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【徹底要約】しくじり偉人伝”ピタゴラス”ー中田敦彦先生ー

今日も記事をご覧いただきありがとうございます。

 2022年10月現在「中田敦彦のYoutube大学」を日々更新し、Youtubeのチャンネル登録者数は驚異の490万人、もう少しで500万人に届きそうな勢いのある中田敦彦氏。

 そんな中田敦彦氏が、2015年〜2017年にかけてやっていたテレビ朝日の番組に「しくじり偉人伝」というのがあります。これはその名のとおり、過去功績を残した偉人が、裏ではかなりのしくじりを犯していたことを紹介し、そこから学ぼうという番組です。

 わたしは、2017年にどハマりして、どの動画も全部見ました!今回は、

 古代ギリシャの哲学者「ピタゴラス」について、徹底的に要約しました。元祖万能の天才と言われた人物が最後の最後に犯したしくじりとは!?

天才が人々を騙した魔法の種を中田先生が解き明かします。

 古代ギリシャの哲学者、ピタゴラス。
”ピタゴラスの定理”で有名な人物ですが、数学だけでなく音楽、医学、天文学にも精通した天才だったことは有名です。さらに魔法が使えたと信じられていたという説もあるそうです。

 しかしこの魔法にはからくりがあると中田敦彦先生は語ります。

 天才・ピタゴラスも最後の最後に大きなしくじりをおかし、悲惨な死を遂げる…
稀代の天才ピタゴラスがたどった悲しい運命とは

そして、この天才の人生から「人はなぜ勉強しなければならないのか」その答えが完璧に分かります!

是非最後までご覧ください。

1.プロローグ

 ピタゴラス(紀元前570年頃~500年頃)はかなり古い偉人なので記録は残ってないと思われがちですが,2500年の時を経て残るほどのエピソードの持ち主。

かなりしくじったんです。

<人物概要>

古代ギリシャの哲学者
出身:サモス島(エーゲ海東部のギリシャの島)
ピタゴラスの定理

ピンとくるのは「ピタゴラスの定理」(三平方の定理)ですが,
そもそも,「数式を見たら人は腹が立つ」

数式があれば、「こんなことができる」と言われても,「しねーよ」と返しますよね?

それに,数学自体が「これって将来何の役に立つの?」と思われがち…

他教科であれば、

英語:海外旅行で役に立つ
国語:本や難しい漢字を読めるようになる
社会:社会の仕組みや一般常識が覚えられる
と利点も浮かびますが,高校生が嫌いな教科ランキングでは堂々の1位(49.4%)!

※カンコー学生服調べ(2007)

ここで疑問が浮かびます。

疑問:学校の勉強はなんのためにやるのか?

この授業でこの疑問の答えが「完全に」分かりますという中田先生。

2.ピタゴラスは定理の人ではない!

 ピタゴラスは確かにしくじったのですが,様々な偉業を成し遂げたのも事実です。

哲学:哲学者という言葉を作った
音楽:世界最古の音階を発見した
天文学:地球が円運動していると唱えた
医学:食事療法について丹念に研究
「ピタゴラスの定理の人」,「一発屋」と思われがちですが,まさに,元祖「万能の天才」。

影響を受けた人物もたくさんいて,自らこう発言しています。

プラトン(哲学者):ピタゴラスの影響を強く受けている
コペルニクス(天文学者):ピタゴラスの影響で地動説を再び唱えた
ケプラー(天文学者):ピタゴラスの定理は幾何学の宝である

今で言うと、ミュージシャンがインタビューで
「結局ルーツはビートルズですね」というように,ピタゴラスは様々な学問のルーツとも言える偉人だったのです。

しかし,意外と知られていないのが,宗教団体の教祖だったということ。

しかも,みんながついていくカリスマ教祖だったのですが,しくじって,最後には悲惨な死に方をするのです…

3.偉人ピタゴラスの光と影〜万能の天才はなぜ教祖になったのか

 ピタゴラスは、今でも数学史に残る「ピタゴラスの定理」を発見したほどの偉人である。

幼少期

幼少の頃から頭は良く、勉強もできて楽器を弾けて空を見て星の研究をする子供でした。

18歳

若い頃から政治に関わっていました。

この頃の親友,パートナーだったのはポリュクラテス(紀元前570年頃~522年)。

18歳という大人になりたての状態で乗り込んだのでさっそくしくじるかと思いきや,政治改革に成功します!

