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コストダウンは、誰の為❓

<おじさんDX Vol291>

「コストダウンって誰の為にやっているの?」と思う事がしばしばです。

本来は、より利益を得る為なのですが、価格を下げる為という状況を招いています。価格を下げてもコストをダウンすれば、値下げしても同様に利益が確保出来る...なんて思っていると、大きな穴に落ちるかも知れません。


どこもかしこもコストダウン。

しかし、コストダウンによって仕事量が増えませんか。


潤沢な利益を得られているなら別としても、利益を削る事に繋がります。以前と同様の利益を得るには「数量を出す」しかないのです...。

「値引きが怖い」と、ここでも何度も記事にしていますが、仕事の量が増えるのに人手を増やさない/せない。

仕事量が増えても利益は同じ⇒収入は、変わらない。
同じ仕事量なら利益は減る⇒収入は減るかも知れない。

何の為に行っているのでしょうか🙄


この「値上げが出来ない風潮」は、まったくもって無益でしかありません。コストを削減するなら、生産性を向上(自動化、設備投資、無駄な仕事の削減)が必要なのです。

原材料が高騰しその分を価格に反映出来ない部分を努力してコストダウンしたとしても労力分が、回収出来ていないケースもあります。コスト削減に人件費や経費がかかっていながら、利益がなかなか出しにくい悪循環に陥る可能性も充分に考えられるのです。

消費者が安さを求めるから必要...。
競合他社との価格競争が必要...。
値上げをすれば売れなくなる⇒売れないよりはマシという理論。

降りるに降りられない事情も分かりますが、そうした業界は潤うのでしょうか。

資金力がある企業なら競合を買収し傘下に置く事で市場でのライバルを駆逐するのです。こうしたシェア獲得する戦略もありますが、そのような企業は、ごく一部。

それに特定の企業が強過ぎる業種は、旨味が少ないので新規参入も積極的に行われません。寡占化されるとどうなるかを考えると、いずれ消費者にとって脅威になるのです。

そこしか提供していませんから、独占ですよ


程好いコストダウンによる値頃感は、消費者として歓迎しますが、昨今の度が過ぎたコストダウンは、すでに人件費削減にも手を付けています。収入が増えずに仕事量だけが、増えるという弊害を生んでいます。


どこまで削るのでしょうか😅

安い価格を実現する為に、その努力は適正な努力なのでしょうか。
安い人件費、労働力で色々求めすぎている。
回りまわって自分の首を絞める行為です。


市場の競争が適正に行われれば、価格もそうですが、より良いサービスに繋がっていくのです。昨今思うところに、色々なサービスを利用すると、残念ながら満足感が低い傾向にあります。

これは、サービスだけでなく製品にも現れています。

品質が落ち良く壊れる。
故障したら買い換えた方が安い。
作りが華奢で短期間で買替が必要になる。
アフターやサポート体制が殆ど期待出来ない。
モノを大切にしないだけでなく、ヒトも大切にしない。

「価格なり」と言えばそれままでなのですが、低価格過ぎるということは、こうした弊害もあるのです。


そんなおじさんの話でした。


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