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女性"性"活躍推進|社会と企業とあなたと私を豊かにする

はじめに

僕は、「女性"性"活躍推進」が、より良い日本社会、企業運営、私たち一人ひとりの人生を豊かなものにしていくと思っている。

強調しておくと「女性活躍推進」ではなく、「女性"性"活躍推進」のことだ。(ちなみに、女性"性"活躍推進が進むと、女性活躍推進はさらに進んでいくと思っている)

このテーマは僕の中のホットトピックなので、シリーズ化して書いていく予定だ。

なお、僕は特性上、本を読んだり、論理的に構造的に調査を進めて、裏付けをとったりすることが好きではない。苦手。だから、ここで書く内容が、正しいという証拠なんてないし、基本的に根拠もない勘でしかない。ただ、僕がそう思い込んでいる…という話だ。ただ、人に話すと結構納得感を持ってくれる。「もしかしたら、そうかもしれない」と新しい洞察を得るきっかけになれば…くらいに思っている。


女性"性”活躍推進とは?

私たちの中には、男性"性"と女性"性"の二つの側面が存在する。ここで言う「女性性」とは、女性そのものではなく、心理学的な意味での女性によく現れる特性のことを指している。

女性"性"とは…

やわらかさ・ぬくもり・包み込む・慈愛・献身・サポート・理解すること・受け取ること・感情・創造・直感・美しさ・母性的・育む・順応性・適応力・純粋さ・共感・傾聴・情緒・流れにのる・ゆだねる・癒し

男性"性"とは…

力強さ・責任感・たくましさ・包容力・与えること・粘り強さ・リーダーシップ・論理的思考・決断力・行動力・持続力・推進力・発言力・大胆さ・計画性・合理性・客観性・自己主張・冒険・リスクをとる・分析すること


男性の中にも、女性"性"はある。その逆で、女性の中にも、男性"性”はある。献身的(女性"性”)な男性もいるし、粘り強さ(男性"性”)のある女性だっている。

あくまで、生物学的な男性女性問わず、どんな人でも、内面に包含している、(現代社会のバイアスがかった)男性っぽい一面と女性っぽい一面のことを指している。

それを踏まえて、女性"性"活躍推進とは…

私たちの中にある、女性”性”にもっと陽を当てて、居場所を与えて、投票権を与え、もっと使えるようになろう。
その陽が当たらない「声になりにくい声」「声にならない声」にもっと耳を傾けていこう。

…という活動のことです。

私たちの中にある女性"性"の声に「も」、もっと陽を当てて、居場所を与え、投票権を与えることが「女性”性”活躍推進」の本質だと思っている。


盲目的に男性"性"的な思想に支配される社会

(もっと)女性"性"から、自分自身に関わってみる
(もっと)女性"性"から、パートナー・子供・上司・部下・同僚・友人に関わってみる
(もっと)女性"性"から、物事・仕事に関わってみる

そんな生活をすると、自分や周囲や仕事には、どのような変化がありそうか?を考えてみてほしい。

現代社会は、しばしば男性"性"の価値観が優位に立ち過ぎ…

男性"性"的な思想で、社会の構造や仕組みが創り上げられており、
男性"性"的な思想で、企業運営がなされ、
男性"性"的な思想で、人が評価されていて、
女性"性"が抑圧されがちだ

…と僕は思っている。

たとえば、日本の教育システム、就職活動、企業マネジメントのスタイル…どこかしも男性"性"的な発想が蔓延している。そして、それが当たり前になり過ぎていて、気付けなくなっている。

「私は、そんなに男性"性"に囚われていない。充分に、女性"性"を使っているよ…」という声が聞こえてきそうだ。

そうかもしれない。ただ、そう結論づける前に、つい先日あった僕の経験を紹介したい。


僕の根っこを蝕み、暗躍する男性"性"

前提をいうと、僕は元々男性"性"が強めの人ではあったが、コーチングという女性"性"をよく使う仕事柄、トレーニングの過程で、女性"性"を効果的に使える方だという自負があった。「男性とはこうあるべき!」という固定観念が抜けている方なので、結果、男性であっても、男性"性"的な側面も女性"性"的な側面を使うことに、あまり抵抗はない。

そんな僕だが、6歳の息子とのトラブルを振り返る中で、自分自身がどれだけ日頃から男性"性"に乗っ取られ、無自覚に駆動させられているかをまざまざと突きつけられた。

息子が小学生になってからの4ヶ月は、毎日プチ事件の嵐

6歳の息子は、この4月から小学生になった。普通の公立・私立小学校ではなく、いわゆるオルタナティブ・スクールに通っている。祖父母から離れ、完全に親子3人で始まった新生活。小学生になれば、やれることも、友達も、行動範囲も一気に拡大する。