しかし,この後ピタゴラスは人生で初めての挫折を味わいます。

それが仲間割れ。

トップに立ったら必ず敵が出てきて,それが味方だったりします。

ポリュクラテスは独裁者になると予見していたピタゴラスですが,実際にポリュクラテス3兄弟がサモス島を牛耳り始めたのです。 

ギリシャを出て放浪生活

仲間割れをしたピタゴラスは放浪の旅に出ます。

その期間,なんと20年!

傷心旅行ではなく,学問を学ぶための旅だからこれだけ続けられたのです。

■当時先進国だったエジプト

目的:エジプト言語を習得し,幾何学を学ぶ

エジプトは当時,ピラミッドを建てるような先進国でした。

最初,ピタゴラスは異国の者だからと相手にされませんでしたが,熱心に勉強し,教えてくださいと頼み込み,課題をクリアし続けたことでやっとエジプト人にも認められ,エジプトの神殿の奥地で秘儀を学ぶことができました。

※秘儀:特別な資格を持つものでないと学ぶことができない秘密の学問

■バビロニア

目的:天文学を学ぶ

■ペルシア

目的:神々の祭儀を学ぶ

サモス島に戻る

ピタゴラスは放浪の旅を終え,20年ぶりにサモス島に戻ったのですが、そこは悪名高い独裁国となっていました。

ポリュクラテスは兄弟2人を追放し,単独で独裁者になり,海軍を増強させ周囲の国々を侵略し,ギリシャに悪名をはせるというよりヤバい状態になっていました。

祖国に嫌気がさし、イタリアのクロトンへ

 そんな祖国に嫌気がさした故郷に戻れなかったピタゴラスはイタリアのクロトンへ行きます。そして、ここでピタゴラスは才能を開花させたのです。

ピタゴラスのことは「ギリシャから頭のいいやつが来るらしいぜ」と街中の噂になっていたのですが,集まった2,000人の前で演説をし,聴衆を虜にしたのです。

20年間ネタを集め続けたようなものですし,元々政治家として成功するくらい演説力があるので,しゃべりが面白い!ドッカンドッカン受けました。

これに関して、実際の記録とエピソードもあります。

演説の直後に観客がピタゴラス専用ステージを建設!
話を聞くのが楽しみすぎてステージの近くに住む人が現れた!
住む人が増えて街ができた!
この街の名前が「メガレ・ヘラス」。

別名「大ギリシャ」といい,当時のギリシャ本土より栄えたというから驚きです。

見た頃ありますか?「中国より栄えているチャイナタウン!」

あまりにピタゴラスのいい評判が経ちすぎて、周りの都市の権力者もアドバイスを聞きに来て,ピタゴラスのアドバイスが国の法律になることさえありました。

しかし,ピタゴラスはここで二度と政治家にはなろうとしなかったのです。

奇跡を起こし始める

 大人気のピタゴラスはここから奇跡を起こし始めます。

①予言

港で大衆が帰ってきた船を迎えているとき,通りがかったピタゴラスが「あの船は死体を積んであなた方の前に現れる」と予言し,実際に死体が入っていた。

②2つの街を瞬間移動ができた

メガレ・ヘラスとメタポンティオンという遠く離れた場所で同時に目撃されていた。

③神様に挨拶をされた

川沿いを下っていたピタゴラスに対して「ごきげんよう!ピタゴラス」という声がかえられた。

④太ももが金でできていた

ピタゴラスの太ももが金でできていたのを目撃された。

これだけのエピソードが残っているのですが,話を盛るというか,2500年前の悪いところが出ちゃったと思われそうですが,もし嘘じゃなかったらどういうこと?と考えると…

①医学

実は,強烈な感染症の症状が出ていたのを見かけ,死んでいてもおかしくないと診断した。つまり予言だったのではなく、「診察をした」=「医学」だったのではないか

②建築学

もともと複数の町に邸宅をもっていたのですが,自分が建築のデザインをしたので,実は,隠し通路や裏出口があって人目につかず家を出入りすることができた。

推理小説のアリバイトリックに似ていますが,この頃は隠し通路の知識や持てる人が一般ではなかった。

③音響学,音楽

 遠足などに行った時に、「ヤッホー」と言って声が返ってくる。

実は,音の反響を大きくする立地条件を知っていて,山彦を利用した。

日本でも山「彦」と言われるように,彦は男,一つの人格のように捉えられ,山には神様が宿っているという考え方がありました。

雷も神の怒りとして恐れられていた。

かつては神様が宿っていると信じられていた。

世界最古の音階を発見したような人間が、音響を知らないはずがない。

④化学

実は,金の装飾だった。

金箔,金粉当たり前のエジプトで,ピタゴラスはピラミッドの中に入れた人はごく一部の人間のうちの一人でした。

というようにトリックを暴くと,奇跡の正体は「科学」であり,ピタゴラスの20年にも渡る旅の真の目的は「学んだ知識で奇跡を見せること」「自分を神格化し教祖となるため」だったと考えられます。

