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Vol.19 胴体回旋は「大転子」の移動を指標にする

「胴体回旋&落下(Trunk Rotation & Fall:TRF)スキル」とは、胴体の回旋によるエネルギーと、胴体の落下によるエネルギーを掛け合わせることによって、一歩の推進力を改善するスキルです。

今日は、胴体回旋スキルを高めるためのティップスをお伝えしていきます。
今日のティップス、実はこないだの水曜日に、ゼロベースランニングのYouTubeチャンネルのショート動画、そしてインスタグラムのリール動画にて「骨盤使って走るコツ」というタイトルで配信しています。

YouTube→ https://youtube.com/shorts/HFWMb_ntZJg

Instagram→ https://www.instagram.com/reel/DD_jDaJzlvN/?igsh=MXY2M3c3M2kyY2x6Mg==

もしかしたらもうご覧いただいている方もいらっしゃるかもしれませんが、この動画は、このスキルのことを全くわからない方にもざっくり理解していただけるように、詳細な説明をあえて入れていません。

しかし、このシンプルな動作も要点を踏まえて練習することで、さらなる効果を引き出すことができます。

そこで今回は、この動画を題材にして、もう少し詳しく、かつ実際のランニングに応用してもらえるようなティップスをお伝えしていきます。

それでははじめましょう。


ポイントは「擦れる」ことによる皮膚刺激


まずは上でご紹介した動画をご覧いただき、実際に動いた後に、この先を読み進めてください。

では動画に沿って解説していきます。

①右膝を前に出すと、右の大転子が前に移動する

右の大転子が前に移動するということは、骨盤が左回旋しているということです。

また、このように骨盤が左回旋すると、胸郭も一緒に左に回旋しそうになるので、右腕を後ろに引くことで胸郭は正面キープで。

②前に出した右大転子が後ろに移動する

右の大転子が後ろに移動するということは、骨盤が右回旋しているということです。

このとき、一つ大事なポイントがあります。それが…

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員