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東方虹龍洞アビリティカード雑感
※この記事は東方Projectの攻略記事です。
※記事内に『東方虹龍洞 ~ Unconnected Marketeers.』のスクリーンショットを使用しています。
※カードの内容に深く触れるネタバレコンテンツです。
ごあいさつ
こんにちは。初めてnoteを使います。zer0kuneです。皆さん、東方虹龍洞やっていますか?
やはり己の指先と神経で勝負するゲームはいいですね。弾幕以外でランダム性が強めな今作はフィジカル面の巧さが占める比率が下がっているものの、画面を睨みつけながらキワドい弾幕を抜けたときの気持ちよさはこの手のゲームならではのものです。
私は5/4の発売日から起きてる時間のほとんどを虹龍洞に費やし、5/6の早朝にようやく早苗でLunaticノーコン通常クリアを拝みました。他にやることもあるのに不健康極まりないですね。
資金力が低く、クリアしてもスコアが全然伸びていない図
最後は泥臭いボム連打で終わらせました
さて、アビリティカードという要素の存在する今作、ちまた(主にTwitter)は○○のカードが強いだの、○○は使い勝手が悪いだの、やいのやいのと情報で溢れており、STG的には新鮮な、カードゲーム的には既視感しかない不思議な感覚です。
そうですよね、周りにUFOがいると心強いですよね。
サイコキネシス、敵弾を跳ね返せる上にリロード速い、ですね。
弾幕の亡霊、「正直全然消してくれない」ですか?ふぅーん……
要石で弾消しすると楽…?へぇ…………
本当か?
おれはなんでも否定から入ってしまうトラディショナル・オタクのやり方はよくないと常々おもっているし、きみセビ滅できんの?などといって自分が勝てる面を人に押し付けるのも悪しき文化だ。しかし、このゲームのアビリティカードの世界はもっとタフで、いわばTEXASの荒野なのだ。観光客気分でへんなのを買った瞬間、おまえはサイフとパスポートを奪われ、真に重要なことがなにかもわからぬまま、電子ガチャガチャポンの結果でしか感情がうごかない人間になり、静かに、しぬ。
ただ、いきなりサボテンと砂だらけのイカれた世界に投げ出され、ホットなネコチャンに「カードを選べ」と言われ、なにもわからぬまま選んだものがヘナチョコだったためにしぬというのも酷な話だ。これ以上悲劇を繰り返す前に、誰かが荒野に看板を建て、寝床を作り、酒と情報の集まるSALOONを開かなければならない。そのためには、つよい力が必要だ……Lunatic Playerという蒙きを啓く力が………
おれはおのれと戦い、ついに勝ち、泥まみれの手で今回もまたLunatic Playerという免罪符もとい称号を手に入れた。いよいよ舞台は整った。新品のnoteを小汚いオタクのチラシの裏にしてインターネット資源を浪費しても、それがLunatic Playerの言葉であることは揺るがぬ事実だし、おれはセビ滅もそんなに黄ばまない。
というわけで、汎用カード以外で店売りしてる48+1種類のカードについて思ったことをつらつらと書いていく。オタクのしょうもないお気持ちという点では先に挙げた例と大差はないが、「STGがそこまでウマくなくても強いシステム(カード)を活かせばLunaticノーコンクリアできる」ということが大事だと思うし、そういう目線での評価だ。
評価基準
【強いシステムってなんだ?ということについて真面目な話】
・このゲーム、基本的にスペルカード(ボム)が強く、どんなにキツい状況もボムを撃てばそれだけでだいたいはくぐり抜けられる。しかし、ボムを撃てる回数は有限である。
→何らかの方法でボムを使わず安全に突破できる状況を増やせば、より難しい場面で撃つためのボムを節約できる。
→アビリティカードはこのボム節約のために使うのがベターであり、具体的には道中の雑魚殲滅力の増強、緊急回避に使える手段、決めボムの代わりになるようなものが強いカードと言える。無論、ボム/残機の数を直接増やすものや、増やしたボムそのものの強化も強力。
→あえて言うほどのことでもない基本だが、当然抱え落ちが一番痛い。より楽するための手段としてボムを節約しているだけなので、被弾しそうだと思ったら手詰まりになる前にさっさと撃ってしまったほうがいい。目的はクリアすること。
・「本編ノーコンクリア」は「6面ラストスペル終了まで生存し続けること」に言い換えられる。ゆえに、1面クリア時や残機を余らせそうな状況でもない限り、中途半端な正面火力より命のカードの方が有効な場合が多い。
→命のカード(cost80)は残機1つだけではなく、被弾後のボム3つも保証している。先述したようにボムはたいていのことを解決してくれるので、微妙なアビリティカードより命のカードを安く買い、粘るだけ粘って、1回分の被弾の権利とボム3つの無敵時間を享受した方がクリアに近づきやすい。
→被弾によるパワー1.00減少のデメリットは確かに小さくなく、アビリティによる火力増強は被弾しても常に一定であるのがウリではある。ただ、基本的にパワー3未満にならなければそこまで深刻な問題にはならないし、最悪でもパワーの低い時間帯は補充されたボムでカバーすることができる。なお、誘導系の装備アビリティカードは例外で、1つあるだけで道中に結構違いが出るのでピック優先度が高い。
→要は、アビリティカードを選ぶときはそのカードが以降のステージで残機1+ボム3よりも役立つかどうかを深く考えた方がいいということ。
・困ったら簡単で強い自機を使う。
→カードを買い揃えたところで魔理沙の道中が早苗より楽になったりはしない。強いアビリティカードを選択することも大事だが、自機の素の強さ・使いやすさもやはり攻略に重要な要素である。強いカードをより強くするのが自機の性能と言ってもいいかもしれない。
→クリア狙いなら霊夢や早苗が強い。ボス戦でコンスタントに撃ち込めるなら霊夢、低速重視で避けに集中したいなら早苗がおすすめ。ボム面では効果時間、弾消し範囲共に早苗が使いやすい。
カードの順番は基本的にはプレイヤーデータの発見済みカード一覧の並びに従っています。6ボスとかExボスのカードについても触れるので一応ネタバレコンテンツです。威力面は大雑把な手計算なので間違ってたらごめんなさい。このカード実は○○なんだが?激浅ボウフラ野郎か??みたいな指摘等ございましたらぜひお願いします。
装備カード
「陰陽玉」 cost 240
腐ることがないホーミング弾。優秀な誘導系アビリティのひとつ。この手のゲームは道中にしろボスにしろ敵を撃ち漏らしてダラダラ弾を撃たれ続けるのが一番最悪なため、状況を選ばずダメージを出し続けるコイツは見た目以上に便利な優等生。
速すぎる敵には追いつけず外れることもあるが、気にするほどのことではない。
「陰陽玉(針)」 cost 280
霊夢クリアで解放
正面火力を増強するだけのカード。これに限らず正面火力増強はどれだけ真下を取れるかに依存しており、自ずとタイトなパターン化プレイを求められがちで少ししんどい。しかもほぼ同じ効果なカードがいっぱいあるので個々の印象が薄い。
「ミニ八卦炉」 cost 240
正面火力を増強するだけのカードその2。高威力というのは本当らしく実感しやすい部類。発生するレーザーのエフェクトが自機の喰らい判定より上のレイヤーに表示されるため、5ボスの一部スペルの誘導線が見えづらくなるというそこそこ深刻な罠がある。
「ミニ八卦炉(ミサイル)」 cost 280
魔理沙クリアで解放
正面火力を増強するだけのカードその3。発射間隔が長めで弾速もチョー遅いため、高速移動では自機の動きに全然ついてきてくれない。そのため無駄玉が出やすい。
「メイドナイフ」 cost 240
十六夜咲夜なりきりセット!左右移動で結構傾くので無駄ショットが出やすく、これだけ当てづらいならさぞ高威力なんでしょうと思いきやそうでもなく平均的。
「メイドナイフ(跳弾)」 cost 280
咲夜クリアで解放
ビックリドッキリパーティーグッズのひとつ。これを装備して動き回ったときの画面のオモシロさは一見の価値がある。が、長く見続けていると視野の端に変なものが飛んでる錯覚がするので自分は使えない。飛蚊症かな?
