです。
「え?ゴールを決めたらじゃないの?」と不思議に思うかもしれません。確かにそうなれば最高です。しかし、サッカーはそもそもバンバン得点が決まる競技ではなくいくつかシュートを打って、そのうちどれかが決まればいいなというゲームです。
試合の大半はどっちがシュートを打つか?について競い合うことになるので、「シュートチャンスを作る」、すなわちゴールが決まる可能性のあるアクションが起こせた段階までたどりついたら合格!と判断してOKです。
具体的にはシュートを打つ、あるいはクロスをあげる、ラストパスを出す。このいずれかができているか?を観察しましょう。
シュートやクロスやラストパスが蹴れたということを、ボクシングで例えるとならば、「パンチは出せたよね!」みたいなイメージです。当たって相手が倒れるかは別として、「手は出せてるよね?」と。そういう風に考えてもらえたらいいと思います。
そのチャンスを仕留めてゴールを決めることができたら「ダウンをとった」みたいなイメージを持っておくといいでしょう。ちなみに、サッカーをボクシング風にイメージしてみるのはとても説明に便利で愛用しています(笑)
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一方守備の方は少し事情が違ってきます。
守備においてはとにかく失点しないことがなによりも重要なので、上手く守ろうが、相手がミスしようが、失点さえしなければひとまず最低限の守備は完成したと判断してOKです。
しかし、チャンスをバンバン作られていつ失点するかヒヤヒヤするみたいなことでは守備は安定したとは言い難い。ですから、STEP2のチャンスを作らせないを目安にするといいでしょう。具体的にはシュートやクロス、ラストパスを蹴らせないように守れていればもっといい。やはり、攻撃の真逆ですね。
ボールを自分たちのゴールから遠ざければ遠ざけるほど失点する可能性は減っていきますから、STEP2のチャンスを作らせない、さらにはこちらのコートに侵入することさえ許さない守備ができていれば、失点する可能性はかなり低くなります。
とはいえ、相当な力量差のある相手でもない限り守備のSTEP2をクリアし続けるのは困難なので、相手のシュート・クロス・ラストパスをかなり抑えることができていれば相当によい守備だと思います。
このようなイメージで守備をみておくといいです。
【コラム】バックパスにブチ切れる人はどうして出てくるのか?
お疲れさまでした!今後のテーマにも何度も登場するすごく重要な回でした。
さて、今回のコラムはバックパスにブチ切れる人はどうしてでてくるのか?について私見を述べてみたいと思います!
スタジアムで応援しているチームがバックパスをしたとき怒る人ってたまにおられますよね。負けてて時間ないときとか特にそうですけど、バックパスすると「なにやってるんだ!前に行けよ!」とみたいな感じで怒鳴る、みたいな。
あれはなぜそうなるのか?というと、そういう人は攻撃=1の前に運ぶことだけだ、と思い込んでいるんですね。2のボールを奪わせないって要素があることを知らないんですよ。
1だけでしか攻撃を見ていないから、「負けてんのになんで前に行かないんだ!」となるし、「点とる気あるのか?」ってなると。
でも、2の要素があるから、チームが無理なパスを出してボールを失ったらその時点で攻撃は終了。スリーアウトチェンジですよね?ということは、相手ボールになるから失点する可能性が出てくるし、相手からまたボールを奪わないと攻撃ができない。
もう、なんか大変な手間が出てくる!いそがばまわれみたいな状況になるんですよ。
前に運びたい!ボールを奪われたくない!というこの2つの心理を知っていれば、バックパスを見てブチ切れるとかそもそも起こらないんです。
っていう風に、
チームの気持ちや狙いを推理することが大事、とくどいくらいに言ってますけど、知識をもとに推理することをやっていくことでサッカー観戦の態度ってガラッと変わっていくんです。本書の目指すところはそこです。
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