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【キツネと葡萄(ぶどう)畑】「タルムード」金言集(15話/37話) 解説
今日も記事を見てもろてありがとう!見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏
『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。
その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。
それでは早速説話の解説から行くで。
【キツネと葡萄畑】説話の解説
ある日、キツネが葡萄畑のそばを通りかかった。あまりに美味しそうな葡萄が垂れ下がっているので畑に入って取ろうとした。
ところが、葡萄畑はしっかりと柵に囲まれていて、太ったキツネはその隙間を通れない。そこでキツネは考えた。
『よし、それなら野うさぎを捕まえるのをやめて何日も空腹を我慢すれば、痩せて柵の隙間を通れるようになるに違いない』
キツネは餌を獲る狩りをやめて自分の巣の中に何日もこもって、空腹をじっと我慢した。やっと柵の隙間を通れるぐらいに痩せてきたので、フラフラになりながら巣穴から出て、葡萄畑の柵をすり抜け、お目当ての葡萄にありついた。
その葡萄の美味なこと。あまりに美味しいので、ついついキツネは夢中になってもうこれ以上胃に入らないほど何房も食べ続けた。そして、生っていた葡萄を全部食べ尽くしてしまった。
ハッと我に返ったキツネは、自分の腹が葡萄でパンパンに膨れ上がって、入ってきた柵を通り抜けられなくなってしまったことに気がついた。このままでは自分の巣穴に戻れない。
ここでキツネは考えた。二つのオプションがあると。
オプションAは、苦しいけれど食べた葡萄を全部吐き出して胃袋を元のペシャンコに戻す。
オプションBは、漁師に見つかる危険を冒して柵の中にとどまり、葡萄の木の間に身を隠して、入ったときと同じように痩せるまで待つ。
さて、キツネはどちらを選択したのだろうか?
教訓
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何でも自分でやろうとすると危険がいっぱいー「サブコントラクト」と「ブラックボックス」
・最小リスクで最適効果を選べ
・参入障壁を高くすることまで考えよ
これがこの話の教訓やねん。
今回の説話では、最終的にキツネがどちらを選択したかは載ってないんや。
つまり、絶対的な正解があるわけではなく、自分で最善だと思う選択をすることが大事や。
ユダヤ人の母親は、子供に対して、こういうような問いを投げかけ、子供がどのような選択肢を取り、その選択をなぜ取ったかまで追求する。
例えば、AもBも選択肢として子供が答えると、母親は首を横に振るはずやねん。全部吐き出したのでは、何日も空腹を我慢した甲斐がないし、柵の中にとどまるのでは命の危険があり、リスクが大きすぎるからやねん。
だからこそ、最小リスクで最適な効果を選ばなあかん。
最小リスクで最適な効果を選んだ場合、他の答えを出すこともできるやろ。例えば、「いつでも柵の隙間から出られるように、胃袋が満杯になるまで食べない」「何日もかけて少しずつ食べる」があるはずや。
もちろん答えは一つではないから、さらにいい方法が思いつく人もおるやろな。
ユダヤ人は、こうやって自分の頭で、リスクとリターンに合った行動を選択するように、思考を鍛える訓練を行なってるんや。
もう一つの教訓として、「参入障壁を高くする」ことが挙げられるで。
例えば今回の説話においても、キツネが自分で葡萄を取りに行かずに、リスに取りに行かせる方法も考えられるで。
そうすれば、キツネは危険を犯さずに、リスから分け前をもらうことができる。ただ同じように他のキツネもリスに取りに行かせたらどうなるやろか?
きっとリスは、さらに高い報酬を要求するようになるし、キツネ自体の分け前も少なくなってしまうはずや。
だからこそ、他のキツネに真似されないような形で、例えばリスとの間で秘密の契約を結んだり、さらにいい木の実の場所を教えたりして、参入障壁を高くしておくんや。
こうしておくことで、キツネは過当競争に陥らずに、長期にわたって粛々と葡萄を食べられる確率が上がるで。
まとめると、この説話の教訓は、
・最小リスクで最適効果を選べ
・参入障壁を高くすることまで考えよ
になるな。
これがユダヤ人が肝に銘じている、お金やビジネスに関する原則やねん。
現代の日本での活かし方
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ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。
この「キツネと葡萄畑」の話を現代の日本で活かすのであれば「①何でも自分でやろうとしない ②独占・差別化できることはないかを探し続ける」ということや。
①何でも自分でやろうとしない
ビジネスにおいても何でも自分でやろうとしてはあかんのや。
なぜなら、人間には得意不得意があって、得意なことをやれば、同じ時間で常人より多くの成果を出すことができても、不得意なことをやってしまうと、同じ時間でも常人より少ない成果を出すことしかできひんからや。
例えば、漫画を描くのがうまい人がマーケティングが上手とは限らへん。そうすると、マーケティングを上手な人に自分の漫画を広めて売ってもらう方が、漫画家、マーケター双方に大きな利益をもたらすことになるな。
だからこそ、自分の得意なことに集中して、自分の不得意なことは思い切って外注することも時には大事になってくるで。
今回の説話においても、「何でも自分でやろうとしない」ことを教えてくれとる。
②独占・差別化できることはないかを探し続ける
ビジネスにおいて、独占・差別化できることはないかを探し続けることは非常に大事やねん。
なぜなら、独占・差別化できるとその商品を高く売っても、買う人が一定数いるからや。
例えば、独占・差別化している企業に、世界的に有名な会社「インテル」があるで。
インテルは、CPU事業に特化して、世界中のコンピューターメーカーに頼むシステムを作り、次から次へと秘密の高性能のCPUを出して、世界のコンピュータメーカーはインテルの信号を拾う部品を製造せざるを得なくなってしまったんや。
このCPUから出される電子命令に従ってパソコンが動いておるため、パソコンの部品はすべてインテルの仕様書に従って作らないと動かへんねん。
ということは、インテルがこの分野において大きな独占・差別化をしているということや。
もちろんインテルに従わなかったら、パソコンが動かれへんから、どうしても従わないといけなくなる。パソコンは、最早必需品になっとるから、絶対に必要なわけや。
ここでインテルは高い価格でも、企業相手に売り出すことができ、企業は買わざるを得なくなる。
こうしてインテルは莫大な利益を得ることができるんや。
今回の説話においても、他のキツネに真似されないように「独占・差別化できることはないかを探し続ける重要性」を教えてくれとる。
まとめ
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今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、
【キツネと葡萄畑】
を紹介したで。
今回の教訓は、【何でも自分でやろうとすると危険がいっぱいー「サブコントラクト」と「ブラックボックス」】やったな。
また現代の日本での活かし方は、
①何でも自分でやろうとしない
②独占・差別化できることはないかを探し続ける
やったな。この視点を持つことで、成功するまでに大きく時間やお金を削減することができると思うで。
また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。
もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。
今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをするから、良ければフォローお願いするわ。サポートもお待ちしてるで。
最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。
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