ゲーム内の言葉を借りるなら、これは間違いなく「娯楽品」。
「無事かえるお守り」 cost 240
敵に当たると炸裂するカエル弾を斜めに撃ってくれる。それなりの威力で炸裂部分にも攻撃判定があるため道中の雑魚殲滅力はまあまあ。問題はボス戦では密着以外でヒットを望めないこと。
「蛇の抜け殻入りお守り」 cost 280
早苗クリアで解放
どれだけ軸をずらしても当たってくれる誘導系アビリティその2。自機より上の対象になら陰陽玉以上にコンスタントに当たってくれるため道中・ボスともに安定感がある。当然下の敵はサーチしないためそこは陰陽玉に負けている。個人的には陰陽玉の方が好み。
「半霊の半分」 cost 240
性質的には陰陽玉(針)と似たようなもので、自機の動きをトレースする機能がついた。特段威力が高いわけでもなく、位置を調整する操作が無駄に煩わしいため無理に使うものでもない。正面火力系の亜種のひとつ。
「上海人形」 cost 280
みんな大好き上海人形。陰陽玉・蛇のお守り以上に状況を選ばないダメージ底上げ誘導系アビリティであり、道中・ボスともに確実に敵を削ってくれる。人形本体が対象に接近する必要こそあるものの、獲物が死ぬと同時に即次の獲物に向かっていく恐ろしい執念の持ち主なためそんなに気にならない。
「アイスフェアリー」 cost 200
前方180°広範囲にまばらに弾をばらまく◇。本当にまばらなので単体での雑魚殲滅はほとんど期待できない。ボムるなどして密着し、オプション本体を敵にめり込ませるとそこそこ火力が出るので使うならそういう用途で。
余談だが、魔理沙のボム効果中はショットと全てのショット系装備アビリティが停止する。この四角い氷の塊も同様に弾を撃たなくなるので注意。
「背中の扉」 cost 280
自機の背後に見た目よりそこそこ大きめの弾消し+ダメージ判定。位置が位置なので通常はあまり積極的に使えないものの、2,3面ボスや5,6面の一部の場面ではなかなか味な働きをしてくれる。
弾の発生源が中央1点のみの2,3面ボスの通常等では天空璋よろしく背面張り付きも可能。ただ、霊夢以外は自前のサブショットが当たらない。
ちなみに扉のダメージ判定は会話演出中もずっと発生している模様。会話中に背面密着して放置すると地味~~にスコアが加算され続けることが確認できる。
「鬱陶しいUFO」 cost 200
自機の周りを弾消しUFOが微妙な距離とスピードで周回するカード。自機前面にUFOが居る時間が短く、UFOを弾源に重ねて消すのも難しい。そもそもUFOに消されるような弾はどうでもよい弾であることが多く、漏れて軌道の内側に入ってしまった弾の方が数倍キツい!となりがち。
一応、6面ボスの一部スペルに対しては地味に効く。が、他の選択肢に比べて限定的すぎる。自機から結構遠間の軌道をそれなりの速さで飛び回るため、本当に鬱陶しく周辺視野をくすぐってくる。飛びたくて飛んでいるんなら仕方がないけど。
「太古の勾玉」 cost 240 4面ボス固有
左右に弾消し判定のある勾玉が設置される。UFOより自機に近く、配置も左右で固定なのでいくぶんか能動的な使い方をしやすい。遅い弾幕の壁に穴を開ける、横方向に誘導する際の事故軽減に使うなど特に5,6面ボスで活躍させやすい。登場タイミング的にも理に適っている。
上下からの弾に対して何もしないことは欠点だが、あえてこれを買う場合最初からそういうものとして割り切っているはずなので問題ないか。
能力カード
「守銭奴の教訓」 cost 100
火力にも避けにも貢献しない完全なユーティリティ系。クリア目的でこれらを買うなら素直に命のカードを買いましょう。
「神山への供物」 cost 100
こちらもただのユーティリティカード。確かにLunaticは上部回収する余裕も少なくなるが、カード枠を1つ潰してまでするようなものではない。
「死穢回避の薬」 cost 350
ボム2つと引き換えに被弾をキャンセルして弱い弾消し。単体では非常に弱く、発動してほしくない部類。ボムが1つでも有るときに被弾してしまうのはもはやただのミスである。そうなる前に撃とう。
しかし、後述する「暴食のムカデ」との組み合わせで化ける。併用前提のコンボカード。
「幸運うさぎの足」 cost 100
喰らいボムの猶予時間がおよそ2倍になり、オマケで被弾しても資金力が減らなくなる。が、カードの効果としてはあまりにもささやかで後ろ向きすぎる。ボムを持ってて危ない状況ならこれをアテにせずさっさと撃ってしまうべき。
