夢の中の人格
最近、映画「13日の金曜日」に出てくるジェイソンに追いかけられる夢をみた。
私は比較的、夢を見る方だ。
それも後味の悪い夢が多い。
何かに追いかけられたり、死を感じる夢が多い。
ビビリなのでやめて欲しい。
小学生の頃はよく寝る前に目を瞑りながら、楽しかったことを思い出して、怖い夢を見ないように頑張っていた。
けど暫くすると楽しいことのネタが尽きる。
尽きてからは何故かいつも、スイカの種をププププーと口から出す妄想しか出来なくなった。
別にスイカは好きじゃないし、種をそんな風に出してみたいなんて思ったこともない。
寝る前に毎回、目を瞑るとその映像がハッキリと脳内で再生されるので、よく脳みそに「それ、そんな楽しそうちゃうから!」とキレるも、その映像が変わることはなかった。
そんな風にキレているので、結局怖い夢をみる。
ただいつも不思議なのが、追いかけられたり殺されそうになると、初めは逃げようとするが、少ししたら死んだふりをするのだ。
これは絶対である。
立ち向かって行ったり、もっと必死に逃げようなんてことはした事がない。
皆んながよく「夢の中って逃げようとしてもめっちゃ遅いよな〜」などと言うが、すぐ死んだふりをするのでその感覚が分からない。
もし追いかけられる夢が現実だったとしても、私はすぐ死を悟り、早く楽にしてくれと自ら殺されにいくだろう。
夢にもある程度その人の人格が反映されるのだろうか。
そんな私が、最初に書いた通りジェイソンに追いかけられる夢をみた時は、珍しく頑張って逃げようとしていた。
隠れては、見つかったら猛ダッシュで逃げてまた別のところへ隠れるというのを繰り返していた。
あ、因みにちゃんと猛ダッシュできていましたよ。
皆んなが言う、走るのが遅く感じるのは何なんでしょうね。
そんなこんなで逃げきれそうと思った瞬間、ジェイソンに見つかった。
もう位置的に逃げることは不可能だった。
そして結局いつも通り死んだふりをするのだが、何だか様子が違っていた。
普段はただ、「さあ、早く殺してくれ」と大の字になって死んだふりをするのだが、その時は「あー、せっかく逃げきれそうやったのに。死にたくないな〜。」と思いながら静かに涙を流していた。
信じられない。
「死にたくない」と涙することなんて今まで一度たりともなかったのに。
私の中で何かが変わり始めているのだろうか…
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