知っておきたいEDの知識 -EDの分類- 「心因性ED」編
こんにちは、ED専門クリニックの医師Sです。
これまで、「ED治療とは?」というお題目にて基礎的なことを記事にしてきました。
今回は、そこから少し踏み込んで、EDの分類について触れていきたいと思います。
一言に「ED」といっても、いくつかの分類がありますので、これを機会に理解を深めてもらえれば嬉しいです。
今回は、心因性EDについてご紹介いたします。
心因性EDとは
前回の記事でご説明しました器質性ED<https://note.com/reboqi/n/n93efd64f2a05>は身体においての原因から「物理的」に勃起が阻害される、、、といったものでした。
これに対して、心因性EDとは、身体の機能自体には問題が無い状態で、心理的あるいは精神的なことが要因となって起こるEDのことを指します。
その原因は人によってとても多種多様で、うつ病や統合失調症などの精神疾患によるもの、人間関係や仕事あるいは夫婦関係などからくるストレス、さらには、過去のトラウマ等々、挙げればきりがありません。見方を変えると、現代社会を生きていくうえで避けられないことが多くの原因となっていることがよくわかります。
精神面の健康がとても重要
勃起の機能が正常に働くためには、「精神面で健康であることによって性行為に臨める状態」となっていることがとても重要です。EDには、血流の悪さなどの物理的な問題からくる器質性EDだけではなく、精神的に様々な原因から起こる心因性EDがあり、さらには、その両者が混合した状態というものがあります。
ざっくりと年齢構成を分けると器質性EDは50代以降、心因性EDは30~40代からが多いといった傾向があります。
本記事で取り上げている心因性EDに悩んでいる男性はとても多く、性行為に対しての緊張や焦りが原因で性行為が上手く出来ず、この失敗の経験がさらに緊張と焦りを増長し、その結果、負のスパイラルに陥ってしまうことで、「今夜もダメかも、、、」という恒常的に不安な状態となってしまいます。そして、それがパートナーとの関係性への影響に対しても不安の一因となってしまっている方が多くいらっしゃいます。
一人で解決しようとしない!
患者さんからよくお聞きすることは、「一人で様々な努力をしていました」というものです。
十分な勃起が得られず性行為が失敗するということは「とてもセンシティブで誰にも相談できないことだ」という先入観の下で、何とか自己解決しようと様々なことにトライされてきているケースが多いということです。その中には、サプリメントなどで上手くいったケースもあるようですが、私のもとに来られる患者さんはやはり大なり小なり何らかの悩みを持たれています。
まずもって必要なことは、性行為のパートナーに思い切って悩みを打ち明けて、二人でポジティブに協力し合うことが私は一番大切なことだと思います。
並行して、専門家への相談を行いED治療に取り組むことも解決の一つです。現在では、内服によるED治療薬<https://note.com/reboqi/n/nf35b7d75eb1c>や家庭用低強度対外衝撃波療法<https://note.com/reboqi/n/nf08c595517a8>といった効果が期待できる治療法が確立されてきており、これらの治療を上手に活用することで、理想的な性行為へ近づくことが可能となってきております。
さらに、クリニックでの直接の対面診療に抵抗がある、近くに専門クリニックが無いといった方には、オンラインで完結するクリニックを活用することで、容易なアクセスにて気軽にEDのお悩みを解決できるようになっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?