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『君の名前で僕を呼んで』

原題「Call Me By Your Name」

◆あらすじ◆
1983年夏、家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。


今作は脚本のみだがジェイムズ・アイヴォリーは30年前に監督として描いた『モーリス』の時代から今作の舞台1980年代に於いて【日常に在る性の多様性】に対して何が変わり何が変わらないのかを描き出した。

前作も今作も美しい自然や町並みは嘘偽りなく存在し全てに分け隔てなく恩恵を齎す、それにまみれているのは人間だけ。

ルカ・グァダニーノ監督の作品は初鑑賞だが、何の変哲も無い日常を描きながら自分を見つめて素直に生きるのはこんなにも苦しくそして嬉しいものなのだと感じさせる演出が素敵だった。

大好きな『ブロークバック・マウンテン』へのオマージュも感激(T_T)

父親がエリオに自分の過去と言葉を伝えるシーンに見入る。

そして静かだがインパクトの強いエンディングは圧巻!
映画史に残る程の名演だと思う。
これを観るだけでも価値がある。

17歳のエリオの成長記として観るとこのラスト3分半の長回しは瞬き無しでみつめてしまう。そして最後の最後に心臓を射抜かるのだよ💘

このティモシー・シャラメは
素晴らしい!



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