「弱肉強食の理」 cost 180
体験版では引っ張りだこだった正面火力増強カードその4。正面火力系の中では頭ひとつ抜けて強力な印象で、メインショットが大きくなるため攻撃範囲もほんの少しだけ拡大する。装備アビリティのライバルたちと違い、出現枠が3枠目。安く買えるのは地味に嬉しい。
メインショットのダメージは自機ごとに異なるようで、早苗や魔理沙は相対的にこれの効果が低い、らしい。
「法力経典」 cost 300
ただでさえ強めなボムの無敵時間・ダメージを大幅に強化し、更に使用カードのクールタイムを一律20%カットしてくれるありがたすぎる経典。テキストにもある通り、結局最後にモノを言うのはボムである。
ただ、強いからと言ってバカスカ撃ちまくっていると普通は足りなくなる。誘導系アビリティでピンチになる前に雑魚を処理したり、クールダウンの下がった使用カードで凌いだりしてうまくやりくりしていこう。単体でも十分強く、他のカードともよく噛み合ういいカード。
「小石ころ帽子」 cost 100
ボスの接触判定は消えないので、能動的に活用できるタイミングはほとんどない。被弾時のパワー減少デメリットが-0.50になる効果もあまり有用とは言えず、似た効果の「頼りになる弟子狸」もある。正直使いみちがない。
「はじける赤蛙」 cost 140
正面火力増強カードその5。メインショットがヒットするとランダム?で炸裂するようになり、正面火力と殲滅力が少しだけ上がる。わらわら出てくる妖精や陰陽玉なんかに対しては効いているような気がするが、正直他の正面火力系の方が安定している。ボスに対しては炸裂頻度のブレが分かりやすく出るので、より微妙な気持ちになる。
「疾風の下駄」 cost 100
大道芸。書いてある方法でバカ正直に使うとリスクなだけだし、これ買うぐらいなら命のカード買うわの典型。誰かがいつか正直者大回転みたいにこれ専用の避けパターンを確立させる気もする。現実世界では一番欲しいカードかも。(人間はショットをあまり撃たないため)
「偶像防衛隊」 cost 350
自機の自前のオプションに一定時間ごとにバリアが発生し、触れた弾を消してくれる。パワー4で低速時だとそれなりに信頼できるカバー範囲だが、どんなにヌルい弾でも触れれば勝手に消費してしまい、その上クールタイムは短くないのでかゆいところに手が届かない。パワー3以下の状態では隙間だらけなのもモヤモヤポイント。
消せない陰陽玉弾に対してはバリアも消費されず、双方素通りする。
「かぐや姫の隠し箱」 cost 100
単純に残り残機の分だけボムが増えるということなので、購入時の状況にもよるがコストパフォーマンスは高くなりがち。これがあるとその後の命のカードの価値も上がる。さすが蓬莱人、長期的な視点の投資がうまい。
「頼りになる弟子狸」 cost 350
持ち込みで使えば開幕からパワー2で始められるし、被弾時パワー3未満にならないのは保険として悪くない。その代わりパワー4で何かをブーストしてくれるわけでもなく、単体ではあくまでもただの保険。似たような効果を持つ5面ボス固有の「大天狗の麦飯」、通称おにぎりが目の上のたんこぶ。残機を増やしまくってボムで無理やり突破するプレイスタイルには合っている。
一部使用カードによる被弾以外でパワーを減少させる行動では普通にパワー3未満になる。
「弾幕の亡霊」 cost 240
このnoteを書こうと思った理由でもあるカード。テキストにはなにやらよくわからないことが書いてあるが、ネタをバラせば5回グレイズすると次にグレイズした弾が消えるというしくみ。つまり、敵弾の少ない低難易度では発動しづらく、狙った弾をピンポイントで消すのも難しい。しかし、使用カード以外の弾消しの中では間違いなくトップクラス。弾消し系の中で唯一の特性として、発動時はボム耐性を持つ陰陽玉弾だろうがレーザー系以外は問答無用で消滅させる。
発動して嬉しい場面は実際とても多く、特に迫ってくる弾列の隙間を抜ける状況や、弾速の遅いランダム弾にじわじわ包囲されている状況などでは非常に有効。みるみるうちに弾が消えていく。
単純にグレイズする位置にある弾≒当たりそうだった弾が即消えるというのは弾幕ゲーを根っこから破壊しうるハチャメチャなことで、プレイヤーの避け能力をモリモリ水増ししてくれるオバケみたいなカード。騙されたと思って使ってみよう!
