![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158132156/rectangle_large_type_2_0a6ade34dd418f9766b530d3d42628c3.png?width=1200)
Vol.5 B2B(バックトゥバック)について
今回はB2B(バックトゥバック)というトレーニングシステムについてお話ししていきます。
「システム」なんてたいそうな言い回しをしてますが、要は「2日連チャンでマラソンペースよりも高強度のトレーニングをやる」ということです。
それでは早速始めましょう。
2日で一つのトレーニング
B2Bって、LTインターバルと共通する部分がありまして。その共通点とは疲労をマネジメントしながら、強度高めのトレーニング量を確保することができるということです。
LTインターバルって、LT強度のトレーニングを「ペース走」ではなく「インターバル走」として分割して行うトレーニングのことを言います。つまり、ペース走としてずっと「走り続ける」のではなく、インターバル走として「分割する」ことに、そのメリットがあります。
そのメリットというのが疲労を抑えることができること。
LTインターバルでは、時間は短いものの、合間のリカバリーでリラックスする時間を作ることができます。
それによって、トレーニング時間全体で考えた時の運動強度は双方そこまで差がないけれども、インターバル走として実施した方が合間にリラックスタイムを挟んでるので、疲労具合を抑えることができる。
その結果、週あたりのLT強度のトレーニング量を増やすことができるわけですね。
LT強度のトレーニング量を増やすことができれば、乳酸性作業閾値が向上し、糖の利用を抑えることにつながります。これはマラソンに限らず、1500mでも100マイルのトレイルランニングでも、競技力向上するためには欠かすことができない視点です。
で。
B2Bに関していうと、トレーニングを2日に分けることによって、疲労を抑えつつ、1日で実施するよりも強度の高いトレーニングができる、というのがメリットになります。
トレーニングを「1日で1つのトレーニング」で考えるのではなく「2日で1つのトレーニング」と考える、ということですね。この方が結果的に、極力疲労を抑えながら、かつ高強度&高ボリュームのトレーニングを行うことができます。
ちなみにですが、もちろん30km走をやっちゃダメということではなく、例えば土曜日に30kmをマラソンペースでやるんであれば、日曜日は「ホッとひと息ノーランデー」ではなく、LTインターバルでも入れましょうね、ということです。
ただ、前回もお話しした通り、僕は「強化」を目的とした30km走をやりません。B2Bのメニューでも、30kmを通しでやることはありません。具体的にはこんな感じでメニューを組みます。
ここから先は
¥ 150
高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員