モルフォ人体デッサン『服のシワを描く』を3ヶ月やってみた感想【読書&模写レビュー】
こんにちは、絵描きのzero(ゼロ)です。
今回が私が絵のトレーニングのために買った『モルフォ人体デッサン ミニシリーズ 服のシワを描く』の感想を書いてみます。
本を買ってから3ヶ月ほどになるので、「モルフォをやるとどうなるの?」と気になる方の参考になればと思います!
そもそも『服のシワを描く』を買ったきっかけ
はじめに、私がこの本を買ったきっかけも話しておきます。理由はシンプルで「服のシワが描けなかったから」。
私はキャラクターイラストを描けるようになりたくて、デジタルイラストをはじめました。今年になって絵描き2年目になるのですが、現時点での課題として「そのキャラクターが着ている服にシワや立体感を足して、絵をリッチにしたい」と考えていました。
これまでに、何度かYoutubeの動画でもシワの描き方を勉強してはいたのですが、動画を見るだけでは描けるようになれない。「シワにも種類がある」ということはなんとなくわかっていたのですが、自分の絵ではなかなか表現できずにいました。
そう思って「模写するための教本が欲しい」と。そんなタイミングでちょうどよく出版されたのが、モルフォシリーズの新刊『服のシワを描く』でした。
もともと、モルフォシリーズの『箱と円筒で描く』(通称:箱モル)は持っていて、半年ほど模写して効果を感じていました。なので「服のシワも描けるようにするぞ!」とチャレンジすることにしました。
模写してみて良かったこと
実際に模写を始めて、良かったと思うことをいくつか挙げてみます。
【モルフォ服のシワを模写して良かったこと】
服のシワに対する理解が深まった(どこにシワが入るのか、点や線が見えるようになってきた)
自分の絵にも、キャラクターの服にシワを入れられるようになった
そもそも服には「たるみ」もできることに気づいた(シワだけじゃない)
普段描かない服をいろいろ描く機会になった(パレオやサリー、Tシャツなど)
「服を描くなら、体も描けるようにならないと」と再認識できた
私がこれまでに模写してきた様子は、Twitterにもアップしています。
一番の変化は、自分の絵にも服のシワを入れられるようになったことでした。
これまでは自撮り写真を用意しても、「写真を見てどの線を描くか?」という線の取捨選択ができずにいたんですね。シワの描き方がわからなくて、描けなかった。そういう状態からは、ようやく抜け出せたかなと感じています。
この本にもデメリットがある?
一方で、デメリットとは言い切れないけれど、この1冊だけではカバーしきれないところも出てきました。
【モルフォ服のシワだけではできないこと】
シワの塗り方はわからないままだった
服の描き方自体も、別で勉強する必要がある(シワの入れ方がわかっても、そもそも服の描き方がわからないと描きづらい)
収録されている服がTシャツやデニム、ジャケットなどの現代服なので、キャラクターイラストを描くには応用が必要な場合も(この本はあくまで基礎)
「服を描けるようになりたい!」というモチベーションだと、この1冊だけでは足りないと思います。私も『モルフォ服のシワ』をやれば服が描けるようになるかなと思っていたのですが、描けるようになってきたのは、あくまで「シワ」なんですよね。
たとえば「スーツの描き方がわからない」「シャツの襟がどうも難しい、形がおかしくなる」みたいに、描き方のセオリーを知らない服はうまく描けないままです。なのでそういう描けないものが出てきたら、都度自分で調べて補っています。
モルフォだけでは物足りないけれど、「描けないものに気づいていくきっかけ」にはなったので、やっぱり模写して良かったなとは感じていますね。
【まとめ】モルフォ好きで「服のシワ」入門にはおすすめ
最後にまとめです! 今回紹介した『モルフォ人体デッサンシリーズ 服のシワを描く』は、こんな絵描きさんにおすすめです。
服のシワを描けるようになりたい
キャラクターイラストに説得力を持たせたい
モルフォシリーズが好き
模写して覚えることが自分に合っている
この本は手帳くらいのミニサイズで、持ち運びにも便利です。私もよくカフェに持っていって、1ページ分模写して帰る…みたいなことをやっています。
文章の説明よりも「模写して覚える」タイプの本なので、絵を始めたばかりの超初心者さんよりは、どちらかといえば「服の描き方を勉強し始めた絵描きさん」向けな印象です。よかったら参考にしてみてくださいね。