気まぐれながら超強力な効果、難しいことを言って煙にまいてるテキストに幽々子らしさを強く感じられて好き(個人の感想です)。
「鬼傑組長の脅嚇」 cost 140
文字通り資金力を増やしやすくなるだけのカード。現実世界と同様、金はいくら大量に持っていても何かと替えるまでは意味がない。普通に使うぶんにはただ金とスコアが伸びやすくなってショップが待ち遠しくなるだけのカード。良くも悪くも品揃え次第。
しかし、ひとつ下の「地獄の沙汰も金次第」や、後述する「暴食のムカデ」と組み合わせるとものすごいシナジーを発揮する。
「地獄の沙汰も金次第」 cost 140
資金力200と引き換えに被弾をキャンセルして弱い弾消し。「死穢回避の薬」よりも優先して発動する。対価となる金200というのは結構重めで、バシバシ発動させているとすぐにスカンピンになるし、ショップで使う分もなくなってしまいがち。
「鬼傑組長の脅嚇」と組み合わせると資金力を補充しやすくなり、使い勝手が良くなる。組長と裁判長が手を組むとつよい。イラストシナジーもある。
「肉体強化地蔵」 cost 140
純粋に残機を水増ししてくれるカード。これを初期装備に入れるだけで残機+1とかけら+5が確約されるので、残機を増やしたいなら当たり障りのない選択肢。初期からこれだけを持ってゲーム内でドロップされるかけらを全て集めた場合、数え間違いがなければ2つ分余る(はず)。途中から買ってもその場で残機とかけらを1つもらえる。
「転ばぬ先のスペル」 cost 100
「肉体強化地蔵」のスペルカード(ボム)版。名前が良い。初期持ち込みにするとボム1つ+ステージクリアごとに1つずつで合計6ボム増やせるが、残機が増えるインパクトに比べると多少地味さは否めない。地蔵と違い、途中で買うとその場ではボム1つしかもらえない。
「商売上手な招き猫」 cost 140 1面ボス固有
通常のショップは3つのcost帯ごとに1枠ずつの品揃えだが、そこに完全ランダム抽選の枠が3枠追加される。それ以外の効果は全くないので結構な賭けになるが、替えのきかないキーカードを狙い撃ちしたい場合はアリなのかもしれない。
要るカードと要らないカードがハッキリしているノーミスノーボム狙いなどではありえる、気がする。
「山童的買い物術」 cost 80 2面ボス固有
全てのカードの購入costが半額になる。ちなみにカードの最高値はcost450。高額カードが連続して出たときに取り逃がさないといえば聞こえは良いが、そのためだけにカード枠を1枚割くかは微妙なところ。
ちなみに、半額効果が発揮されるのはこのカードを購入した瞬間から。つまり実質40costで買えてしまう。
「ドラゴンキセル」 cost 280 3面ボス固有
スペルカード取得に成功すると命のかけらがもらえるようになる。スペルカード失敗の条件は被弾、被弾キャンセル系のアビリティの発動、ボムの使用、「地底の太陽」。通常の使用カードでは失敗にならない。
非常に強力な効果かつ発動条件もゆるめで優秀。単純に得意なスペルカードをただ避けても良し、使用カードの弾消しでごまかしても良し、直前の通常弾幕の終わり際にボムっておき、弾消しとダメージと無敵時間で無理やり取得する反則スレスレ技も良し。ただし、ボムで消せない弾と無敵時間終わり際のレーザーには注意。
序盤のスペルは取得しやすい物が多いため、持ち込むか序盤に出てほしいカード。3面で確定出現なので自信があるならそこで買う選択肢もある。持ち込みの「肉体強化地蔵」がかけらを2つ余らせるので、これを利用すれば3面購入でもスペル1枚取得で命のカード相当、巧くやればそれ以上も見込める。
「暴食のムカデ」 cost 300
Exクリアで解放
敵に撃ち込む、雑魚を撃破するなどすると全ての攻撃力が1.001倍から徐々に上がっていき、最終的に1.800倍になるスゴいやつ。この攻撃力上昇は被弾するかボムを撃つとリセットされてまた上げ直しになる。使用カードはこれをリセットしない。
