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-五月病-不調のサインに気づいていますか?

なぜ五月病になるの?

日に日に暑さが増し、新緑の季節に差しかかろうとしているこの頃。
新しい仲間も加わり、各職場も落ち着いてきた頃でしょうか。

ちょうど今の時期、五月病になる方がちらほら見られます。
ところで、五月病って医学的な病名でないことはご存知でしょうか。
なんだか気分が沈んだり、やる気が出なくなったりする状態が、5月頃に現れることが多いため、通俗的に五月病と言われるようになったそうです。

さて、4月は大きく環境が変化する時期です。
新入職員の方にとっては引越しや初めての社会人生活も重なって、環境が大きく変化した方も多いでしょう。こういう時は、自分でも気づかないうちに緊張しているものです。

あなたも、高揚した気分で初日を迎え、頑張ろうと意気込んでいたのではないでしょうか。オリエンテーションが終わり各現場に配属され、今まさに慣れない仕事を少しずつ覚えている最中だと思います。「頑張りたい」という前向きな気持ちはとてもいいことです。

一方で、ポジティブな緊張は自分の身体の不調に気づきにくくもなります。初めのうちは気力でなんとかなるかもしれません。1ヶ月乗り切ったのち、ゴールデンウィークで緊張が緩むと、自分の疲れに気づく方も多いと思います。

自分の疲れに気づいて十分休息を取れたらいいのですが、それに気づかず、回復しないまま仕事が再開すると精神的に耐えきれなくなってしまいます。これが五月病と言われる状態なのです。

五月病は誰にでも、いつでも起こりうる

五月病は新入職員だけに限りません。
新しく役職がついた人、後輩を教えることになった人、異動した人などなど。新入職員ばかりに目が行きがちですが、環境が変わった人ならどんな方でも当てはまります。だから、他人事と思わずに自分ごととして受け止めていただけると嬉しいです。

また、自分が疲れていることに気づくのは、ゴールデンウィークだけではありません。夏休みや年末年始など、どんな長期休暇でも、その気づきは訪れる可能性があります。

私自身、研修医の頃はかなり過労の状態でした。
ですが、自分では楽しいと感じていて疲れにも気づいていませんでした。
そんな中1週間の夏休みを取り終えて再び仕事を始めると急激にモチベーションが下がっている自分に気づきました。
当時は深く考えず気合いで頑張っているうちにモチベーションが回復してきましたが、今思えばあれも「五月病」だったんだなと思います。

ずっと緊張状態で頑張っている人は、ふとしたときに自分のしんどさに気づくことがあるかもしれません。そんな時に「あ、気持ちが緩んでるから頑張らないと」と無理をしていませんか?

私が面談した人の中にも、「一度気を緩めたら元のように働けなくなる」とか「仕事から帰って疲れているけれど、ちょっと休憩すると動けなくなるから家事を全部終えるまで休まない」そんなふうに頑張ってしまう人も少なくありません。

でも一度休んで元に戻れないのは、それほど疲れが溜まっているサインなのです。

自分のメンタル不調に気づこう

ふとした時に自分のしんどさに気づくのは、実はかなりストレスが溜まった状態なのです。できればその前に気づくことが大切で、この状態のことを「潜在的ストレス」と表現することもあります。

では潜在的ストレスに気づくためにはどうしたらいいのでしょうか?

実は、自分がストレスを自覚する前に何らかサインが現れています。このサインに自分自身で気づくことが大切なのです。

ストレスのサインは「こころ」「身体」「行動」の3つにわかると考えやすいです

こころのサインはイメージがつきやすいと思いますが、身体や行動にもあらわれます。ストレスが溜まると交感神経が高まり、緊張状態になります。そうなると身体に力が入りすぎて肩こりや頭痛になることもあります。こうした痛みや悩みのせいで熟睡できなくなり、疲れが溜まり、風邪をひくこともあります。

また行動に現れる人もいます。精神的に余裕がなくなるとそれを紛らわすために食べすぎたり、お酒の量が増えたりします。他にも、ミスが増えたり、自分より立場の弱い人に強くあたったり…人によってさまざまです。

あなたはどれが当てはまるでしょうか?

ちなみに、私はTikTokやゲームです(^ ^)普段は本を読むのが好きなのですが、疲れが溜まるとTikTokを見てしまいます。ふとTikTokを見ている自分に気づいて、「あぁ、自分はストレスが溜まっているんだな」と自覚します。そして、「なにが原因なのかな?」と考えるようにしています。偉そうに言いましたが、いつも上手くいくわけではありません。気がついたら1、2時間経っていた、というのはザラです。最初は「あぁ、またやってしまった」と後悔して自己嫌悪になっていました。ですが、後悔しても余計にストレスが貯まるので、最近は「それくらい疲れていたんだね。頑張ってるね」と自分自身に声をかけるようにしています。

皆さんも疲れたりしんどい時は、頑張れない自分を責めるのではなく、頑張ってるねと自分自身を労ってあげてくださいね。


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産業医|平井
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