そんな4ヶ月の新生活は、毎日がプチ事件の嵐だった。

例えば…

・新品の携帯傘を無くす
・その数日後、別の折りたたみ傘をへし折ってくる
・歩きスマホ(キッズケータイ)をする
・キッズケータイの使い方ルールを守らない
・昔から使っている帽子を無くす
・祖母が買ってくれた新しい帽子を無くす
・(つい先ほど)また別の帽子を無くす
・「SDGs!フードロス!」と言いながら、お弁当を残す
・夕飯を残す
・SUICAでこっそりとお菓子を買ってたからお腹が減っていない
・学校から帰ったら、お弁当箱と水筒を出さない
・祖母と約束した毎日ドリルを毎日やらない
・夏の車内の匂いが嫌だから車に乗りたくないと、何度も抗議される
・こんな不遇な僕のために、お菓子や飲み物を買ってくれアピールをされる
・毎日シャワーに入りたくないという
・お弁当を作ると言い出し、真夏日のお弁当に生卵を入れる
・籍を置く公立小学校に挨拶しに行くと、先生に不貞腐れた不良中学生みたいな態度をとる
・やたら甘いお菓子と甘い飲み物を飲みたがる
・学びたての知識で「とうちゃん知らないでしょ合戦」を仕掛けてくる
・夜、約束の時間通りに寝ない
・お兄ちゃん・お姉ちゃんからどんどん知恵を持ち帰ってくる(すんなり導入できない新しいゲーム、新しいYoutube情報、新しいアニメ)

挙げ出せばキリがない。どこの家庭でも起きていることだろう。

共働きの立場で、仕事と家事と炊事を兼務しながらやっていると、正直気持ちを逆撫でられることがほとんど。

ただ、こういうちっちゃな問題一つ一つが学びの材料である。

だから、仕事と家事と炊事の合間に、内側でメラメラ苛立ちながらも、冷静を装って、夫婦で一つ一つ丁寧に応じてきたつもりだ。(って言っても、大概は毛穴から怒りが噴出しているが)

夫婦で取り組んだこと

事件が起きる度に、冷静に対応した時、冷静さを欠いた対応をした時もあるが、以下のような取り組みをしていた。

◼︎分析する…今、彼は何に悩んでいるのか?どうしてできないのか?どうしたらできるのか?原因はなんだろうか?
◼︎条件を出す…例:何時までに寝る準備が終わったら、一緒に寝るよ。
◼︎叱る…と書きたいが、実際はブチ切れる
◼︎ルール・約束を作る…例:家から帰ったら、まずお弁当箱と水筒を炊事場に置く、19:30になったら寝る準備を始める
◼︎論理的に説明し、理解を求める…例:甘いものを食べすぎると、将来どうなるか?ということを記事や写真で示す
◼︎システム思考のループ図で説明する…息子がこうすると、親がこうなる。親がこうなると、息子に不都合なことが起きる
◼︎受け止める…例:お弁当食べたくなかったんだね。それはわかった。でも、とうちゃんは悲しかったよ。
◼︎ティーチングをする…例:こんな時は、こうすると良いよ。
◼︎コーチングをする…例:どう感じているの? 立場を変えて対話してみる。
◼︎突き放す…例:そんなに言うんだったら、1人でやったみな
◼︎待つ…結果的にずっとイライラしているから、いうほど待てない。
◼︎対話する…お互いどう感じたのかを話し合ってみる

取り組んだ末の息子の衝撃の言葉

こう書き出してみると、この4ヶ月、よく頑張ってきたな…と思う。

しかし、上記のような対策の90%は、実を結んだ実感(=息子が大きく成長したな感)は得られていないし、作った数々のルールは、もはや形骸化している。

しかも、最近息子に…

"じぃじとばぁばの家で過ごしたい"
"この家には住みたいけど、とうちゃんとママとは、住みたくない"
"ずっと怒られている"
"(生まれる前後の写真を見ながら)昔のとうちゃんがいいな"
"人と話し合う時間が無駄"

…と言われた。

結局、息子には「怒られている」としか映っていない。
愛されている実感が欠落しているような危機感を持った。
それでもそんな毒親に、息子はずっと黙って耐え続けてくれている息子の愛の深さに慈愛の精神を感じた。

4ヶ月間がんばってきたつもりだけど、90%実を結んだ実感が得られず、残ったのは家族の徒労感・疲弊感・消耗感と、息子からのトドメの一言だ。

自分を俯瞰してみると

僕の頭は混乱していた。だから悩んだ。思考でいっぱい考えた。

「正直、どうしたら良いのかわからない。これだけやっても変わってくれない。しまいには一緒に住みたくないと言われる。何が原因なのか?自分の何が悪いのか?どうやったら息子が変わってくれるのか?何故、息子は成長しないのか?どれだけ息子に関わっても、自己効力感を感じられない。無力感に苛まれる。自分はダメなんだ。他で自己効力感を得ようと思って仕事に時間を割くと、息子との時間がなくなって、どんどん悪化する。どんな解決方法が有効なんだろうか?その有効な解決法が見つかるまで、息子から距離を置いた方がいいのではないか?」

ここまで読んでみて、皆さんはどう感じただろうか?