順調に育てば3面ぐらいでやけに弾が少ないな?という気持ちになってくるだろう。育ちきった状態の攻撃力はまさに圧巻で、雑魚もボスも弾を吐き出しきる前に沈んでいってむしろ易しくなってるじゃん!となることうけあい。しかし、普通に使う場合はボムを自由に使えないデメリットが重く、何度も倍率リセットを挟むような運用では強さを十分に引き出しづらい。どうせ使うなら割り切ってシナジーのあるカードを揃えて使うべき。
【暴食のムカデ活用術】
被弾をなかったことにしてくれる「死穢回避の薬」と「地獄の沙汰も金次第」はベストパートナーである。特に薬はコストになるボムを最初から持っているし、使いみちのないストックをうまく利用できるため噛み合いが良い。「金次第」を使う場合は資金力が貯まらないうちは使いづらいため、「鬼傑組長の脅嚇」は確保しておきたい。一度波に乗れば凄まじい攻撃力を活かして雑魚速攻ボーナスで稼げる。
使用カードには基本的に制限が無いが、「霊力の標本瓶」はボムを撃った扱いになりリセットされるため注意。気合避けを求められる場面自体はそこそこ増えるので、軽く使える緊急回避の「重低音バスドラム」や、弱めのボムとして使える「やんごとなき威光」、もともと気合避け推奨の「弾幕の亡霊」などは通常プレイ同様に強力。もちろん誘導系アビリティも攻撃力上昇の恩恵を受けやすく、避けに集中しつつ殲滅力を強化できるので相性がいい。
基本は残機とボムに頼らずにノーミスノーボムでいく方針なので、残機を増やす系のカードや被弾のデメリットを減らすカードは無用の長物となる。
相対的に当たり外れが出やすいということなので、「商売上手な招き猫」で足りないコンボパーツを探しに行く択もありかもしれない。
最終的にやくざな手段で得たカネと怪しい薬の力で死の運命から逃れつつ、圧倒的な暴力を振りかざす賊というなんだかよくわからない凄い状態になる。最後までノーミスノーボムにこだわらずとも、暴れに暴れたのち被弾して倍率リセット、それまでに余らせた残機とボムで無理やり押し通ってクリアしきる、というプレイングも充分にありえる。
問題はムカデありきの色々な意味で特殊なプレイに慣れると、それまでのパターン構築が頭から抜け落ちるリスクがあること。加えて攻撃力のことしか考えていないため、あの憎き4面中ボスちゃん(?)のように耐久を強いてくる相手には金や薬を大きく削られがちなこと。というか、1.8倍に到達しようかというぐらいのときにちょうど4面中ボスちゃんが出てくるので多分こちらの魂胆はバレている。
正直なところただのクリア目的ならこんなもの使わずに素直にボムを撃つ攻略をしたほうが早い。暴力に溺れてはいけない。
使用カード
「画面の境界」 cost 300
左右の画面端に密着して使用ボタンを押すと片側の画面端にワープできる。これ自体にクールタイムはない。自機狙いをひきつけて反対側に逃げるというズルくて楽な誘導ができるようになる独特の面白さはある。が、別にいらない。
「打ち出の小槌」 cost 180
使用ボタンを押すと一拍おいて前方に小さな円状の弾消し判定を発生させ、消した弾を金アイテムか緑アイテムに変化させる。入力から弾消しまでにタイムラグがあり、弾消し範囲も自機の周辺には出ないためとっさの回避には使いづらい。クールタイムも長めで、ゲーム開始時デフォルトの装備にしてはクセが強めの性能。
普通に使うとあまりパッとしないが、咲夜のボムで弾を1点に静止・密集させた状態で使うと一度に大量に稼げる。
「忍耐の要石」 cost 400
使用することで自機の前方に弾消し判定のある要石を作り出す。要石は効果時間が経過するか、一定数の弾を消すと消滅する。自機が動くと要石もゆっくりと自機の前方を維持するように移動する。クールタイムは要石が消滅してから開始される。
自機の真正面の弾しか消さないため、正直頼りにならない。弾消し判定を弾源に密着させればあるいは、と思ったところで、そういう使い方をするとすぐに消滅してしまうため切ない。さらに、だいたいの耐久弾幕に対してカバー範囲が噛み合っていない。威勢のいいテキストの割に残念な性能。
「狂気の月」 cost 240
自機前方に直進するそれなりの大きさの月をぶん投げる。月は弾消し判定を持っており、敵弾か敵に接触すると少し減速する。クールタイムは長め。
