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アサクリ開発陣のインタビューを読んでみる【ファミ通No1850,ゲーム,信長公記/洛中洛外図】

日本を舞台にしたゲーム『アサシンクリード シャドウズ』が、実在するものの情報が少ない黒人侍『弥助』を主人公に据えた事が原因でなんか炎上していました。

ゲームの内容はともかく開発者がどのように、昔の日本について調べているか気になり、それは開発陣に聞けば済む話なので、最新のファミ通に掲載されている開発チームのインタビューを読みました。

インタビュー内では、当時の文化を知るための資料として信長公記、洛中洛外図が挙げられていました。この二つはどちらもネット上で閲覧できます。

信長公記は安土桃山時代当時に書かれた織田信長についての史記で、国立公文書館のWebページから閲覧できます(下記リンク)

洛中洛外図は16世紀前期の重要文化財で、国立歴史民俗博物館のデータベースから閲覧できます。ネット上からの閲覧も問題ないほどにデータの画質が高く、町の中で家を建てている様子など人々の生活が見られます(下記リンク)

日本の居住空間と水の関係性

ゲーム開発者の方は、これらの資料を参考にした結果、日本の市民生活、文化的にエコシステムと水が深く関わっていると考え、街のマップに用水路が張り巡らすようにしている事を話していました。

この生活と文化的に水が重要視されている、という視点は日本のマップを作る上で大事だと思います。
実際に町や住居をデザインする時に水の流れを意識することはよくある事で、川沿いに文明が栄えるという現実世界の発展や、街や田畑に水を引くといった都市計画の視点などからも、水と暮らしは切っても切り離せない関係にあります。

特に、江戸時代の治水の跡が現代でも残されているなど、日本は治水に関して独自性があるため、文化を理解するためには良いアプローチだと思いました(時代は違いますが、日本の砂防技術が海外でよく知られているという話もあり、海外にも影響している文化です)

アクション面では瓦屋根に付いているシャチホコの上に乗って飛び降りる事が出来るなども書かれていました。楽しそうですね。

悪ノリ

海外のゲームコミュニティには「UBIのゲームを予約購入するのは自殺行為である」というミームがあるので、悪ノリに巻き込まれやすいのも騒動の一因になっています(以下の動画参照)

新作ゲームのリリースに関しては、UBIソフトとElectronic Artsの扱いは同じようなもので「予約するとマズいぞ」のような発言がYoutubeのコメント欄で飛び交うことがあります。

PCゲームのリリース方法としてアーリーアクセスが流行しつつある今、リリースに向けた情報発信の方法も考えさせられるなと思いました。

ここから下はアサクリと関係無いファミ通の記事についてです。

ストラテジーゲームは割と開発されてる

アサシンクリードの話題と同時期に、最近のゲーマーがストラテジー要素への興味を失っているという話題が上がりました。

今回のファミ通で特集されているストラテジー要素のあるゲームとして『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』と『軌跡シリーズ』がありました。聞いたことの無いゲームでしたが、自分が知らないだけでシミュレーション系のゲームはコンシューマー向けに多くリリースされているかもしれません。

その一方でシミュレーション要素のあるインディーゲームは依然多い気がするのでので、コンシューマー向けではなくPC向けのゲームを探してみると良いでしょう。

GPUの性能目安

ファミ通の技術系記事はたまに読んでいますが、今回はGPUの性能について解説していました。最近はCPUのPコアやEコアなど、プロセッサ関係の連載が続いているように見えます。

GPUの処理能力の指標となるTFLOPS(テラフロップス)についての記事では、ブラウザゲームなら1TF、3Dゲームなら最低でも2TFは確保したい事、CPU内蔵のGPU性能ではPS5やXBOXにCPUを提供しているAMDが他社より一歩先に行っている事が紹介されていました。

まとめ

洛中洛外図や最新アーキテクチャCPUの性能レビューなど、一次ソースがWeb上で公開されている物が雑誌内で取り上げられていました。この辺りの情報をネットで調べられるようになると、自分で新しい発見が出来るようになると思いました。

日本の侍を扱ったゲームでは『Ghost of Tsushima』などが良いゲームとして挙げられるので、アサシンクリードのトレーラーと比較してみて欲しいです。このゲームは日本の建物を内部まで細かく作り込み、黒澤明監督の映画を参考にした全体的な画作りがされている点が評価されていました。

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