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映画感想『ショウタイムセブン』
英題「SHOWTIME7」
◆あらすじ◆
国民的ニュース番組『ショウタイム7』のキャスターを降ろされ、ラジオ局に左遷された折本眞之輔。ある日、ラジオの生放送中に何者かからの爆破予告の電話が入り、その直後に発電所の爆破事件が発生する。やがて犯人は交渉役に折本を指名する。戸惑いながらもこの危機を復帰の足掛かりにしようと目論んだ折本は、ちょうど生放送中の『ショウタイム7』のスタジオに乗り込み、自らキャスターとして謎の犯人と交渉する姿を全国に生中継するのだったが…。
ラストまで観て「だよね!」と言う印象。
確かにこの手のサスペンスを日本で描くには落とし所はそこしかない。
始終の程々な緊迫感。
登場人物の人物像や性格を伝えるさりげない手法は見て取れる。
最後まで事件の本質を見せない演出…オリジナル通りだ。
でもなぁハラハラドキドキ度が全体的に中くらいなのが勿体ない。
が、エンドロールに流れるPerfumeの楽曲「Human Factory -電造人間-」が深い!
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♪私たちは飼い猫 気づいていないわ
この衛星の歯車で 永遠に踊り眠るの♪
それを含めて【日本】と言う国の何が起きてもどこか他人事な危機感や在り方へ一石を投じてると言えそうだ。
まぁ、少なくとも犯人登場時は個人的に「あらっ久しぶり」だったww。
国と癒着する巨大企業やメディアを敵に回し個人の恨みを晴らそうとする犯人だが何処までを想定していたのか?
現在日本で取り沙汰されている某放送局の一件が脳裏に過る。
長いものに巻かれてしまう黒い裏話。
闇の深さはそんなに簡単に陽の下に晒されたりはしない。
だから小さくても権利を有する一人一人がちゃんと心眼と意思を持たなければならないのだろう。
ただ揶揄するだけではなくその本質が何なのかを多角的に見つめなければいけない。
無関心が一番の罪だ。
オリジナルの韓国映画『テロ, ライブ』は粗削りだがスピード感とスクリーン描写の迫力がもの凄かったのを記憶してる。
国の背景の違いが大きいとは思うがでもそれを踏まえてのこの作品の出来と思えばなかなか面白かったと思う。
まぁ、解り易い伏線が解り易過ぎてちょっと笑っちゃったけどねww
あの視聴者参加のアンケートは効果的に使われてたね。
押したい願望が出たわ。
アタシは折本眞之輔(阿部寛)の【SHOWTIME7】が観たいかな。
役者陣は良かった。
皆んなドンピシャ!d(*•̀ᴗ•́*)b
めるる演じる結城千晴の現代人ぽさが逆に何この子?だったww
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過去ログ探ったらあったんで参考まで。
『テロ、ライブ』感想