『リメンバー・ミー』吹替
原題「Coco」
◆あらすじ◆
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。しかし彼の一族は、ある理由で代々音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちのいる「死者の国」に迷い込む。そして、そこで会った陽気なガイコツと共に不思議な冒険を経験することになる。
PIXARが映し出す色彩やライティングの美しさとそのスクリーン効果に圧倒される。
メキシコの【死者の日】は日本で言えば【お盆】に匹敵するから日本人にはこの題材は非常に馴染む。
このオレンジの橋が圧巻!
ストーリーの甘さはやや感じなくもないがPIXAR得意の超日常が齎す家族の在り方が自然と感動に導く。
メキシコと言う国の明るさや楽しさが【死者の国】にも重なりラテン音楽の素晴らしさも味わえる。
昨今の排他的な風潮が目立つアメリカにあってメキシコやラテン文化へのリスペクトが感じられる内容が嬉しい。
正直なところ字幕で観たかったんだが…
でも、吹替えでの歌唱も素晴らしかった。
ミゲル役の石橋陽彩君はさすが、カラオケバトル頂点獲っただけある。圧倒的な存在感で魅せる。
それに対してヘクター役の藤木直人は自然な歌唱でキャラクターを活かしてる。
特に松雪泰子にはビックリだ!
彼女がこんなに歌える人とは知らなんだ、正直もっと聴きたかった気もする。
『COCO』と言う原題も次第に意味が解る仕組みだ。
誰もが共感出来る要素を持った作品。