『犬ヶ島』
原題「Isle of Dogs」
◆あらすじ◆
近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かう。
入り混じった言語。
敢えての可笑しな日本設定。
或る程度の年齢超えた人には解る【ゴミの島=夢の島】
そしてトランプ政権の移民排除を思わす展開。
コマ撮りならではのコミカルな映像効果は見事。
喧嘩のシーンや噴煙の描き方は楽しい。
犬社会を垣間見られるストーリーは興味深い。
それぞれの犬たちが過去に置かれた環境や食事事情。
現在置かれている苛酷なサバイバル状態。
何故この現状が作り出されたのか?
権力はいとも簡単に自分達の仕出かした事から目を逸らし他者をでっちあげ責任を負わせる・・・そして排除してお・し・ま・い・・・そんな事許されないだろ!
あれ?つい今しがたTVでそんなニュースを見ていた様な気がするがね。
まさしくこれは、ウェス監督の弱者へのエールと泣き寝入りしない姿勢の体現。
権力に屈しない高校生はアメリカ銃規制に拳を挙げた学生達を彷彿とさせる。
まるで今世界で起こっている事の凝縮の様だった。
メガ先市市長は三船敏郎(似)。
劇中に「七人?の侍」が現れる?ww
日本の映画や役者、歴史にまで及ぶオマージュが溢れてる。
ペット問題も含め胸にツキっと痛みと重みを感じる作品。
まぁ、字が細かくてちょっと目が疲れたけどね(笑)
日本語吹替えも観たくなった。
しかしキャストの豪華さは凄い!
犬達の表情やゴミ島の細部にまで拘った美術の素晴らしさは圧倒的。
「舐めるな!」のシーン好き❤