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英文を作るのに必要な「文章シンプル化」のコツとは?
こんにちは!
「ゼロ・イングリッシュ」という英語コミュニティで、「1分間スピーチができるようになる」のを目標に、優子さん、拓さんとレッスンをしています!
今回は、「読書の感想」を英語でシェアするレッスンの第2回目です。
前回の記事はこちら👇
最近読んでいる『三体』というSF小説が面白かったので、その面白さを英語で説明できるようになりたいです!
『三体』どんな話か説明しよう!
『三体』というタイトルの意味は、「三体問題」という天体力学の問題から来ています。
3つの天体が互いに万有引力を及ぼし合いながら行う運動を解く天体力学の問題。二体問題は一般的に解けるが,三体問題は一般的には解けないことが H.ポアンカレ等により証明されている。
ストーリーをざっくりいうと、太陽が3つある惑星の宇宙人が地球を攻めてくるという話。
この3つの太陽が登ったり降りたりするタイミングが不規則で予測できない(これが三体問題)ので、この星は地球みたいな四季など無くとても過酷な環境なのです。
この三体世界からの通信を受け取った地球人は、対抗しようとしますが、この世界に絶望していて「もういっそのこと地球なんて滅ぼして三体世界にあけ渡そうぜ」と三体世界の味方になる人たちもいるわけです。
三体世界はなぜ地球を攻めてこようとしているのでしょうか?そしてそのメッセージを受け取った地球人は、それをどう迎え撃つのか?迎え撃たないのか?
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1・2(上・下)・3(上・下)で合計5冊あり、とても長い小説ですが、飽きずに読めます。
この小説の1巻では、三体世界の実態が描かれているのですが、地球人が三体世界をVRで体験するシーンが見どころです。
太陽が昇らない時期はとても寒いので、三体人は生きていられません。
なので、また太陽が昇ってくるまで体を脱水するのです。
脱水するとペラペラになるので、クルクルまるめて保管庫に入れておきます。ちなみに元に戻すときは水をかけます。
とはいえ過酷な環境がもうどうにもならなくて、三体文明は何度も滅亡するのですが、またイチから復興して少しづつ文明を前回よりも発展させていきます。
ええええーー笑
なんか三体世界オモロw
ちょっと不気味ですが、三体文明の世界観がとても面白いです。
これ以上語るとネタバレになってしまうので、1巻の面白いところだけ紹介しましたが「『三体』ちょっと読んでみたいかも!」って感じてもらえますかね?
さて、これをどう英語で説明しようか。
①ざっくりどんな話か
②面白いと感じたところ
③読んでみてね!
こういう構成で行きたいです。
英語にするなら日本語をシンプルに!
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さて、英語にするにあたって、いつものように説明したいことをシンプルな日本語にしていきましょう。
・『三体世界』という太陽が三つある星が存在する。
・その宇宙人が、地球を侵略するというメッセージを送ってきた。
・地球人は「抵抗する派」と「抵抗しない派」に分かれた。
・三体人が地球に到着する4世紀後までに、地球人は対抗策を見つけることができるのか?
という話。
どうですかね?
うーん、まだちょっとシンプルになりきってないわね(・ε・`*)
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もっとシンプルにできる! きっとできる!
※本文と書籍は全く関係ありませんが、「いつも心に修造を」。
うーん、私の作ったシンプル日本語はまだまだ甘いとのこと。確かにこれをそのまま英語にしようと思ったら苦労しそうです。
では、さらにシンプルに・具体的にしていきましょう。
・『三体世界』という太陽が三つある星が存在する。
↓
・『三体世界』という星がある。
・その星は太陽が3つある。
There's the planet called 『Three-body world』.
It has three sans.
・その宇宙人が、地球を侵略するというメッセージを送ってきた。
↓
・そこの宇宙人が地球にメッセージを送ってきた。
・そのメッセージには「地球を侵略する」とあった。
They sent a message to the Earth.
The message said 「We will attack you.」
「say」の意味は「書いてある・示している」という意味もあります。何かしらの物が人に情報を与えている、という意味だそうです。
それが時計なら「(時間を) 示している」ですし、書籍や看板なら「書いてある」になります。
「地球を侵略する」Invade the Earth でもOKです。
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・地球人は「抵抗する派」と「抵抗しない派」に分かれた。
↓
・地球人は2つのグループになった
・一つは戦うグループ、別のほうは戦わないグループだった。
There had two groups on Earth.
One group was a fighting group, another was a non-fighting group.
・三体人が地球に到着する4世紀後までに、地球人は対抗策を見つけることができるのか?
↓
・宇宙人は4世紀後に地球に到着する
・地球人は対抗策をみつけることができるのか?
Aliens are going to arrive at the Earth in four centuries.
Will people on the Earth be able to find a solution?
「in four centuries」 4世紀後
「in」だと差し迫った感が出るそうです。
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「in」「later」「after」がややこしい
「〜後」として使われる「in」「later」「after」で迷ったので、簡単にまとめてみました。
◆ in は 現在を起点とした未来の文脈「今から~経ったら」
◆ later は話者の設定したある時点を基準にして「(それから)〇〇後」
◆ afterは結果が分かっている過去の文脈で使われることが多い
in が将来の期間について述べるのに使われるのに対し、after は過去の期間について
after過去と未来のどちらにでも使うことができるようですが、未来に対しては、「in」の方が用いられることが多いとのこと。
まとめ
冒頭は「何について話すのか」について触れるのと、
最後は「どう思いますか?」と問いかけると良き、というアドバイスをいただいて、まとめてみました。
ストーリーの説明をします。
『三体世界』という星があり、その星は太陽が3つあります。
そこの宇宙人が地球にメッセージを送ってきました。
そのメッセージには「地球を侵略する」と書いてありました。
地球人は2つのグループになり、一つは戦うグループ、別のほうは戦わないグループになりました。
宇宙人は4世紀後に地球に到着します。
地球人は対抗策をみつけることができると思いますか?
I speak about the story.
There's the planet called 『Three-body world』.
It has three sans.
They sent a message to the Earth.
The message said 「We will attack you.」
There had two groups on Earth.
One group was a fighting group, another was a non-fighting group.
Aliens are going to arrive at the Earth in four centuries.
Do you think the people on Earth be able to find a solution?
シンプルな文章にしていけば、自分の知ってる範囲内の単語を使って小説の説明ができちゃうんですね。
よりシンプルな文章にするコツとしては、
◆ちょっとシンプルにした日本語の文章
↓
○シンプル文章①
○シンプル文章②
私の場合ですが、ちょっとシンプルにしたつもりの文章を、さらに2つくらいにシンプル分解していくと、英文にする時にちょうどいいみたいです。
今回はざっとあらすじを説明できたので、来週は小説の「面白いと感じたところ」を英語で説明していきます。