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ドラクエ9一人旅RTA僧侶チャートについて&チャート配布

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一人旅RTAとは?

一人旅RTAとは、読んで字のごとく主人公一人のみでエンディングまで戦い抜くRTAです。10時間以上はかかることを覚悟する必要があります。speedrun.comでは「Any% Hero Only」としてレギュレーションが存在しています。ページには英語で書かれているため、以下にレギュレーションを和訳したものを箇条書きにして載せておきます。

  • DSの電源投入と同時にタイマースタート

  • ED後の「to be continued」が消失したと同時にタイマーストップ

  • ルイーダの酒場で仲間を加入させることは禁止

  • ただし「ニード」は許可

  • すれ違いやWi-Fiなど、外部通信は禁止

  • 乱数調整の使用を許可

戦士チャートとの違い

この項目は長くなってしまいます。
また、特に知らなくても完走できます。
興味のない方は読み飛ばしてください。

戦士チャートのメリット

まず、現在最も主流であるチャートは最終職業に戦士を採用しています。
…現在主流、といってもSRCに提出された最後の記録は2年前のものですが。
戦士を採用する利点は以下が挙げられます。

  • 火力が高い

  • 耐久性能が高い

  • 優秀な武器・防具を装備できる

まず火力についてです。
戦士は全職業中2位の力を誇ります。
1位は当然、バトルマスターです。当然やね。
じゃあなんでバトルマスターじゃなくて戦士なのか?という疑問が当然湧くと思います。それについては、おいおい。

次に耐久性能についてです。
戦士は全職業中1位の身の守り、そして2位の最大HPを誇ります。
HP最強はパラディンです。パラディンはこのレギュレーションで解禁できないので、自ずと最強の耐久性能である職業であると言えます。
…数値のみで評価すると、ですがね。

最後に武器・防具についてです。
まず、戦士は剣・ヤリ・短剣の武器を装備できます。
剣は言わずと知れたDQ9最強武器である「はやぶさの剣」があります。
ヤリは「一閃づき」によるメタル狩り、そして「はやぶさの剣」入手までは「さみだれづき」の方が倍率が高いのでボス戦でも活躍します。
短剣は…「どくばり」でキラーアーマーやてっこうまじんを即死させるのに使えるか…?まぁ即死を狙わずとも「はやぶさ斬り」などでどうにでもなる感はありますが、一応、上振れた場合は加速の要因になります。

次いで防具についてです。
戦士はほとんどの防具を装備できます。
特に「てつの」シリーズ、「まほうの」シリーズといった守備力・属性耐性ともに優れた防具を装備できます。
さらに、戦士は盾を装備できる職業です。一方でバトルマスターは盾を装備できません。前述した、バトルマスターを採用しない理由の一つが(おそらく)これです。

デメリット

  • 最大MPが低い

  • 素早さが低い

  • 回復ソースが限られる

  • 錬金回数が多い

まず、最大MPが低いのは致命的です。一応、シャルマナ戦で若干の加速要素になり得ますが、ほとんどの場合で最大MPが低いことは大きなネックになります。
強力な特技を使うには当然MPが必要です。
たとえば「さみだれづき」です。消費MPは4です。
ズオー戦に代表されますが、行動不能を頻繁に狙ってくるボス相手にテンションをためる戦術は有効ではありません。そのため、テンションをためずに「さみだれづき」で攻撃することになるわけですが、そこで最大MPの低さが足かせになる…というわけです。
戦闘中に「まほうのせいすい」でMPを回復できますが、HP回復ソースは「ミラクルソード」以外には「特やくそう」くらいしかありません。
…そもそも、「ミラクルソード」を使うにもMPを消費しますしね。
また、バトルマスターは戦士よりさらに最大MPが低いです。そりゃあ辛ぇでしょうよ…

次に素早さです。
ズオー戦からは二度と敵に先制することはありません。0%です。
なので行動不能にしてくるボスには勝率100%と言い切れません。
特に、クモ糸縛りを高頻度で使用するズオー戦はひどいものです。
…さっきからズオーの話ばっかりしてるなぁ。

続いてHP回復手段です。
戦闘中の回復は主に特やくそうを使用します。持てる道具は8個までですので、実質的に回復できる回数は最大で8回まで、ということです。実際には「ミラクルソード」でも回復できますが、回復量はエルギオス戦でせいぜい40程度。「いやしのうでわ」込みでも被ダメージに対しての回復量が間に合っていません。またそもそも、最大MPが低いのでMP回復アイテムを持ち込む必要もあります。盾の秘伝書も必要です。つまり、エルギオスが相当デレない限り勝機はありません。
戦闘中に加え、移動中の回復も特やくそうです。
常に草をもしゃもしゃしているわけですから、当然たくさんの特やくそうを錬金する必要があります。錬金はかなり時間を食います。ここの時間をなんとか減らせたらな~減らせるチャートがどっかに転がってないかな~。

最後に錬金回数です。
上にも書きましたが、特やくそうをかなりの数錬金します。
他にも防具やせかいじゅのしずくなど、生存に必須となるアイテムに時間を割いて錬金を行っています。また、錬金のためのアイテム集めにも時間は当然かかるわけです。あ~あ、錬金回数を抑えつつ火力も並程度には出せて、さらには耐久も確保しつつ安定性も高くて、尚且つ速いチャートがあったらな~。

総括

以上をまとめると戦士チャートは、
火力と耐久に優れる戦士を採用するため戦闘時間は短く済むが、
安定性が低く戦闘外の時間が長いチャートである。

と結論づけられます。
あ~あ、戦闘時間はそのままで安定性と戦闘外の時間を短縮できるチャートがあればな~。あるんです。

僧侶チャートのメリット

僧侶チャートは戦士チャートの弱点を克服しつつ、それでいて戦闘時間をあまり伸ばすこともなく、独自の強みもあるチャートになっています。
では、ざっと僧侶チャートの利点を見てみましょう。

  • 耐久性能が高い

  • 優秀な武器・防具を装備できる

  • 最大MPが高い

  • 全ボスに先手を取り得る

  • 回復ソースが豊富

  • 錬金回数が少ない

  • 厄介な状態異常に耐性がある

まず、耐久性能についてです。
スカラがあります。以上!
要は守備力を最大で2倍にまで上げられます。唯一のネックである最大HPの低さですが、剣スキルに多く振らない分をパッシブスキルに回すことで解決しています。物理攻撃はスカラで効きませんし、ブレスなどの属性攻撃や防御無視の固定ダメージを2ターン連続で食らっても耐えられるほどだけHPがあれば十分です。

次に装備についてです。
なんと、魔法職でありながらも「まほうの」シリーズや「てつの」シリーズなどの重装備をほぼすべて装備できてしまいます。戦士の強みと同じですね。当然、盾も装備できます。
武器はヤリ・こん・杖を装備できます。
ヤリは言わずもがなの強武器です。「一閃づき」「さみだれづき」でメタル狩りも火力も出せます。メタル狩りしかできないくせに、モーションが遅いせいでヤリの劣化になってしまっているオノの悪口言うのやめてもらっていいですか。
こん・杖は…通常プレイだと強いです。氷結乱舞とか天地の構えとか、最大MPバフとかMP自動回復とか…
余談ですが、ザキが使えるので戦士で短縮要素になり得た「どくばり」の即死は専売特許ではありません。

あ、僧侶は最大MPが高いです。
わざわざこの重要性について長々と語る必要もないので、省略します。

続いて素早さについてです。
僧侶は遅くもなく、素早くもないです。だからいいんです。
素早すぎると確定で先制してしまいます。それが困るボスがいます。
具体的には、ズオーとギュメイ将軍です。両者の共通点は高頻度で行動不能にしてくることです。仮に確定で先制、または確定で後攻だと
スタン付与→動けない!→スタン付与→動けない!→スタン付与→…
のループでハメられたら決して抜け出せません。しかし、遅すぎず素早すぎないことで敵の行動が連続する場合があり、そこでループから抜け出せます。ループをかちぬくぞ!
また、そこそこに素早いのでそこそこに先制します。基本的には先制した方が強いので、嬉しいポイントです。

まだまだ続きます。
僧侶は回復呪文を使えます。これは間違いなく最大の強みでしょう。
まんたん一回で高速回復できるのは間違いなく強みです。特やくそうを手動で使うより高速ですし、ボタンを連打する必要もないので小休憩が取れます。消費したMPは「まほうのせいすい」を1個使えば回復できます。
また、戦闘中において最も重要なのは「ベホマ」の存在です。盾の秘伝書入手前に戦うガドンゴや、眠り・マヒ時のエルギオスからの痛恨の一撃は防げません。戦士なら、食らったらまず死です。僧侶でも防ぐことはできません。しかし、食らってもベホマで立て直せます。結局このRTAは9時間かけてエルギオスのご機嫌をうかがうRTAなので、多少機嫌が悪くてもワンチャンを狙えるのは非常に大きいです。マヒ時の痛恨?あれはどうにもならん。

