映画感想『初恋』
久しぶりのガッツリ三池節だったなー!
三池作品で一番好きかも。
主軸はあくまでも【純愛バイオレンス】
でもオリジナルならではのあらゆる要素の全部のせ!
逃避行ロマンスでこんなに大勢殺せるとはさすが(笑)
配役が絶妙でキャラ立ても凄く良くてメチャ楽しかったわ!
◆主な要点◆
1 窪田君には昔からいつかボクサー役をやって欲しかったから個人的には大満足。
2 内野聖陽の『きのう何食べた』から打って変わってのヤクザの頭が渋々で村上淳との2ショットがノワール極まりなくてヨダレ。
3 大森南朋と染谷将太の2人が飄々としたコメディタッチ部門担当で盛り上げる。お馬鹿ぶりに笑い要素⤴⤴
4 窪田君の相手役小西桜子が体当たりで生々しさ炸裂!
5 ベッキーが過去を払拭するかの様にブチキレてて彼女が細過ぎてスタントが見つからず自らアクションをこなすと言うアクション女優への開眼。
6 日本ヤクザ、中国マフィア、半グレの反社組織の抗争&裏稼業と余命宣告されたボクサー&借金の形で売られたシャブ中少女の逃避行でぐちゃぐちゃの相関図ww
7 関東人しか知らない(?)ユニディ大活躍!
8 賢い奴はどの世界にも居るがどの世界も馬鹿が壊す。
9 ロマンス、スポーツ、バイオレンス、エロ、グロ、犯罪、裏社会、死闘、復讐、抗争、逃避行、初恋、幼馴染、妄想、ドラッグ・・・・ハイ、多方面要素のてんこ盛り。
10 とにかく塩見省三が此処最近では1番良かった。『アウトレイジ』の数倍カッコイイわ❤︎
ジャパニーズ・ノワール …
好きな世界観過ぎなんだよなぁぁ❤︎❤︎❤︎
しっかし窪田君の身体は相変わらず体脂肪すくな〜〜〜。
彼、ジェイクの『サウスポー』を観てボクサー役をやりたいと思ってたんだそうで・・嬉しいじゃないか!ジェイクファンとしては彼もあの役の時かなりトレーニングを積んで挑んだの知ってるからカラダの重さは違うけどそんな風に言ってくれて感動。
(元ネタ:https://ananweb.jp/news/276899/)
それと特筆すべきはベッキーの怪演!キレてたなぁ。ベッキーのスタイルが良過ぎて(?)スタントが見つからず、本人が自らアクション演じたらしい。でもそのお蔭でなんだか嘘の無いシーンが出来上がった気がする。余計なチャチャが入らない感じ。マジあの一連のキレぶりは一番見応えあったと思うよ。
スタントが見つからないと言えばクライマックスラスト辺りのファンタジー的演出も監督曰く「(ああいうのが出来る)スタントマンがみんな高齢になりつつあり無理させられないからああなったんだ」との事。それを知ってたからか個人的にはあまり違和感が無くて結構好きな映像感だったんで結果オーライかな。デザインと色彩が今作に合ってたと思うよ。
登場人物も多いんでね群像劇としても楽しめる。
中国マフィアの女殺し屋は元チェキっ子で今は台湾で活動中のディーン・フジオカの妹・藤岡麻美。どうりで中国語がネイティブの喋りじゃないなって思ったんだよね。
で、彼女演じるチアチーと内野聖陽演じる権藤には過去があったんじゃ?みたいなのとか、ヤン・チャンクオ演じるワンと権藤の因縁感とか結構好き。
何気なピータン剥き剥きシーンが後から回収される伏線だったり「あぁだからピータンなんて印象あるアイテム出して来てたのね」ってなるわww
そんな異種人間共存の描きの視点がなかなかグッとくる展開。
で、ラストよ!!
あぁ、三池監督ってそんな繊細なのね~~~って多分観た人みんな思う所よ。
『初恋』ってタイトルはこのシーンの為にあったんだって思うわけ。
誰の初恋か?ってね。そこか~~~~~!!!!だよ。
キャッチコピーは日本公開時が「最期に出会った、最初の恋」
カンヌ出品時が「誰ひとり欠けても、この恋は生まれなかった」
両方合ってて両方いいけどね(´艸`*)
三池監督がロマンスを撮るとこうなりますって言うね!
御馳走さまでした。
海外ポスターかっちょええ( ✧Д✧) カッ!!
カンヌ国際映画祭監督週間、トロント国際映画祭、オースティンファンタスティック映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、マカオ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭・・・・・・30以上の映画祭から招待されたとさ。
2020/03/04