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自意識過剰

誕生日にスタバのチケットを貰った。
誕生日は2月だが、2ヶ月経ってようやく使うことができた。

職場のすぐ近くにスタバはあるので、何度も何度も横を通って店内を覗いては、素通りしてそのまま星乃珈琲に入るというのを2ヶ月もの間繰り返していた。

くだらない自意識のせいでスタバに入れないのだ。

そもそも甘い飲み物はあまり飲まないというのもある。

それに、サングラスを掛けて髪をかき上げてる女の人や、The大学生みたいな子達や、MacBookをカタカタさせてるサラリーマンが居る空間に入っていくのは怖い。

電車でも、朝の通勤・通学の為に乗っている人たちがいる電車は息が苦しい。

反対に、終電間近のセーラー服を着たおじさんに、イスの上で男に膝枕してもらいながら寝てる女や、電車の中でサカって口説いてるおっさんに囲まれながらクラシックを聴いてる時間はとても居心地が良い。

恍惚とした気分になる。

私も後者側の人間であるからそう感じるのだろうか。


そんなこんなでついに買えたのである。
500円オフのチケットで、抹茶ティーラテ500円。
カスタマイズなし。

財布も出さずに何だか恥ずかしい。

席に座る勇気もなかったので、お持ち帰りにすることに。

これが間違いだった。
「スタバを持って歩く」こっちの方が恥ずかしくてたまらないではないか。

頑張ってスタバのロゴが見えないように持って歩くが、そもそもコーヒーカップを持って歩くのも恥ずかしい。

居た堪れないので大音量で尾崎豊を聴き、フラフラと歩くことでしか精神を保てなかった。


学生の頃よりも自意識に苛まれることは減ったと思っていたが、まだまだやっかいな自意識は健在のようだ。

こんな自分が恥ずかしい。

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