映画感想『蜜蜂と遠来』
◆あらすじ◆
優勝者が後に有名なコンクールで優勝するというジンクスで注目される芳ヶ江国際ピアノコンクールに挑む栄伝亜夜、高島明石、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、風間塵。長年ピアノから遠さがっていた亜夜、年齢制限ギリギリの明石、優勝候補のマサル、謎めいた少年・塵は、それぞれの思いを胸にステージに上がる。
余計な物語を入れずピアノコンペティションに集中した状況設定が奏功してる。
こんなストーリーに恋愛ターンなんてぶち込まれても邪魔なだけじゃ。
現代のクラシック界に生きる主人公達が【自分】を掴むまでのドラマが繊細に描かれ群像劇としても完成度は高い。
彼らの内に生まれる感情が一刻一刻変化し若さ故の純粋さと柔軟さが羨ましくもあった。
そんな中で桃李の演じる役柄(家庭がありながら制限ギリギリの年齢でのコンペティション参加)は非常に重要だ。
勝敗だけが全てではない事の意味は大きい。
クライマックス、圧巻のプロコフィエフの2演奏には胸が踊った!
90年代前半の作曲家を演奏するあたりはやはり現代的だ。
そして、最終演奏後スタンディングオベイションの映像が確実に見えた演出の妙。
個人的には森崎ウィン君が観たくて出かけたが、いやいや最年少の鈴鹿央士君がまぁ良かった!
彼等のナチュラルな演技に感服。
『月』シリーズの連弾シーンは好き。
ドビュッシー「月の光」
ハロルド・アーレン「It's Only a Paper Moon」
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番「月光」
『月』に関するクラシック曲は大好きな物が多いのだよ。
ウィン君の英語も聞けたしね(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧
&ピアノ吹替えも素晴らしい!
どうやら映像化不可能と言われてた小説らしいけど原作読まずに観たのが良かったのかな?