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女性"性"活躍推進|男性"性"中毒からのリハビリ術 〜神さんが寝坊した経験からの学び〜

はじめに

先日、神さんが寝坊した。会社に遅れそうだった。
その一連の騒動を通じて、自分の男性"性"の中毒性ならびに男性"性"の振る舞いを自覚した。

男性"性"というのは、中毒性が高いと思っている。具体的には、こちらの記事で触れた。

男性"性"が悪い訳ではない。
ただその中毒性の高さから、しばしば乗っ取られることがある。
大事なのは、男性"性"と女性"性"をうまく使い分けることだと思う。
それを、僕は女性"性"活躍推進と呼んでいる。

ただこれがなかなか難しい。だって乗っ取られていることに気づかないから。

神さんの寝坊事件をきっかけに、男性"性"と女性"性"のバランスを取っていく、コツみたいなのわかった気がしたので、それについて書いてみた。

神さん寝坊事件

先週の金曜日、神さんが寝坊する事件があった。

朝、自分の部屋で仕事をしていると、8:48頃に神さんからチャットが来て、「やばい!寝坊した!会社に遅れる!」とのこと。家を出てバス停に向かう途中で僕に送ってきた。約束の時間は10:00だけど、到着見込みは10:10〜10:15頃。

急遽車を出して、9:01に最寄りのバス停で合流。

その時点で、車で向かっても、会社には10:05着。環八を通らなければならず、朝の渋滞にハマるのだろう。試しに、会社の3つ隣の駅までを計算するものの、10:00着。

事態をややこしくしたのは、ガソリンメーターランプが点いていたこと。万が一ガス欠になったら、大遅刻になる。かといって、ガソリンスタンドに寄ると遅刻確定となる。

こうなったら、どこか会社までの所用時間の少ない駅で、かつ車でもそんなに時間がかからない丁度いい感じの駅まで送ろうと考え、神さんに…

「稲田堤駅から会社までの時間を計算して。ついでにここから稲田堤駅までの所要時間も計算して」

…と頼み、取り急ぎ稲田堤駅方面に向かった。稲田堤駅までであれば、ガソリンも足りるという算段。

神さんから「ギリギリ10:00という感じかな」と言われた。他に選択肢はないと考え、そのまま黄色信号で停まらされることにイライラしながらも、ひたすら稲田堤駅に向かった。

途中、道路標識に「矢野口」という文字が見えた。

ん?もしや?

矢野口駅は、稲田堤駅より近い。
朝のラッシュ時間は、渋滞に巻き込まれやすい車移動よりも、早めに電車に乗った方が、基本的には早く着くし、所要時間も安定している。

矢野口駅なんて使ったこともない。矢野口駅は、南武線なのか、京王線なのか?を調べた。

南武線だ。稲田堤駅の隣駅だ。矢野口駅から稲田堤駅の道は、いつも車で通っている。渋滞する印象はないが、車移動するよりも、電車で移動した方が数分でも時間短縮になるのでは?

よし!矢野口だったら、もっと時間が短縮できるはず!

神さんに…

「矢野口駅から会社までの時間を計算して。ついでにここから矢野口駅までの所要時間も計算して」

「駅までの所要時間が、一気に8分まで減った!え?なんで?」

これで恐らく、9:55には到着できる。

そのまま神さんを矢野口駅に降ろした。
恐らくギリ遅刻にはならないだろう。(実際、遅刻しなかったらしい)

そのままガソリンスタンドに行った。

自己陶酔の背後にいた冷めた自分

なんか妙な達成感。
やってやったぜ感。
してやったぜ感。
謎の優越感。(誰に勝ったのか知らんけど)

