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【用心しすぎたアラブの商人】「タルムード」金言集(16話/37話) 解説
今日も記事を見てもろてありがとう!見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏
『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。
その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。
それでは早速説話の解説から行くで。
【用心しすぎたアラブの商人】説話の解説
ある時、アラブの若者が商人として初めて砂漠の横断の旅に出た。
途中で砂嵐があると何日も足止めをされるので、用心のために三日の行程に必要な水三樽の倍の六樽を持って行くことにした。
しかし一頭のラクダでは六樽の水は運べない、そこで六樽の水を運ぶために、都合二頭のラクダを買った。ラクダは目的地に着いて売ればいいと考えた。
ところが砂嵐はなかったものの、途中で樽の重さにラクダがへばり、まったく歩けなくなってしまった。やむを得ず若者はラクダを二頭とも捨て、一番重要な積荷だけ背中に背負って歩くことにした。
ところがである。半日も歩かないうちに、砂嵐が襲ってきて、まったく方向がわからなくなってしまった。そこでその場に留まり、砂嵐が収まるのを待つことにした。
しかし、砂嵐は三日三晩続き、食料も尽きてしまった。
四日目の朝、ようやく砂嵐は収まったが、若者には積荷を背負って歩く力は残されていなかった。
もはや選択の余地はない。若者は荷物を捨て、かろうじて水筒のみを腰に下げ、命からがら近くの村にたどり着いた。彼は、ラクダ二頭も、大切な積荷も、すべて失った。
教訓
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過剰な用心は良い結果を生まないー「心配」ではなく「適正判断」をせよ
新しいビジネスに踏み切るときは、起こり得るトラブルはできるだけ未然に防ぎたい。しかし、この小話は、最悪の事態を悲観的に考えすぎると、かえって結果達成の妨げになる
これがこの話の教訓やねん。
今回の説話を例に出してみるで。
アラブの若者が用心のために三日の行程に必要な水三樽の倍の六樽を持って行くことにしとった。これは砂嵐を想定してたからやな。
そして、六樽の水を運ぶために、2頭のラクダを買った。これは1頭では六樽もの水を運べなかったからやな。
ここでアラブの若者は最悪の事態を悲観的に捉えとったわけや。つまり、「こんなこともあり得る」「あんなこともあり得る」と過剰に心配しすぎたわけやな。心配するのは悪いことやあれへん。心配するからこそ、対策を立てて、リスクを減らすことができるからや。
しかし今回のケースでは、結局アラブの若者は、ラクダ二頭も、大切な積荷も、全て失ってもうた。
ならば、何の用心も対策もせず、出たとこ勝負で売って出ればいいのかというとそれでもダメになる。
過剰な用心も過剰な楽観も、決して良い結果を生むことはないんや。
だからこそ、最悪の事態を想定して悲観的になり過ぎて「心配する」のではなく「適性判断をする」ことが何より大事やねん。
これがユダヤ人が肝に銘じている、お金や人生に関する原則やねん。
現代の日本での活かし方
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ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。
この「用心しすぎたアラブの商人」の話を現代の日本で活かすのであれば「リスクについて調べ上げ、それが自分の許容範囲内なら、実行せよ」ということになるやろな
なぜなら、リスクについて調べ上げることで、思わぬ危険を避けることができるし、自分の許容範囲内でリスクを取っていかないとリターンも大きく得られないからや。
例えば、金融商品に関する投資が良い例になるやろな。
金融商品も、先物取引、個別株、金、債券、インデックスファンド、仮想通貨(暗号資産)など様々なものがあって、それぞれにリスクとリターンが設定されとる。
もちろん仮想通貨などはリスクも大きいけどリターンも大きい金融商品や。ただ仮想通貨にはどんなリスクがあって、どれだけのリターンがあるか。そしてそのリスクに自分が耐えられるかどうかをしっかりと調べてみた上で、投資しないと思わぬ損失が出ることがあるで。
1000万円投資していたものが1週間で500万円くらいに下がったりすることもあるかもしれへんな。そういうリスクをしっかりと考えていかなあかん。
ただ資産1億円を20年間で達成したいと思っている人がいたと仮定した場合、リスクを取らずに、貯金だけしていると、毎月約416,666円貯金しないとあかんようになる。
これはほとんどのサラリーマンにとって、不可能な貯蓄額や。
だからこそ、少しでも多くのリターンを得るためには、自分が取れる範囲の適正なリスクを取っていかなあかんのや。
それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。
まとめ
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今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、
【用心しすぎたアラブの商人】
を紹介したで。
今回の教訓は、【過剰な用心は良い結果を生まないー「心配」ではなく「適正判断」をせよ】やったな。
また現代の日本での活かし方としては、
「リスクについて調べ上げ、それが自分の許容範囲内なら、実行せよ」
やったな。それぞれが取れる範囲のリスクを取って、実行していくことが必要になるで。
また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。
もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。
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最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。
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