AmethystDissonance 2 ZERo@名も無きトラックドライバー 2022年12月3日 15:30 作曲 Kurippertronixxx作詞 ZERoイラスト 葵パキラ懲りない男と懲りない女狂気じみた目つきをして女は言う『もう3度目よ…どうして?!どうしてこんなことするのよ!?どうして!?店を持ったら、私達、結婚するんじゃなかったの!?』浮気相手を追い返された男は、不機嫌そうにシャツを着ながら、悪びれる訳でもなく答えた。『おまえがつまらない女だから、他の女に目が行くんだろ?それに、40近くにもなって何夢みちゃってんの?なんで俺がおまえみたいなBBAと結婚しないといけないんだよ、ふざけんな』『え…?』男の言葉に、女は愕然とした。売れないホストだったその男を、ナンバー1にまで昇らせたのは、間違いなく女であったはずなのに…12歳も年上だったその女は、男のために死んだ両親が残した家を売り、車を売り、OLの仕事だけじゃ足らずにスナックで働き、男の店に行っては高額の酒を入れて、ずっとずっと尽くしてきた。男と住むためのマンションを購入し、『自分の店を持ったら結婚しよう』と囁いた男の言葉を信じて尽くしてきた。親の遺産を全て使い果たし、借金をしても尚男のためにそれを貢ぎついには風俗にまで勤め、男のために金を作ったのに…それなのに…それなのに…女はわなわなと肩を震わせると、ふふっと声を漏らして笑った。男は、見下したような眼差しでそんな女を振り返る。女は、何故か…微笑していた。『…ぁっ…!?』『全部あなたが、悪いのよ…ふふふふふふっ』男が見開いた目が、ゆっくりと天井を見上げる。ぐらりと、男の体が揺れ。引き倒されるように背中から床へと倒れ込んでいく。女は…笑った。 #音楽 #恋愛 #洋楽 #浮気 #ソウル #サスペンス #狂気 #GROOVE #RアンドB #狂った愛情 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート