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【愚かな農夫】「タルムード」金言集(35話/37話) 解説

今日も記事を見てもろてありがとう!見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【愚かな農夫】説話の解説

 あるところに愚かな農夫がいた。耕作用の牛と、荷物運搬用のロバに同じくびき(車を引くために使う横木)をつけて、牛とロバを一緒に進ませようとした。

しかし、牛とロバは足並みが合わず、歩みを止めてしまった。

 農夫は「なぜ二匹とも動かないのだ」と怒り、牛とロバを鞭で打ち続けた。そのために、牛もロバも死んでしまい、新しく買わなければならなかった。

 それでも農夫は、自分の間違いに気づかず、牛とロバに同じくびきをつけ、鞭打ちをやめなかったので、生涯貧しい暮らしから抜けられなかった。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p232

教訓

美人先生

子どもの個性を大切にするー横並びの教育の重大な問題点

人と違うようになるための教育が大切

これがこの話の教訓やねん。

なぜなら、子どもの個性を潰してしまうと、みんな横並びでできることも一緒。それでは独創的なアイディアや画期的な発明、ビジネスをすることもできなくなるから幼少期からの子どもの個性を大切にするという観点は非常に大事なんや。

今回の説話において、愚かな農夫は、耕作用の牛と、荷物運搬用のロバに同じくびき(車を引くために使う横木)をつけて、牛とロバを一緒に進ませようとしたが、何回やってもうまく行かなかったんや。

牛とロバに同じくびき(一律教育)をはめても、うまく畑を耕せないどころか、二匹とも疲れてしまう。大きさも力も異なる二匹の動物を同じように扱ってはならないんや。

ただ日本の教育では、みんな一律の教え方で教えてしもうとる。一律教育が基本の日本では、一科目だけ得意で他の科目は全然ダメという子どもより、平均的に点を取っている子どもの方が評価されるんや。

実際大学入学共通テストでは、5教科7科目での得点が評価され、1科目だけ突出して高くても、東大などに合格することはできへん。人科目だけ優秀でも他が赤点なら、周りからは「落ちこぼれ」のレッテルを貼られてしまうかもしれへん。

こうした一律の教育で評価する風潮は、どんどん子どもたちの個性を殺してしまうんや。教育とは、子どもが才能を開花させ、人生を楽しむためにあるのであって、偏差値のためにあるんやないで。

イギリスの偉大な自然科学者チャールズ・ダーウィンは、小さい頃全く学校の科目をやらずに生物観察だけをやっていたんや。そして、生物学科専攻でケンブリッジ大学に入り、あの有名な「種の起源」によって生物学史上に残る名誉を残したんや。

トーマス・エジソンも異常な知りたがり屋で特に化学に興味があった。小学校をわずか3ヶ月で退学処分になると、化学実験や自分の興味のある発明に没頭していったんや。人体実験などの非人道的なことには母親は激怒したが、それ以外に関しては比較的おおらかにエジソンの好奇心を潰すことなく、見守ったそうや。

ユダヤ人の親たちに関しても、そうした個性の萌芽を伸ばそうと教育に励みおった。今のアメリカの教育は、トップレベルでは、子ども一人一人の個性を認め、それぞれに合ったオーダーメイドの教育をすることを理想としとる。

ユダヤではその役目を親がするんや。学校教育には役人や国の方針が入って画一化されやすいんねん。だからこそ、ユダヤ人が家庭教育にこだわすのは、子ども一人一人に合った教育ができるのは親しかいないと思っとるからや。

そしてノーベル賞受賞者の20%がユダヤ人と言われており、こうした個性を伸ばす教育が根幹にあるんやないかと思うで。

ユダヤ人としてなぜここまで教育に熱心なのかを考えると、その歴史から見えてくるで。

ユダヤ人は昔から常に迫害の危険があったからなんや。ホロコーストしかり、ベニスの商人しかり、迫害されてきたからこそ、目にみえる財産より、目に見えない財産を大事に残そうと思ったんや。

例えば、お金や物、不動産などの目に見える財産は、使えばなくなり、土地や建物は権力者に奪われるリスクがあった。安心して残せるのは、しっかりした倫理観、道徳律と人生を切り開いていく知恵だけやった。

教育によって目に見えない財産は、誰しも奪うことはできへん。だからこそ、ユダヤでは教育を大事やと信じ、教育に関してより熱心に考えておるんや。

つまり、この説話の教訓は、

子どもの個性を大切にするー横並びの教育の重大な問題点

人と違うようになるための教育が大切

これがユダヤ人が肝に銘じている、教育や人生に関する原則やねん。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「愚かな農夫」の話を現代の日本で活かすのであれば「自分の誰にも負けない個性を伸ばしていけ」ということや。

なぜなら、他の人と全く同じ行動には価値がないし、多くのお金や幸福を受け取ることができへんからや。

逆に自分の誰にも負けない個性を伸ばしていって、それを社会で役立てることができれば多くのお金も得られるし、大きな幸福も得ることができるやろな。

だからこそ、若い時から、誰が何と言おうとも熱中できることはトコトンまでやり抜いて、「これなら誰にも負けない」というものを作っておくことが大事やねん。

自分自身のことを振り返ってもそう思うわ。俺は、昔から人に誇れる個性が全くなかった。偏差値も顔も身長も体重も全て平均並みやった。そうした日々を過ごすうちに、高校生になり、大学生になり、就職試験を受けることになった。

だけど個性を磨いて来なかったから、あまり就職でも何をアピールしたらいいかわからんかった。その時に気付いたんや。大人は一律教育をしてくるけど、自分の個性は伸ばしておくのに越したことはないってな。

もし自分が親やったら、子どもが勉強してほしいし、いい大学に行ってほしいと思う人が多いやろう。ただ子どもの興味のあることで、一流になることができれば、それを仕事にすることができれば、そっちの方が子どもの幸せになるんやないかな。

「あんたのためを思って言ってる」という親もおるけど、本当にその言葉は子どもの将来を思って言ってるのかをしっかり考えた方がええで。もしかしたら、世間が言う幸せに振り回されて、子どもの思う幸せを置き去りにしてるかもしれん。

そうなったら子どもの心はいずれ親から離れていってしまうもんなんや。

結果的に、

自分の誰にも負けない個性を伸ばしていけ

それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

「愚かな農夫」

を紹介したで。

今回の教訓は、【子どもの個性を大切にするー横並びの教育の重大な問題点、人と違うようになるための教育が大切】やったな。

また現代の日本での活かし方は、【自分の誰にも負けない個性を伸ばしていけ】やったな。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをするから、良ければフォローお願いするわ。サポートもお待ちしてるで。

最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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