テキスト通りそれなりの威力でそれなりの攻撃範囲だが、適当に撃つと弾に阻まれてあまりダメージを稼げないので密着して投げよう。入力してから月が出るのが早いため緊急回避に使えなくもないが、クールタイムがそこそこ長いので連発はできない。
攻撃にも回避にも使える”丸い”選択肢ではあるが、個々の効果は中途半端な印象。
「やんごとなき威光」 cost 400
入力すると自機を中心に全方位レーザーのようなエフェクトののち、気付いたら弾幕が間引かれてスカスカになっている不思議なカード。効果中は全画面にダメージ判定もあり、妖精程度なら一掃できる。クールタイムは効果に対して短め。
ダメージには即効性があるが、弾消し効果自体はのんびり発生する。無敵などもないため逼迫した危険な状況になる前に使おう。クールタイムが短いので適当に撃ってもすぐに帰ってきやすい。柔らかい雑魚が一度にたくさん出てきて弾をバラ撒いてくる状況で特に強く、緊急回避に使えないこと以外はボムの代わりになると言っても過言ではない。
ボスや硬い敵に対しても一定の効果を発揮するが、ダメージ自体はそこまで大きくない。一部の弾幕は弾が間引かれると軌道が読みづらくなって難しくなることに注意。
「ヴァンパイアファング」 cost 240
使用ボタンを押すとワンテンポ置いてから自機の目の前に超火力のキバを発生させる。キバは自機のグラフィックを縦に3体並べた程度の長さで、弾消し判定があり、1秒程度の持続。クールタイムは使用カード全体でも短い方。
接近して当てに行く必要がある分攻撃力は下手なボム並みかそれ以上で、わかりやすいボス戦用決め撃ちカード。弾源が1点のみのボスやスペルには、キバをめり込ませることで安全に張り付くことができる。
入力から発生までのタイムラグが長いこと、キバの消滅後は速やかに下がらないと危険なことに注意すれば、決めボム代わりの火力装置として極めて便利。スペルカード中にボムバリアを発生させるExボスに対しては相対的に有利。
「地底の太陽」 cost 450
使用した位置を中心に、10秒ほどかけて徐々に巨大化し画面を覆い尽くす人工太陽を設置する。効果中は無敵状態で、パワーがじわじわと減少していき最終的に1.02減る。クールタイムはまるまる1ステージぶんぐらい。
看板に偽りない超大規模攻撃。ボス戦では一気に3セクション飛ばせることすらある。攻撃性能に文句はないが、クールタイムとデメリットは劣悪で購入costも最高値タイ。スケールが大きすぎて目眩がする。
ちなみに、効果時間が少しでもカブるとスペルカードは取得できない。先置きしても失敗扱いになる。
「アイテムの季節」 cost 300
倒すとボムのかけらをドロップするリリーホワイトを呼び出す。呼び出し回数に応じて撃ってくる弾幕が激しくなるほか、3の倍数回の呼び出しでは残機のかけらをドロップするリリーブラックがやってくる。クールタイムはとても長め。最近流行りの出前系サービス。
「これを買う→呼び出す→本来のステージを攻略しながら、そこそこ動きまわるリリー某を倒す」という回りくどいことをして、もらえるご褒美がボムのかけらというのはなかなかに徒労。残機のかけらを目当てにしても、命のカードを超えるには長いクールタイムを待って9回も呼び出す必要がある。ボムで敵ごと巻き込んでしまうのが手っ取り早いが、本末転倒感は否めない。
ちなみに、リリー白黒は中ボス撃破、スペルカード開始・終了、会話の発生など「敵側の都合の弾消し」に巻き込まれると消滅して何も落とさない。
「重低音バスドラム」 cost 140
使用すると自機を中心に狭い円状の範囲を弾消し。特殊な扱いの「画面の境界」を除けば、クールタイムが全使用カード中最も短い。シンプルな効果だが非常に強力。
攻撃性能こそないが使用感は天空璋の夏季節解放に近い。適当に使ってもすぐ帰ってきて何度も使える緊急回避というのはとても優秀で使い勝手抜群。余計な機能など要らない。弾消し手段にこれ以上求めるものなんてない。
「サイコキネシス」 cost 180
使用するとその場に敵弾を跳ね返す効果を持つ円形の魔法陣を設置する。範囲は「重低音バスドラム」よりも少し広めで、2秒ほど持続する。クールタイムはバスドラムの2倍以上。「やんごとなき威光」よりは短い。
