Nikon ZのカメラのAFのピントが甘くなる問題
結論:仕様です。
私はZ8のユーザーであり野鳥撮影を普段していますが、
Z8に限らずNikonのZにはピントが甘くなる現象があります。
AFではフォーカスがあっているという表示も緑枠にも関わらず、連射すると何枚かに1枚ピントの微妙に甘い写真が混ざってきます。
SONYやCanonではそこまで酷い事はないようですが、その2社のカメラに比べるとNikonのZは発生率が高いようです。
まず前提として、メーカー側ががそういうものだと言っているという点は踏まえる必要があります。
マニュアルにも記載があります。
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おそらくコントラストAFでピントを合わせなおす時にフォーカスが動いており、そのズレた時にレリーズが切れているのだと思われます。
Z8を使い始めて、Z7の時とは戦法が変わった
Z7の時はそもそも連射性能もそんなに高くない上に、ブレ対策としてサイレントモードで撮影していたので、連射をするという事はあまりありませんでした。
被写体検出も付いていない。
なのでシングルポイントAFで合わせてはレリーズ、合わせてはレリーズの繰り返し。
トータルの枚数を増やさずに出来るだけ取れ高を上げる戦法をとっていました。
それがZ8の導入により戦法を変更。
Z7の時と同じでもいいのですが、だったらZ8にする理由がない。
画素数も同じだし、描写においては個人的にはZ7の方が上だと思っている。
Z8の機能を活用して取れ高をZ7の時より上げる。
それが被写体検出を併用した、タップ打ち。
数枚切ってフォーカスを合わせなおすというやり方。
これで大分Z8導入時よりピントの甘いものが減った気がします。
連射の枚数設定も大事と思います。
人により鼓動などから現れる癖や、固有の「リズム」があります。
それと出来るだけシンクロするような、枚数設定が良いのではないかと考えています。
私の場合は色々試しましたが、8枚の設定にしています。
止まりものが多い私は、それ以上増やしても写真のセレクトが大変だし、同じような写真が増えるだけなので。
またファームのver2.0によって被写体検出の精度とカスタム性も上がりさらに使いやすくなりました。
特にAFエリアモードの循環選択は素晴らしい。
私はシングルポイントと3Dトラッキングの切り替えを割り当て、状況に応じて切り替えています。
デメリットをカスタム性で補う
これによりどうにか対応しているというような感じですね。
AFについては初代Z7の時とシングルポイント時の挙動がさほど変わっていない事から、根本的な改善(というか改革)を出来る人がメーカーの開発陣に居ないのではないかと推測しています。
それでもNikonを使い続けるのは、描写の良さやレンズの素晴らしさ、メカシャッターレス、手に馴染むハードウェアなど、良いと思える点がたくさんあるからです。
実際のところ、Z8と800mmとのセットは手持ちでの最強コンビだと思っていて、バリバリ使用しています。
どのカメラにも欠点はあるだろうと思っています。
その上でどう使いこんでいくかという事だと思います。
それ以前に、好みの写真が撮れるかどうか。
描写についてどうなのか?
を判断するのが機材選びの最優先事項かなとは思います。