いいかげんチャートを見せろって言いたくなる気持ちもわかります。
まだ続きます。申し訳ないです。
守備力・回復ソースの問題が解決されたので防具や回復アイテムの錬金をカットすることに成功しました。一方で、火力のために新たに錬金する武器がありますが、差し引き短縮になっています。

最後に、僧侶の隠し耐性です。これは完全なマスクデータです。
DQ9には一部職業に隠れた特性があります。
例えば、武闘家とスーパースターは必殺チャージしやすく、パラディンは即死が効きづらいです。武闘家やスーパースターは通常プレイでもあまり使われることはなく、パラディンはよく使われますが即死を狙ってくる敵が少ないため実感することが少ないかと思います。そもそも、効果がしょうもないですし。ですが、僧侶は非常に強力な効果をもらっています。それは…

  1. 眠りに25%の耐性

  2. 混乱に25%の耐性

  3. マヒに25%の耐性

  4. 即死に50%の耐性

  5. 1ターン休みに25%の耐性

控えめに言って、ヤバいです。具体的にどう効果があるかというと、
ズオーのクモ糸縛りが効きづらい、アノンのおたけびが効きづらい、シャルマナの突風が効きづらい、ガドンゴのやけつくいきが効きづらい、ガドンゴのハートブレイクが効きづらい、キラーアーマーのラリホーマが効きづらい、ゴレオン将軍の鉄球振り回しが効きづらい、ゲルニック将軍のメダパニが効きづらい、バルボロスのおたけびが効きづらい、エルギオスのやけつくいきが効きづらい…読みづらい!
ただし、ギュメイ将軍の斬り上げとエルギオスのあやしいひとみには効果がありません。

デメリット

  • 火力が戦士と比べて低い

  • 稼ぐ量が多い

火力についてですが、相性の悪いボスには最大で1,2分ほど遅れが出ます。
具体的にはアノン、石の番人、魔教師エルシオン、大怪像ガドンゴ、グレイナル、ゴレオン将軍、ゲルニック将軍(1戦目)、堕天使エルギオス(両方)です。(戦士と比べて遅くなりますが、戦士より安定はします。)
一方で、呪幻師シャルマナやギュメイ将軍は戦士より速くなりやすいです。
必殺技でマヌーサを解除できたり、1ターン休みが効きづらかったり、斬り上げに被弾しにくかったりすることが要因です。

稼ぐ量についてですが、現在のチャートから減らせる可能性は大いにあります。考えるのが面倒です。戦士チャートにWRを奪還されたら考えます。
現状は戦士チャートより経験値を稼ぐ量が多いので、ネックとなっている点です。

総括

現在公開されている戦士チャートと比較すると、安定性・速さともに優れていると言っても過言ではないでしょう。が、それは現在公開されているものと比べたらの話…!ほぼ毎日DQ9RTAをやっている有識者Eさんによると、

「魔法戦士解禁を視野に入れると、戦士はさらに速くなる」(要約)

有識者Eさん

らしいです。おお怖い怖い…

追記:有識者Eさんが僧侶チャートを実際に試したところ、

「僧侶マジで強い。ギュメイ将軍の斬り上げを無効にしたときにマジで可能性感じた。」(要約)

有識者Eさん

だそうです。僧侶最強!

チャート

PDFファイルです。印刷などしてもらって大丈夫ですが、二次配布はしないでください。チャートに不備や質問などがありましたら、
Twitter(X)でzeppeki0711をメンションしてツイート、
もしくはqawsedrftgyhujikolp9630☆gmail.com (☆を@に変えてください)にメールしてください。この記事へのコメントは気づかない可能性が高いです。メールが最も確実です。

初版(2024.09.06公開)

初版です。今後チャートが書き換わっても、古いものも記録として残ります。

第二版(2024.09.14公開)

  • 誤字を修正しました。

  • 「はがねのつるぎ」を自力で錬金するように変更しました。

  • 「らいじんのやり」をカットしました。

  • 「ごうけつのうでわ」を回収するようになりました。

  • 「ギュメイ将軍」の装備を変更しました。

  • 「堕天使エルギオス(第一形態)」前に回復することを書き漏らしていたため追記しました。

  • 「堕天使エルギオス(第一形態)」「堕天使エルギオス(第二形態)」の戦術を変更しました。

おまけ

各職業のレベルごとのステータスや習得呪文、レベルアップに必要な経験値などをまとめてあります。チャートづくりにご活用ください。

最後に

僧侶チャートの原型となった戦士チャートを作ってくださった
ずずずずずさん、エルさんにこの場を借りてお礼申し上げます。

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