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『ハッピーエンド』
原題「Happy End」
◆あらすじ◆
建設会社を経営し、豪華な邸宅に3世代で暮らすロラン一家。家長のジョルジュは高齢のためすでに引退し、娘のアンヌが家業を継いでいた。アンヌの弟で医者のトマには、別れた前妻との子で13歳になる娘エヴがおり、両親の離婚のために離れて暮らしていたエヴは、ある事件をきっかけにトマと一緒に暮らすためカレーの屋敷に呼び寄せられる。それぞれが秘密を抱え、互いに無関心な家族の中で、85歳のジョルジュは13歳のエヴにある秘密を打ち明けるが……。
独特な描写で創り出された今作も相変わらずミヒャエル・ハネケらしい不快さと投げかけに満ちてた。
人としてのナマのコミュニケイションが希薄な【寂しい時代】を映し出す内容。
″まともな言葉″の裏に隠された非情さを描く技が見事。
本人にとって何が幸せか?
それこそ今流行りの【忖度】をちゃんとした意味で心に留める時なのではないか?なんて思わせられたな。
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この皮肉めいたタイトルも嫌いじゃない。