バスドラムに余計な機能をつけたらクールタイムが伸びてしまった形。効果が持続するようになったため弾源に重ねるなどの応用が効くようになったが、敵弾を跳ね返す効果はほぼ雰囲気だけのオマケ。敵弾を消すと「アイスフェアリー」のものに似た極小弾をランダムな角度で発射するだけなので、攻撃としては正直期待できない。
絶対的な評価で言えば発生が早く持続する弾消しというキモの部分は充分強い。クールタイムの間は頑張って自力で避けよう。
「霊力の標本瓶」 cost 140 5面中ボス固有
使用ボタンを押すことでパワー1と引き換えにボムが撃てるようになる。一応これにもクールタイムがあるが短め。使用カードではあるが実際に出るのはボムなため、スペルカードの取得はできず、「法力経典」で強化され、「暴食のムカデ」はリセットされる。
パワー1消費というのは絶妙なラインで、すぐに補給できることがわかっている場面なら本物のボムをうまく節約できる。当たり前だが、考えなしに使うと被弾デメリットも相まって一瞬でガス欠になるので注意。
被弾のデメリットをカバーできる「頼りになる弟子狸」や、下記の「大天狗の麦飯」とは相性がいい。弟子狸ではパワー4のときなら実質無料で1ボム、麦飯では減ったパワーを即補給。
「大天狗の麦飯」 cost 280 5面ボス固有
使用することで直接パワーを1.00上昇させ、周囲に「重低音バスドラム」相当の弾消しを発生させる。パワー4の時に使用するとパワーの代わりにボムのかけらが直接もらえる。クールタイムはそれなりに長い。おにぎり。
持ち込んだ場合開幕からパワー2で始められるのは「頼りになる弟子狸」と同様。こちらは1面ボス前でパワー4にすることが可能で、その後も能動的に使える部分がうれしい。
5面固有カードでありながらゲームの早い段階で購入できたほうがうれしい効果。被弾のカバーになるのはもちろん、高級カードをパワー支払いで買っても立て直しやすいのはありがたい。
特殊なカード
「空白のカード」 cost 0+いろいろ
本編クリアで解放
イベント用カード。このカードを発見済みならショップの専用枠に常に出現する。普通に途中のステージで使うと、次ステージクリア時にcost300以上/300未満200以上/200以下からランダムに1枚ずつ+ボスの固有カードがもらえて4枚になる。コストとして初期装備の3枚と今まで買ってきたカード、「空白のカード」を買う分の購入権1回、全資金力を支払うことになる。
ステージ1でこれを買った場合、3+1枚分のカードと全資金力を支払ってランダムなカード3枚と「山童的買い物術」を得る。アレ?大体の場合で損してない?
カード枚数で得をせず、もらえるカードはランダムで、しかも1ステージはカード無しで攻略する必要がある逆の意味で凄まじいカード。素直にイベントのために使おう。
「不死鳥の尾」 cost 450
残機を3つ増加させる。残機1つあたりのcostは150で命のカードの2倍近く割高だが、一度の購入権で一気に3つ増やせるのが最大にして最高の特徴。購入すると能力カード欄に表示され、同じ周で2度購入することはできない。
命のカードが充分強力なことを考えるとこのカードも(価格は別として)強力。多少無理してでも買えればクリアにぐっと近づくだろう。増やしすぎて残機が溢れた?クリアおめでとう。
おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございます。
完全に衝動で書き始めたテキストが謎に加熱し、オタクの気持ち悪い厨二病ノートだけでこんなボリュームになってしまった。とりあえず全部のカードに触れることができた。今寝かしたり読み返したりなんかするとたぶんいろいろとダメになるのでハイになっているうちに投稿してしまおうと思う。
東方虹龍洞、そもそもやりごたえ充分、Lunaticも慣れれば手の届く難易度になっていると思います。楽しいです。ぜひ強いカードを握りしめて挑戦してみてください。ゲームらしいゲームの達成感がそこにはあります。
弾幕の亡霊、使ってみてね。
フジファブリックの「銀河」のサビと5面ボス曲「星降る天魔の山」の大サビがほぼ一致していて楽しいという報告
(2:11ぐらい)
以上です。