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【働き方】パート従業員から学んだコト

<おじさんDX Vol 450>

先週と今週もありがとうございます。



さて、本日の記事は

小売業で欠かせない戦力として正社員以外にもパートさんやアルバイトスタッフが挙げられます。一般的に部分的な仕事の補助として活躍して頂いていますが、果たして彼等彼女等にとって適正なのか考える機会がありました。

✅実は…という話

考えるきっかけになったのは、Gさんが経営する会社のCさんというパート社員の方がキッカケになります。


Gさんは、おじさん三人の浅知恵シリーズで登場するのですが、今は現場責任者から、とある企業の社長です。


現在、組織改革の為に色々奮闘しており、ここでは身バレするので書けないネタも沢山あるのですが、そんな中でも私とGさんとYSさんで話した時に

✅時間給(パート、アルバイト)従業員は、どうしてその職についたのか...。と疑問に思ったのです。

Gさんの会社では「給与増計画」というテーマで組織改革しています。実際にそれが出来るか挑戦している最中ですが、昨年度は一気に月平均3万円の給与アップをしています。

そうした中で時間給で働くスタッフの方々は、どう思っているのかを知りたいらしく私が少々お節介をしました。


✅時間給で働く理由


その昔は、正社員待遇だと安定しているものの色々責任や制約があって自由に働けない等の理由があったのですが、非正規は新しい価値観から来る自由な働き方を求めての普及だったと思います。


それがいつの間にか「低賃金で雇用するという形式」に代わってしまい、安定もなく自由もない雇用形態に落ち着いています。


聞けば聞くほど「正社員募集」が無かった…。という不本意な本音が出てきます。


Gさんの会社は、派遣社員の正社員化も促進していますが、時間給社員の整備はこれからなのです。

中には家庭の事情などで8時間労働が出来ないケースもあったりする様子。たまたまGさんが、パート社員のCさんの働きぶりに目が留まった様子でした。

✅あのパート社員さん…「何かが違う。たまかも知れないが…」
✅管理者に聞けば、評価も高い。
✅過去の経歴では、大手の要職にあった人なのに...。

どうしてパートなのだろう?

その理由は「勤務時間体系が、正社員枠で設定がない」のです。

✅Cさんの理由


Cさんは上司から何度も『正社員になりませんか?』と打診されているのですが、家庭の事情があってフルタイムで働けないのです。

✅「だからパート社員で雇用して頂いています😊」とのこと。

Cさん本人は、不満がないどころか雇用されて感謝しているようなのですが、時間給は、どうしても業務内容でそれ程大きく収入の変化がないので、出勤日数や時間を多くしないと収入が増えないのです。


この時にGさんは、ハットしたとのこと。

Gさん:「時間短縮等と言っていながら、従業員を時間で縛っていた」
✅時間に縛られない働き方や役割があっても良いのでは?
✅安定もない雇用形態では、熱心に働けないのでは?

適材適所を考えるとCさんの現在の役割は、残念ながら本人の能力を生かせていないのです。これはCさんの働きが悪いのではなく、Cさんでなくても良い業務をさせていること自体が、会社としての機会ロスなのです。

Cさんのパートナーは某大手の重役という事もあって、想像上ですがサラリーはかなりの金額。ですから家庭の収入の為ならCさんは、働かなくても良いのです。


これは本人も言っているコトですが、収入の為に働いているよりも「人と接するのが好き。働くことが好きで働いている」のです。


✅本契約、ジョブグレード


当初私からGさんの想いを伝えたところ、そんな大役を私が出来るはずもないと断られたのですが、喉から手が出る程欲しい人材なのです。

マーケティング部門の強化をしたいGさんの会社ですが、まだまだ適正な人材が育っていないのです。そんな時に運良く経験者であるCさんが働いていた…。


まさしく会社の求める人材なのです。

ですから、ここはCさんの抱える背景に合わせた雇用形態を設定して頂きました。

✅勤務時間は、本人の裁量制。
✅職務内容は、マーケティング部門統括支援。

更に私とGさんで、旦那様に了解を得るコトに成功したのですが、この旦那様も人格者で

「そんなウチの都合に合わせて待遇されても、他の従業員さんに申し訳ないですよ」

と、一時は難色を示したのですが、Gさんの熱意に負けて契約になりました。


✅時間給スタッフへの配慮


Cさん以外の時間給従業員も、実は今の雇用体系に不満や不安を持っているのではないか...そう考えたGさんは、

✅正社員希望者は、遠慮なく申し出れる体制づくり。
✅1時間いくらではなく、細かい時間設定での役割作り。
✅給与格差を大きく生む賞与の支給対象変更など。

どのような雇用形態でも軽んじないというGさんの決意でもあります。

ゆくゆくは全スタッフが、正社員、非正規、パート、アルバイトという区分けではなく、それぞれのジョブに応じて契約締結をする方向で動くとのことでした。

✅低賃金で働いても、誰も幸せにならない。
✅時間給は、極端な話「時間さえ居れば収入が発生する」のだから、そこに甘えないで懸命に働く人というのは、大きな資産なんだよ。

🦉『安く雇用して収益を上げて、会社を大きくしてもヒトが残らないでしょ。』



そうGさんは、語るのです。



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