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#2 メンバーからの依頼【走る地盤を整備する】

こんにちは「形骸化→活性化のチームビルディング」 をテーマにする、ZERO委員です。

この回では、運営をはじめるために行った「走る地盤を整備する」様子をお伝えします。

メンバーからの依頼

軽井沢エリアは、そもそもゴミの分別(軽井沢事業所では”ゴミ”ではなく、”資源”と言うため、以下資源と表現します)が地域柄とても細かく分かれております。しかしゼロエミッションを達成しているうちの会社は、回収業者様に合わせた分別項目となっているため、資源の分類数は約20種類。

この細かな分別については、軽井沢事業所オリジナルの「資源分別ゲーム」にて入社時、ないしは異動時にやってもらって、分別のイロハを学習します。その学習成果が、ゼロエミッションを維持するための分別能力に繋がっています。

「ゼロエミッション」
正確な分別により、排出資源を高い確率でリサイクルに回し、単純な埋め立てや焼却による処理をゼロとする仕組み。
ちなみ、SDGsの世界一の先進国と呼ばれるスウェーデンでは、2045年を目標に国を挙げてゼロエミッションを達成しようと動いている。スウェーデンで目指す分類項目は、約100種に及ぶそう。

ZERO通信作成時のメモより

フルタイムで働くスタッフでも、分別を迷うことは多々あるのですが、パートタイム勤務のスタッフの方を多く抱える部署では、判断に迷う確率が格段に上がるようです。

そこでこんな依頼がやってきました。
「分別をするものが一目で分かる一覧が欲しいです」

もっともなご意見です。私も欲しい。

そう、この時点では、正確な分別を遵守するよう言われながら、頼りになるのは施設に入るときに実施する教育ゲームのみ。その回答を可視化した資料がなかったのです。

ないんだったら、作るしかないよね?

古参メンバーに尋ねました。

Q「分別一覧みたいなものはありますか?」
A「そういうものはない。そもそも分別は何かを見ながらやるんじゃなくて、瞬発的に判断するものだから、あの分別ゲームを徹底的にやればいい」

Q「分別ゲームの基になった資料はありますか?」
A「そういうのはない。そもそもうちの分別は複雑で、資料化は難しい。過去にトライしたことがあるけれども、ラップ一つとっても、汚れているか否かで分別が変わってしまうから」

でも実際に今判断の基準にしているものはあるわけで、ざっくりでもいい、指針は必要だ。(そしてそれが不可能だったとしたら、ゲーム会社の人はどうやってあのゲームを作り出したのか。。)

「わかりました、無いなら作りましょう。正確でないにしても大体でもいいから、指針はないよりあった方がいいと思います」

そんな訳で、私はおよそ100問あると言われる分別ゲームの回答をすべて記録し、それをもとに資料を作ることにしました。

このような手作りパワーポイント約50枚によって構成されています。

そもそもゲームで満点とるのもなかなか大変で、さらに共通項や聞いた話などから、その資源についての概要文も添えていきます。
(ちなみに一部文章については、過去軽井沢の別施設の方が作成したものを参考にさせていただきました。こうして、みんなの血と汗がバトンとなり、伝統として受け継がれ、磨かれていくんですね。。)

さらに、せっかく作っても見なくなったり、形骸化したりしないよう配慮して、ご丁寧にイラストも拾って入れていきました。

小学校の先生の意図が理解できたような気がしました。

これに加えて、あいうえお順で資源分別ができる早見表まで作成しました。


引っ越した時に、市役所でもらうやつを一通り手作りした感じです。

たしか制作を約束した期日を目一杯使って仕上げたような気がします。
何かを決めたり、発信したりなど、華やかなことばかりではなく、こういう地道なこともみっちりやりました。

「これを参考に、判断してください」

やっとそう言えるものができました。もちろん分別ゲームは必修ですが、それでも人は忘れる生き物なので、きっとこれは必要です。そして、約束通り参考となる一覧を作成して、依頼のあった部署と施設全体へ共有を行いました。また過去の偉人(他施設)の礎の上に作らせていただいたものなので、軽井沢にある他の施設にも共有しました。

蓋を開けてみたら、作成は不可能と言われ、それは不要で必要なのは瞬発力だとも言われたのですが、わりと役に立つ代物として、約1年経つ今でも資源置き場のところにプリントアウトして置かれています。

なので、「〇〇をやってほしい」と言うのであれば、〇〇を明確にしたものを用意しなければ、依頼も難しいのだと思います。

というわけで今回は、走るべき地盤を整える、というお話しでした。

↓↓ 私の手作り資料が共有された、ラッキーな施設はこちらです ↓↓


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