60歳でピタゴラス教団を設立

 この教団の中で、ピタゴラスの定理やしくじりが生まれました。

 人気も絶頂になった頃,弟子を志願する者も増え続け,ついにピタゴラスは「ピタゴラス教団」を設立します。ピタゴラス教団は、以下のような教えを持っていました。

教え:この世はきれいな数字で表すことができる

きれいな数字とは整数のことで,小数であっても「0.1=1/10」というように分数にすればキレイな文字で表せるというもの。

数学的にこの世は美しいのだと,数学的な美しい図形,数の概念を見せました。

信条:恋愛禁止,肉食禁止,生物は生まれ変わる

これは仏教に似ています。

お坊さんも恋愛禁止,俗世を断つ,肉は食べられない,輪廻転生(ヨーロッパとは違う考え方)。

つまり,ピタゴラス教団はエジプトの最新の数学と,アジアの宗教を混ぜ合わせたものでした。色々なもののいいところを混ぜ合わせたもの。


厳しい入団検査

ピタゴラス教団に入団するにはとても厳しい審査がありました。

・秘密を守ることができるか
・欲望を抑え冷静に対応できるか
・負けず嫌いで名誉欲が強くはないか
・争うのが好きではないか
・友情に厚いか
・話を早く正確に理解できるか
・学習に喜びを感じられるか

これだけでなく,もっと人材を厳選しようと,5年の研修期間と,授業態度の査定と面接もありました。

この狭き門をくぐり抜けた,厳選された300人はまさに「スーパー300人」。

この300人には、「何でもできるのではないか?」という可能性を感じざるを得ません。

しかし,仏教とは違う,「豆には近づくな!」という禁止事項もありました。

豆は、食べてはいけないどころか近づいてはいけないものと教えられていました。

これだけ聞くと意味が分かりませんが,豆の形がハデスの門(地獄の門)に似ていたため,不吉なものとされていたのです。

弟子たちのスケジュール

朝:一人で散歩,仲間と教えを学ぶ 
  朝から勉強すると頭に入ります。
昼:オリーブオイルをすり込んで走る,庭でレスリングをする,
  数学・音楽・哲学・医学を研究
  非常に文武両道な団体ですね。
夜:友人たちと散歩,入浴してから共同で食事

「ピタゴラスの定理」誕生

このようなスーパー300人が厳しい戒律の元,毎日研究に勤しみ,ついにできたのが「ピタゴラスの定理」。

実は、ピタゴラスの定理は、ピタゴラスが1人で見つけたものではない。みんなで見つけたものだったのです。

だからこそ正しくは「ピタゴラス教団の定理」。
やっぱり「ピタゴラス教団は天才集団だったんだ」、「ピタゴラスは神の子だったんだ。」

ここで名声は絶頂に至りました。

がしかし,この定理が皮肉にも教団を追い詰めていくのです。

矛盾と乱心と死

 この世はきれいな数字でできている!

整数,分数がすべて!

気持ち悪いぐちゃぐちゃな数なんて現れない!

というのが教団の教えでしたが…

1辺の長さが1の正方形の対角線の長さは,ピタゴラスの定理によると,

2乗すると2になる数は分数で表せない…
割り切れずに、整数の比率で表せる数じゃない!
綺麗じゃない数が存在した!

ピタゴラスが言っていた世界が嘘だった!

と,教団に激震が走ります。

今で言えば√2(ルート2)という当たり前の結果なのですが,

教団の教えが根本から覆されたのですから,それはもう一大事。
自分が5年の歳月を経て、研究に研究を重ねて行った成果で、なんと
自分が嘘つきであるということがわかってしまったのです。

ピタゴラスは、弟子から「ピタゴラスさん、これなんですか?今までのこの世は綺麗な数字でできているというのは嘘だったんですか?どうなんですか?」と問い詰められ、

ここでピタゴラスはこの選択を取ります…√2の存在を教団最大の秘密にしたのです!

