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映画感想『アダムズ・アップル』
原題「Adam's Apples」
◆あらすじ◆
仮釈放されたスキンヘッドの男アダムが、更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれる。ネオナチ思想に染まっている彼は、指導役の聖職者イバンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をする。この教会に集まる人々はどこか変で、聖職者のイバンでさえ過酷な現実から逃避し、神を妄信することで自分を守ろうとしていた。イバンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムだったが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかる。
旧約聖書収『ヨブ記』になぞらえた『善人の受難』的内容。
見終わった直後は多少ポカーン (๑°⌓°๑)気味な所もあったけど時間掛けて煮込むと味わいがグツグツ煮出されてくる。
そう!後から来る映画なんだわ。
北欧独特?のブラックコメディなんだが、どんな受難に遭っても誰かと繋がって"議論"していればやがてその困難も去っていくって話。
神父の犯罪者更生物語かと思いきや、神父イヴァンがまぁ一番個性的変人でむしろネオナチの犯罪者アダムが普通に感じるから面白い。
悲観するより乗り越える事を考えよ…なんだな。
とにかくマッツ・ミケルセンの魅力満載でウルリク・トムセンとの絡みも最高!いろいろ含みを持ったシーンも多し。
いやいや、北欧映画はマジ一筋縄じゃ行かないのが多いなぁ。
そうは言っても困難を乗り越えた時に得られたものは大きかったね。
出会った時は全く相容れずに解り合えなくても議論して、時には暴力沙汰になったりもするけどでもいつの間にか支え合って補い合ってたりするの…イイわぁ。
ビハインドシーンのこの流血は一体何?(笑)
↓↓↓↓
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そんな男同士の愛情にも似た関わり合いが最終地点であたしゃめちゃくちゃ満足して映画館を後にしたのだよ💖
言っちまった以上?アダムがアップルケーキを作るってシチュエーションにどう持って行くのか気になってたけど、まぁ自然に持って行ったよね…エピソードは全然自然じゃなくて超常現象みたいだけどね(笑)
その超常現象の一歩手前。
またまた血みどろww
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この血みどろ君、ニコライ・リー・コスは『ある愛の風景』(イイ映画だったなぁ)に続けてウルリク・トムセンとの共演だったんだね。兄弟役からネオナチ同志役・・・ww
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まぁ、キリスト教のことなんて全く解らないんだけど、それはそれなりに一見わからなそうな捻くれの中に凄く色んな要素が練り込まれてて楽しく観られるしダメダメなキャラしか登場しないけどでも彼等なりに必死に生きてる感が素晴らしい。
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↑↑↑これ重要なシーンね。
で、
アダムの🍎🍏かぁらぁのアップルパイ🥧
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🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧🥧
不味いわけがない。