そりゃ、「そういう思考になるよな…わかるわかる」と感じたのであれば、もしかしたら男性"性"が根付いているのかもしれない。

もし女性"性"が強い方なのであれば、「このおっさん、バカじゃないの?」という感想を持つのかもしれない。

僕にとっては、この思考が当たり前だった。
ただ、この自分の中に起きている思考を、ちょっと引いてメタ認知してみた時…

「このおっさん、ずっと息子について、論理的思考で考えて、分析して、仮説を立てて、問題解決策を講じて、とにかく前に進めようと躍起になっているな… これってほぼ男性"性"しか使っていない。しかも、ダメな父親とか自己効力感を感じられないとか、この「自分はダメだと評価している感じ」や「成果を出さなければならない感」も、実に男性"性"が見え隠れしているな」

…とハッとした。

結局、これまで講じてきた打ち手も、最もらしいことをやっているように見えても、根っこの発想そのものが、男性"性"に蝕まれていて、無自覚に男性"性”っぽい発想でしか考えられずに奔走しているだけであることに気づいた。

こんな風に、男性"性"的な考え方が、思考や発想の根っこにこびりついているのは、決して僕だけではない気がする。

男性・女性問わず、こういう考え方をしてしまう人は多いのではないか。女性であっても、おそらくこういう考え方をしてしまう人も多いのではないかと思う。

何故か?

僕なりの仮説を言うと、「男性"性"的な思想で作られた教育システム、就職活動のシステム、企業運営のシステムで育ってきたからなのではないか?」と思うんです。

結局、「献身的で共感力の高い人よりも、いい点やいい成績を出せる人が、評価される」社会システムになっているように思う。だから、女性"性"を育むよりも、男性"性"を育んだ方が、色々と生き易い。なんだかんだいって、子供のことを思うと、その社会システムに合うように育ってもらいたいというのが、親心かなと思うんです。

じゃあ、どうしたら良いのか?

(こんな項目を立てることそのものが、男性"性"っぽい点は傍に置きつつ、)そもそも僕は、全て「思考」で考えている。

男性"性"は、「思考」的と言う側面がある。
女性"性"は、「直感」的と言う側面がある。

直感は何と言ってる?

ただ、愛する。ただ、愛したい。

それだけなのかも。これが直感だ。複雑じゃない。とてもシンプル。

その上で、僕の中に辛うじてある女性"性"から捻り出して発想してみると、結局できることは…

・ただ、Hugする
・ただ、許す
・ただ、任せて暖かく見守る
・ただ、一緒に遊ぶ
・ただ、大きな器で構えて、何が起きても動じない
・ただ、バス停までの送迎をする

…くらいしか発想できない。

しかし、いざ実践しようとすると…

・焦ったい。はやく、前に進めや!
・Hugする代わりに、ちゃんとやるのか?
・甘ったれんな!とうちゃんの子供の頃はな…ゲンコツされまくった
・なんかこっちが折れるようで癪に触る!なんか負けた気がする!
・なんでこっちが譲歩するんだ、あ???!
・誰が責任とるんや!
・な…なん…なんだ…無条件の愛って!言葉の意味、概念がわからない。思考が停止する!

…と、責任、前に進む、報酬、力強さ、勝負、たくましさ…みたいな男性"性"が足を引っ張って妨害してくる。笑

ホント、男性"性"に根っこが呪われている。

今日で息子の1学期も終了。明日からは夏休み。
僕にとっては、僕の女性"性"活躍推進の夏休みになりそうです。

まず、自分にできることは…

・どんな自分でも、許す
・どんな自分でも、愛す

自分を許可し愛することが、きっと息子への関わりを変えるための、最初の一歩な気がする。


「男性"性"=悪」ではない。バランスが悪いだけ

話を本題に戻そう。

僕は男性"性"を否定している訳ではない。
男性"性"も、女性"性"も、大事だ。ただ、どうもバランスが悪い。まるで両腕あるのに、片腕しか使えていない感じ。無自覚にも、私たちの男性"性"が優位になり過ぎてしまっており、女性"性"的な発想がしづらくなっているのではないか?と思っている。

男性"性"は、POWERの象徴。それがあることによって、物事は前に進む。ただし、それが行き過ぎると、対立・競争・戦争が起きる。

女性"性"は、LOVEの象徴。それがあることによって、世界に平和や愛が満ちていく。ただし、それが行き過ぎると、何も起きない。

この二つが統合されており、必要に応じて使い分けられるようになることが大事だと思う。


今後の展開

今回のこの記事を皮切りに、女性"性"が抑圧されていることによって、どのような影響があるのかを、適当に思いつく範囲で、書き散らしてみたいと思っている。例えば、以下のようなテーマ。

女性"性"と日本社会の教育
女性"性"と就職活動や採用活動
女性"性"と企業運営
女性"性"と男性"性"を、うまく使い分けていない管理職
女性"性"とイノベーション


最後に: 家族3人でオーストラリアにいって、コアラを抱っこするために、仕事募集中!

(女性"性"を直接扱う訳ではないですが、)結果的にチームにもっと有機的な繋がり(=女性"性"?)を取り戻して、チームに活力と爆発力を取り戻していくサービスにご興味ある方はこちらもどうぞ!

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