本年もよろしくお願いします。 昨年は企画が忙しく、『ないものねだり』がまったく執筆できないまま年を明かすという不甲斐ない顛末を迎えてしまいました。 本年中には投稿できるよう頑張るので、よろしくお願いします。
こちらの賞に参加して、講評をいただきました。 誠にありがとうございます。併せて感謝のご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。 第三者からレビューしていただくのが何分初めてのことですので、自分の文章がどう見えているのか、非常に勉強になりました。 「続きを」と所望されたのが大変嬉しく、このところかかりきりで書いています。ついでに講評いただいた部分も書き直しております。 実を申さば、応募作は今書いている続きの部分も含めて投稿するつもりでした。 それを遅筆の悪癖がたたり
#風景画杯 『やめることは、始めることよりも難しい。』 「──という名言を知っているかね、テレサ嬢。どこぞの高等法廷裁判官が得意とする口癖らしいが」 いかにも首都圏の官庁街といった風情の地区で、これほど浮いている建物もなかった。『LEGATUM《遺産》』という看板がおざなりに掛けられた古民家は、入るなりアンティークの家具や置物が圧迫感を与える骨董屋である。オーク材のテーブルやら、抽象的なブロンズ像やら、とかく場所をとる展示物に取り囲まれた通路に至っては、もはや隙間と呼んだ