生活レベルを落とす効果の話
<おじさんDX Vol 94>
✅「生活をするために働く」
現実的に私も同感です。しかし、お金を稼ぐためだけに縛られてしまうと、会社依存してしまいがちです。
世の中に会社は、沢山あります。また、気付かない内に会社依存していたという事は、視野が狭くなっている可能性があります。
私が見てきた会社依存してしまう人は「真面目で責任感の強い人」が、多いのです。帰属意識が強く、自分の居場所が会社になり、人生の大半の時間を会社で過ごして来ていると思います。
✅「この居場所を失う訳にはいかない」
✅「生活する為には、この会社で働かないと生きていけない」
✅「これまで積み重ねてきたものが、会社を辞めると無駄になってしまうのはないか」
そう思っているケースが、多いです。
✅会社に出来るだけ依存しない
終身雇用制度が破綻した現代では、在籍さえしていれば収入が、右肩上がりだった年功序列は、すでに消えつつあります。noteでも沢山の方が、記事にされているように、キャリアアップ、スキルアップが、必要になっています。
すでに働き方は、多種多様で年齢や社歴で収入や待遇がアップする時代は終わりを告げ、仕事内容や実績・貢献度等で収入や待遇が決められています。
古き慣習が、残っている会社組織内では既にポストが渋滞状態気味です。
そうなると右肩上がりで収入が上がる事は望めません。もしかしたら、私のようにある程度のご年齢の方は、現状がピークの収入かも知れません。
他の働き方もあるのに、会社員しかないという思い込みは、より選択肢を狭めて会社へ依存する事に繋がってしまうのです。
✅帰属意識が強過ぎて犠牲になっていないか
帰属意識とは、本来「ある集団に属している、またはその集団の一員であるという意識や感覚」を意味する言葉の事です。
会社員ですから何らかの形で会社に貢献しなければいけません。貢献するという事は、会社に利益をもたらす社員であるという事です。
だから仕事は、真面目にしなければいけないのです。過去にどんなに実績があっても、現状で利益をもたらさない、もしくは未来に利益が、期待できない社員は、必要なくなります。
現実は、ドライです。
個人的に社員と一緒に心中する会社は、ないと思っています。業績が悪くなれば、それこそリストラや早期退職の募集、支店閉鎖統合、事業売却、経営権譲渡などいつ何時起きてもおかしくないのが、実情です。
そうした実情を踏まえて、その組織に帰属意識を持ちすぎて自己犠牲までしてしまうのは、少々違う話と思っています。
✅どちらにせよ収入は落ちる傾向
手前味噌な話になります。私は、少々前から生活レベルを落としました。その過程で相当な数の断捨離も行いました。
私は、サラリーマンとして働くのは、定年まであと10年少々です。その後5年は、再雇用かアルバイトをしようと思っています。年金もおそらく当てにならない様子です。
昨今では、65歳ではなく、70歳でも働く必要があるとの見識も見掛けられます。2030年頃には、人手不足が、更に深刻化する説もあります。
私の場合、その歳まで生きているか微妙ですが、働けるかどうかも個人的な課題になりそうです。
✅これから先、(何もしなければ)収入が落ちます。
✅出来るところから支出を減らす
そのような話を聞くと、先行きが暗く感じるかも知れません。しかし、ここで暗くなってしまうようでは、益々会社に依存してしまう可能性が、高まります。
そうは言っても、ご家族の生活費、お子さんの養育費、教育費、住宅ローン等を考慮すれば、すぐに変化する事も困難でしょう。
それでも、すぐに出来るのは、少しずつ無駄な支出を減らす事です。年金支給時にそれまでの生活レベルを落とせず、苦労している人もいらっしゃると聞きます。
✅支出を減らす→生活レベルを落とす→支出が減る→その生活に慣れていく
支出を減らす事は、お金に縛られる必要性が低下し、心に余裕が生まれます。お金の事を考えると、増やす事ばかり考えがちですが、実は、無駄な支出を減らす事で投資などの資金に充てていく余裕も生まれます。
お金の事だけで会社に縛られるのは、幸せではないと思うのです。
そんな おじさんの話でした。