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映画感想2024

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映画感想『十一人の賊軍』

注)ネタバレ 白石監督らしく流血量半端なく殺戮三昧なんだが、今作は或る事情からドッカン💣度が高かったわぁ! 西部警察並み(笑) その分スプラッタ感満載。 個性溢れる罪人達はホントにそれぞれ味があって見応えに繋がったしこの時代の戦いは相変わらず命の無駄遣いだがその中に見える【尊厳】みたいなモノはしっかり描かれてたと思う… がッ!ややヒリヒリ感に欠けると言うか血沸き感もそこまで感じられなかった。 ワタシがその手のものを観過ぎてるせいかもだが…。 やっぱ『孤狼の血』くらいヒリ

映画感想『ヴェノム:ザ・ラストダンス』

原題「VENOM: THE LAST DANCE」 IMAX鑑賞 ⚠️ネタばれあり ♪ダーンシンクイーンフィールザビートフロォムザターンバリーンオ~イェ~♪ 一緒に踊った踊ったー!₍₍⁽⁽(ง ˙o˙)ว₎₎⁾⁾ ウホホ ウホ でもヴェノムが全身を露出してしまうとエディとヴェノムの体内に出来た“コーデックス”と言う物質が探知されてゼノファージと言う恐ろしくキモくて再生可能な地球外生物に襲われる設定が成されている事を思うとヴェノムがエディの身体から離れて自分の本当の姿で

映画感想『シティーハンター』

かなりの再現度だったと思う。 鈴木亮平の肉体も完璧にスウィーパーだったし完全無比な強さもそれに匹敵するアクションも見応え充分! そして『変態仮面』をやり切った彼だからこそのモッコリ獠ちゃんターンの素晴らしさ! サイコ━─ヽ(○≧ω≦)(≧ω≦●)ノ─━☆ 鈴木亮平のポテンシャルを改めて確認した次第。 それに加え、意外に安藤政信の牧村が雰囲気だったのが嬉しかった。 冴羽との関係性も違和感無く結構お似合いだった気がするわん。 それと一番難しそうだと思った香役の森田望智が結構

映画感想『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

原題「JOKER: FOLIE A DEUX」 トッド・フィリップス監督、そう来ますか! ガガを起用した理由もよく分かるが確かに「これが観たかったか?」と問われれば「違う」と答えてしまうかもしれない。 なにせミュージカルは苦手なんでね。 ただ、オリジナル解釈と言う点でフィリップス監督が描いたジョーカーは『ダークナイト』のそれとはかなり違って“人間像”が描かれてたと思う。 うん、凄く人間臭かった。 置かれた環境で誰もが“ジョーカー”になり得る事を知らしめた1作目。 “ジ

映画感想『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』

原題「TRUE HISTORY OF THE KELLY GANG」 劇場で見逃してずっと観たかったかけど何故か配信されずだったこの映画。 やっと観られたー(*≧▽≦)bb 物語はイギリスの流刑地だったオーストラリアが舞台。 一家は父親がアイルランドの罪人で貧しくイギリス貴族や警官から差別され虐げられていた。 警官への憎しみを募らせ成長と共に富裕層のみをターゲットとした盗賊となり、貴族の手先だった警官達を殺害し【反逆の義賊】として神格化されたアウトロー、ネッド・ケリーの実

映画感想『侍タイムスリッパー』

“お約束”が定番の娯楽時代劇も硬派でシリアスな時代劇も大好き人間にとってこの映画はものすご〜く観る価値があったなぁ。 作り物に本物が馴染もうとしながらも自分が本来何者なのかを払拭出来ないジレンマは本当に見応えがあった。 武士の本懐【自分の生きる場所(国)をより高みに】と願う熱量が莫大な時代だからこそ、その熱が希薄になった今、作る意味がある。 自分の国を人任せにしない事は大事。 もちろんコメディ要素は多分にあるが上手い設定を考えたなぁと思う。 同時に雷に撃たれた三人がど

映画感想『HAPPYEND』

印象に残ったのは各シーンを明確に表現する音のセンスだ。 ココロの切なさも想いの高揚も…そして空気の粒子が止まったかのような【無音】までもが彼等の感情を的確に映し出している。 少なからず持つ父(坂本龍一)の影響を感じつつも空音央監督自身が培ったこれまでの経験や学びが如実に現れた結果だろう。 物語は【近未来】 多様性や監視システム、空飛ぶ電光掲示板など風景にもそれは表されているが描かれるのは何処か80年代の青春映画の様で主人公達の言動や風情、大人や社会への反発、仲間同士の立ち

