【働き方】参謀という働き方
<おじさんDX Vol 525>
上司と部下の関係は、どの会社でも見られますが、これが参謀となると少ない印象があります。
✅参謀と組織
参謀となると策士と思われるかもしれませんが、例えば社長との関係においても「良き理解者」であり「良きコンビ」でもあります。
上司と部下というよりも「良き相談者」という見方が強いかも知れません。
参謀なき組織は、その役割を担う個人にどうしても左右されて行きます。
それはどうしてか?と言うと、社長の場合は、社長のタイプにもよりますが、好戦的であり突進タイプの場合は、そこを参謀がコントロールしてくれるのです。逆に好戦的ではないタイプの場合は、攻め時を進言します。
知人のHさんも参謀タイプなのですが、その企業の社長と共に組織を作ってきたヒトでこう言っています。
どうしても組織となると、力のあるヒトの視点だけで物事が進む傾向ですが、違った視点から見るヒトというのは、組織にとって貴重な存在です。
ヒトに頼るコトが上手ではない以前に、自分の力量を把握していないと、なかなか参謀を設けるコトは難しいのです。
参謀なき組織というのは、上手く物事が運んでいる内は良くても、危機に直面した時に弱さを見せるそうです。
✅企業の参謀
私が説明するよりも下記のリンク先を参照頂きたいのです。
技術者として一流だった本田宗一郎は、自分の苦手分野である経営に関して、藤澤武夫が参謀となった話はあまりにも有名。(敬称略)
企業の経営者でなく、管理者でも「自分が何とかしなければ…」というヒトが多いと思っている私ですが、不得意箇所を適格に把握し補うコトが、いかに難しいのか...それをやってのけた本田宗一郎の凄さが垣間見れます。
あれだけの大企業でも、こうした参謀の存在は重要なのです。
✅実は、参謀を求めている
私の狭い交友範囲ですが、経営者の方や重責を担う方達は、この参謀を求めています。しかし、参謀育成とはどのようなものなのか、私には見えていない世界です。
似たような表現で「番頭」もありますが、参謀とはやや違った役割です。
番頭は、No2的な役割であって、No1があっての番頭。
参謀は、立場的にNo2でも、実質No1と変わりないか、実務上は実質No1以上という個人的印象があります。
前述のHさんが参謀と思えるのは、その企業の社長が方向を決断し牽引しているのですが、そこ至るまでの手段、ルート等の実務上の作戦をHさんが考えているのです。
互いにリスペクトする関係なのです。