ピタゴラス:「300万人の信者よ、よく聞きたまえ。これより√2の話は一切禁じる。一切だぞ。」

黙っていてもバレないだろうと思い込むピタゴラス。

しかし、当然信者はざわつきます。

教えが,世界が否定されただけでなく,信じていたピタゴラスがそれを秘密にするという暴挙!ただここでさらに暴挙に出てしまうのです。

しかも!ざわついている最中に,恋愛禁止のはずがピタゴラスは弟子の女性と結婚!

権力が絶頂に至っていて、誰も文句が言えない状態で,抱え込んでいた信者の欲望が爆発…信頼が0となります。

そしてここで事件が起きます…

ある日,信者の1人が施設を脱走し,しかもただ脱走するのではない。何と言って脱走したか、

「√2あるよー!」と騒ぎ立て、号外号外で街中を叫び出す。

このままでは、ピタゴラス教団が町中から嘘つき呼ばわりされて潰されると思ったピタゴラスは、ある行動に出ます。

その結果,脱出した信者が溺死体として発見されるのです…

かつては、あのイタリアを救ったスーパーヒーロー万能の天才と言われた男が、弟子を手にかけてしまったピタゴラスは,平然と「299人になったのでもう1人採用します」。それでは変な空気になったので、レスリングをしましょう!と言ってごまかします。

「異を唱えたら殺される」と,信者側はさらなる極限状態が続いた結果,なんとついに、教祖様の家に火が放たれたのです。

信者側が、「もうこいつの下にはいられない、怖い」その気持ちから命を狙われます。

ただここでピタゴラスは必死で逃げました。

信者VS教祖

奥さんも置いて必死に逃げる。もう還暦を超えていますが、まだまだ走れる。

この畑を抜ければ逃げ切れると思ってたどり着いたのが…

なんと豆畑でした。

そう,禁止事項とされていた豆です。

ピタゴラスは豆には近づいてはいけないと自分の教団の教えにするくらいですから、悩んで止まってしまい,結果,追手に喉を切られて死亡するのです。

万能の天才が死んだのは、くしくも地獄の門の前でした。

我々は、ピタゴラスの定理を見ると「腹たつな」とか「面倒臭いな」と思っていましたが、この定理の裏側にはこんなストーリーがありました。

ピタゴラスから学べる教訓

 このように,まさに波瀾万丈な人生を送ったピタゴラスからはこのような教訓が学べます。

大きな力を持つ者には大きな責任が問われる

例えば、大手の自動車メーカーが欠陥品を販売してしまったと言う記事新聞などで見たりしませんか?

リコールって言いますよね。つまり素直に自分達のミスを認めて、償いをして、前に進もうとする行為。

ただそれをもし、言わなかったら大問題ですよね。故障車で、死亡事故とかがどんどん増えて、自分のせいにしなかったらもっと被害は進んで、もっと信頼は失われる。

疑問「学校の勉強はなんのためにやるのか?」に対する答え

ピタゴラスが2500年前に活用した「科学」

今ある魔法を知ること。それが「勉強」なんだという中田先生。

中田敦彦先生によると,

中田の定理「科学」:科学とは解明された魔法のこと

であり,「なぜ勉強をしなければいけないのですか?勉強をする義務,その理由は何ですか?」という疑問に対する答えは,

中田の定理「勉強する意味」:勉強とは義務ではない,先人が解明した魔法を知る権利である

勉強は大きな力を得ることができる。なぜならそれは過去魔法だったから。勉強という形でいろんなことを得ることができる。そして色々なことを得ることができれば、夢を叶えることができる。

あなたがどんな魔法を手に入れてどんな夢をかなえるか?

ピタゴラスのことを少しだけ思い出してほしい。

ピタゴラスからの教訓:書物に書かれた魔法を学び,新たな魔法を生み出そう

まとめ

 「【徹底要約】しくじり偉人伝”ピタゴラス”ー中田敦彦先生ー」ということで、

  1. プロローグ

  2. ピタゴラスは定理の人ではない!

  3. 偉人ピタゴラスの光と影〜万能の天才はなぜ教祖になったのか

  4. 疑問「学校の勉強はなんのためにやるのか?」に対する答え

を紹介しました。

勉強をする意味がわからなくなっている人に対してはきっとピタゴラスの生き方やしくじりが参考になります!

今後も偉人の名言・行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをさせていただきますので、よければ「フォロー」、記事への「いいね」お願いします。「サポート」もお待ちしています。

それが執筆の原動力になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

【なぜ成功者が失敗してしまったのか?】
それが学べる1冊になっています。


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