神さんのヒーローになった気分。
お姫様を救ったナイトになった気分。

ただ、100%自己陶酔することもなく、そんな自分を冷めてみている自分もいて…

「この感覚、中毒性があるな。多分、男性"性"の中毒なんだろうな。こういう感覚に、囚われているのか。」

…と、自分を俯瞰してみていた。

姫を約束の時間までにお城に届けるというミッションを請け負う。
姫の助けに応じて、姫の救出に速攻で現場に馬に乗って駆けつける。
姫を馬で救出して、クールな表情でただひたすら疾走。
馬を走りながら、分析、仮説立て、仮説検証を繰り返し、計画を立てる。
常に城までの最短ルートを模索し続け、新たな閃き。
最適なルートを考え、ミッション遂行!
城に着いたら、ドヤ顔で「行ってらっしゃい」と別れを告げ立ち去る

なんかしょうもない日常の出来事なのに、何故か「俺、すごいじゃん。」という謎の達成感。

問題解決できるとテンション爆上げされるように「洗脳」されている

今回のケースでいえば、神さんが無事約束の時間までに会社に就け、それを神さんが求めていたので、正しく男性"性"が使えたんだと思っている。

ただ、僕が気になったのは、自分の中から湧いて出てきた「謎の達成感」や「やってやったぜ感」。

癖になるんだよね。これまでもずっと癖になっていた。

綺麗事を抜きにして、今の社会システムは…

テストで点数高いやつが凄い。
学歴高いやつが凄い。
数字を出すやつが凄い。
会社の評価が高いやつが凄い。
給料高いやつが凄い。
会社で上の役職にいる奴が凄い。
権力を持つ奴が凄い。

…が基準になっていると思う。

別の言い方をすると…

「人に優しく寄り添える奴」より「問題解決できる奴」の方が凄い

…という捉え方もできる。

これって、男性"性"的な発想で作られている社会システムだと思う。

そんな社会システムの中で育てられてきた人の多くは、問題解決できた時の方が、自己肯定感が爆上げされるように、脳内がプログラミング(=ある種の洗脳)されている。(最近の幼児書はそうでもないけど、一昔前の幼児書は、基本的には「王子が、姫を救出する」というストーリーが、王道の基本構造。知らない内に、私たちの脳裏に刷り込まれている)

だからこそ、そんな達成感や充実感を味わいたくて、問題解決に奔走している。

そこには、男性"性"の中毒性が暗躍しているように思う。

男性"性"を使う側になる

繰り返し書いてきているが、男性"性"が悪いわけではない。(今回で言えば、神さんが遅刻なく会社に着いた。これは男性"性"が成せたこと。)

しかし、女性"性"とのバランスが悪い。

大事なのは、バランス良く使い分けられるようになること。

そのための第一歩は、この男性"性"の中毒性に気づくことが大事だと思う。

「あ〜、今の俺、男性"性"に乗っ取られているな〜」

…って現行犯逮捕する。

男性"性"に使われている側の自分

気づいていないものは、止めたくても、止められない。
気づいた上で、男性"性"を止めた方が良いと思えば、止めればいいし。
気づいて上で、男性"性"を使った方が良いと思えば、使えばいい。

よくないのは、その中毒性の虜になって、魅了されて、惹き込まれるように、無自覚に乗っ取られて自動駆動で使ってしまうこと。

無自覚に乗っ取られて、男性"性"にやらされている行為なのか。
それとも、自覚的に選んで、男性"性"を意図的に使っている行為なのか。

主従の違いがある。

男性"性"を使っている側の自分(ラジコン操作しているイメージだそうです)

その意味で、神さん寝坊事件最中に「あ、これ男性"性"だな…」って現行犯逮捕できなかった。ただ振り返りの際に、気づけた僕は、ちょっとだけ成長したのかもしれない。以前までなら、120%自己陶酔に浸っていたかも。経験学習プロセスのトレーニングのおかげか?(なお、この記事を書いている時も、だいぶ男性"性"から書いているな…って思いながら書いてる。)

あなたは男性"性"をうまく使えている派?
それとも、あなたは男性"性"に使われている派?

まずは、そこに気づくことが大事な気がする。

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