『アバウト・レイ 16歳の決断』
原題「3 Generations」
◆ あらすじ◆
ある日、身も心も男性として生きたいと告白し、そのためにホルモン治療を受けたいという16歳のレイ。突然のことに動揺を隠しきれない母マギーは、不安を打ち消すかのように近所に住む青年と一夜を共にする。一方、すでにレズビアンであることをカミングアウトし、パートナーと暮らしている祖母ドリーは、レイの決断を密かに応援していた。努力を重ね、少しずつ自分らしく生きていくレイを見て意を決したマギーは、ホルモン治療の同意書にサインをもらうため、レイの父親である元夫に会いに行く。
原題にもある様に3世代の家族が性同一性障害に対しそれぞれの人生を踏まえて向き合って行く話。
でも個人的にはちょっとイラっとさせられる部分もあった。
この物語の趣旨はレイの家がなにも特別な家族では無く"この時代にはどんな家族にも身近に起こり得る"と言う事だと思うが、描き方にピリッと来るものが無かった。
レイの穿くブーツが【赤でも無く青でも無く止まれでも進めでも無いその真ん中の黄色】と言うのが監督の狙い通り物凄く印象的だった。
鑑賞しながら「早くレイを次のステップに進ませてやってくれ〜〜〜!」ってココロで叫び続けてた。
自分の落とし前は早く決着つけちゃれよ!って母親に言いたくなったけどね(笑)
自分の性をせめて親、兄弟には打ち明けられる家庭、家族であって欲しい。