映画感想『憐れみの3章』

原題「KINDS OF KINDNESS」 これぞ【ザ・ランティモス!】な原点回帰とも言える難解極まりない作品だった!(嬉) とにかく既成概念に囚われない演出と展開。 映像に使われる色彩も絶妙! 前2作は脚本が別だった為か非常に分かり易さを感じたが今作はランティモス監督&エフティミス・フィリップ脚本という初期のコンビなのがファンにとっては「来たー!」なのだ。 あの『ロブスター』を観た時の感情が蘇ったわ。 ランティモス監督らしいグロテスクとも思えるシーンやセックス描写がな

映画感想『犯罪都市PUNISHMENT』

原題「韓 범죄도시4 / 英THE ROUNDUP: PUNISHMENT」 アナログ全開だったこのシリーズもサイバー犯罪に突入でソクト刑事の腕力も控えめか?いやいやそれが無ければ『犯罪都市』じゃないから! とにかくマ・ドンソク兄貴が敵を超強力ワンパンチでボッコボコにする姿が拝めればこのシリーズは大満足なんで今回も全く異論無しだが今作は【vs元工作員】なのが魅力だ。 キム・ムヨルがそのお相手なのだが元工作員然のピーコート+ニット帽とか超好み(≖ᴗ≖ )ニヤリ なかなか冷

映画感想『Cloud クラウド』

前半は転売屋を生業とする主人公のまるで感情を捨てた様な危うい振る舞いが引き起こすサスペンススリラーが描かれる。 フリマサイトで繰り広げられる背景に身近さも感じ、どこかリアル感もあって楽しめたが或る時点から様相が一変、まるで違う世界に強制連行だ(笑) バイトの佐野君が只モノじゃない演出はあの若者の怯え方で判るんだけど、素人の集まりがあそこまで狂暴化するのもチョイと頂けない感が頭を擡げたよね。 たまたま精神的に極端な方達が吉井の関係者に多かったってだけの事・・・なんて思えな

映画感想『ラストマイル』

「What Do You Want?」… 本当に欲しい物かも分からず送料無料のマジックにポチり。 その配送料に何が含まれてるか考えたら絶対必要なんだよ配送料! 映画はとても楽しめたしとても興味深い。 この社会に生きる人間は皆観た方がいいんじゃないか?と思うほどには。 “脚本・野木亜紀子”らしく巧妙に練られたプロットに日本の社会を支える【物流システム】とそこに携わる人達のとても深刻な問題が浮き彫りになる。 物流に関わらない人なんて先ず居ない事を踏まえ、この巨大物流センター

映画感想『フォールガイ』

原題「THE FALL GUY」 ※書きたい事いっぱいでネタバレせずには無理なので細々とバレてます。 スタントマン無くしては撮影出来ないアクション映画と言うジャンル。 その裏側も表側も見せてくれる作品としてアクション映画好きの自分にはとにかく楽しめた! 内容が薄っぺらいとかカンケーねぇから!ww。 別に薄っぺらくねぇし!! これはアクションラブコメの様を呈した“スタントマンのスタントマンによるスタントマン愛”の映画。 始終スタント愛に溢れてるぅ❤️ 製作陣が「世界

映画感想『ロードハウス/孤独の街』

原題「ROAD HOUSE」 ※Amazon prime鑑賞 1989年、パトリック・スウェイジ主演で作られた同名作品のリメイクだが当時主演の彼が苦手だったため観たのか観てないのか今では記憶も不確かなのだがジェイクが主演なら観なくちゃって事でアマプラ月契約して観たよー。 思ったより意外に面白かったと言うか2時間強普通に観てしまったわ。 なんか、凄くベーシックな感じ。 でもオリジナルのあらすじ読む限りでは2024年版の方がより話の流れに色が付いてる気がするわ。 そうは言

映画感想『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

原題「FLY ME TO THE MOON」 まぁ、政治なんてどこを向いても胡散臭さが蔓延してるんだろうけど人の命を預かって誠実にミッションを達成しようとしてる所にちょっかい出してまで守るメンツなんてまじクソだな!って思った。 そんなクソ案件にキッチリ落とし前付けてくれたラストにはスッキリした。 リアルタイムでうっすら観た覚えのあるブラウン管の向こうに映るあの瞬間の裏事情・・・ まさかフェイク動画が用意されていたとは、今も昔も変わらんなって所だが今となっては誰でも作れる